↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マンションごと転生したけど、住人仲が悪いから協力できるか微妙  作者: 花房ジュリー
第三章 リゾット作りを目指していたら、夫と仲直りできた
PR
19/49

夫との再スタート

「はっ?そんなはずはありませんわ」


ジャスミンは、眉をひそめた。ロランがため息をつく。


「来てみたら、君は泥酔していたんだ!初夜どころでは無かろう」


「あ……」


そういえば、とジャスミンは思い出した。初夜に緊張しまくったジャスミンは、それを紛らわすために酒を何杯もあおったのだ。


「酒を飲まねばやっていられないほど私という男が嫌いかと、ひどくショックだった。いくら政略結婚とはいえ……。だから侍女に君を介抱させ、そっと部屋を出たんだ」


そんなこととはつゆ知らなかった。


「それ以降も、私も仕事が忙しくて構ってやれないという落ち度はあったが、帰宅する度に君は飲んだくれてばかりいた。私が不満でそうしているのかと、思うだろうが!」


「違います!」


ジャスミンは、声を張り上げていた。


「初めての時は、極度に緊張していたのです。それを紛らわそうと寄ってお酒を飲んだら、つい酔ってしまって……。その後は、その、単に寂しかったのです。初夜に旦那様が来られなかったと誤解して、私こそ嫌われていると思い込んでいました」


今度はロランが目を見張る番だった。


「では、私を嫌っていたわけではないと?我々は、互いに誤解をしていたのか」


「そのようですわね」


何だか、照れくさい。ロランはふっと微笑むと、ジャスミンを軽く抱きしめた。


「さて、オリオール夫人。我々は初めからやり直すべきかと思うが、いかがかな?」


はい、とジャスミンは小さく答えた。


「同感ですわ」


「では、オリオール辺境伯と夫人は、新スタートを切るとしよう……。そしてオリオール領とサロー領も、それに伴って関係改善の第一歩を切るのだ。海産物と米の貿易で、な」


「お米、輸入していただけるのですか!?」


ジャスミンは、パッと顔を上げた。ロランが微笑む。


「君のお父上が賛同してくだされば、だが。パスカル先生の占いや、何よりこの領民の意思を無視するわけにはいかないだろう」


やったー、とジャスミンは内心喝采していた。


‘リゾットの実現よ!’


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。