表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/31

## 番外編 「りさ vs ひなた(決着しない戦い)」

## 番外編 「りさ vs ひなた(決着しない戦い)」


---


翌朝。


陽太は、ついに学習していた。


(静かな朝は危険)


だから起きる前から身構えていた。


---


そしてリビングへ行く。


---


予想通り。


テーブルに“戦闘準備”が整っている。


---


・りさ(母)=コーヒー構え済み

・ひなた(娘)=腕組み待機

・陽太=巻き込まれる役


---


ひなたが言う。


「今日の勝負は新ルールです」


---


りさ

「なにその嫌な予感」


---


ひなた

「“どっちがパパの未来を決めるか”」


---


陽太「やめろそのスケール上げるな」


---


---


りさは冷静にコーヒーを一口飲む。


「つまり?」


---


ひなた

「パパは将来どっちの言うことを聞くか」


---


りさ

「即却下」


---


ひなた

「理由は?」


---


りさ

「結婚してるから」


---


ひなた

「法的には母も同じ立場」


---


陽太

「お前らいつの間に法律戦争してんだ」


---


---


その瞬間。


ひなたが一言。


「じゃあ、パパに聞く」


---


陽太「え?」


---


ひなた

「ママと私、どっちの未来が正しい?」


---


---


沈黙。


---


りさがゆっくり言う。


「陽太、逃げる?」


---


陽太

「逃げたら終わるタイプの質問やめろ」


---


---


ひなたは真剣な顔。


りさも真剣な顔。


---


完全に“人生の二択”みたいになっている。


---


---


陽太はため息をつく。


そして言う。


---


「どっちも正しいに決まってんだろ」


---


---


沈黙。


---


ひなた

「ズルい」


りさ

「正解」


---


---


ひなたは納得していない顔。


「それは答えじゃない」


---


りさは笑う。


「でも一番逃げてない答え」


---


---


陽太は続ける。


---


「いいか」


「お前は“未来のりさ”だろ」


---


ひなたが固まる。


---


陽太

「りさは“今のりさ”だろ」


---


「どっちも俺にとっては大事な時間だ」


---


---


りさの表情が少しだけ変わる。


ひなたも黙る。


---


---


陽太は少しだけ笑う。


---


「だから勝ち負けとかやめろ」


「俺が壊れる」


---


---


ひなた

「壊れないよ」


りさ

「もう壊れてるようなもんよ」


---


---


陽太

「うるせえ」


---


---


その日の夜。


三人で布団。


---


ひなたが小声で言う。


「ねえパパ」


---


「ん」


---


「ママ好き?」


---


りさ即反応。


「聞く必要ある?」


---


陽太即答。


「好きだよ」


---


---


沈黙。


---


ひなたが満足そうに言う。


「よし」


---


りさが小さく言う。


「敗北認定された気がする」


---


ひなた

「勝敗じゃないよ」


---


「確認」


---


---


陽太は天井を見る。


---


(この家、永遠に終わらない確認作業してる)


---


でも気づく。


---


その“確認”がある限り、


この家は壊れない。


---


---


りさが小さく言う。


「ねえ陽太」


---


「ん」


---


「幸せだね」


---


陽太は即答する。


「うるさいくらいにな」


---


ひなたも小声で言う。


「うん」


---


---



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ