11: 辺境伯邸へ
一睡も出来なかったせいか、身体が重い。
今日はロックの家族に会うって言うのも緊張するからかな。
少し日が高くなった頃、ロックが宿屋に尋ねてきた。
「おはよう!かすみ」
「おはよう!ロック、今日は時間作ってくれてありがとう!」
外には馬車が待っていた。
ユラユラと揺られながら2時間程だったかな?
ロックの自宅についた。
随分と豪華な創り、流石貴族だな。
沢山おしゃべりしていたお陰で、緊張も和らいだみたい。
「さ、行くぞ?気楽にしてたらいいからな?」
やっぱりロックは優しい!ますます好きになっちゃうよ笑
呼び鈴を鳴らすと、執事とメイドが迎えいれてくれる。
本当に貴族なんだな……改めて思う
通された部屋で紅茶を飲んでいると間もなくご両親と弟さんがやって来た。
挨拶を終えて席に着く。
ロックがひと通りの説明をしてくれた。
話を聞き終わるとお父様がロックと同じ優しい笑顔で話しかけて来た。
「大変だったね、かすみさん。心配要らないよ皆で知恵を絞ればいい案が思いつくだろうからね。」
私は人助けがしたい事、安価な提供ができる事、揉め事に巻き込まれたくない事などを伝えた。
「君はロックの大切な人なんだろう、悪い様にはしないよ」
そう言ってニヤリとロックを見た。
ロックは否定もせずに赤い顔をして頷いた。
今日はもう帰るには遅いので泊まって行くように言って貰えた。
夕食が済むとロックが中庭を案内してくれた。
さっきの否定しなかった事が頭から離れない。
「ロック」「あのさ」
同時に口を開く。
「ふふ、ロックからどうぞ?」
「あのさ、かすみに癒しの力があるからとかじゃなくて……純粋に人助けしているかすみが気になってさ
今は好きだと思うようになってるんだ」
赤い顔のロックがこっちを見つめて答えを聞きたそうにしている。
「私も好き……」
数秒間の沈黙の後、ロックの大きい手が私を包み込んだ。
唇が熱い……
恋人になれたの?
夢じゃないよね。
ロックはまた優しい笑顔で私を見た。
「そろそろ戻るか?」
「もう少しこうして居たい」
今日はいい夢がみられそう……
ロックに手を引かれて部屋に戻る。
今日は記念日だね!




