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借りはしっかり返します。妻救出と北の砦殲滅作戦!

まさか、ドワーフの妻が拉致されていたとは・・・。魔族め許すまじ!

来たの砦で大暴れします。ポテチ、半端ねー。

夕べの酔いも覚め、レイたちは路地裏にあるドワーフの道具屋に向かって歩いていく。

道具屋は、ドワーフと魔族の妻(夫は知らない?)が営んでいる店だ。

装備を揃えるために立ち寄ったのだが、妻がゼノの追手の拠点の情報を教えてくれた。

実は、妻自身魔族に追われていたのだが、魔力を隠してひっそりと暮らしていたのだ。

店を訪れたゼノ達が追手を殲滅しようと知って少しでも力になれればと

装備と旅の旅費を用立ててくれたのだ。


クエストを終えて、大金を手にしたゼノとレイは、まず借りた旅費を返し装備を整えに来たのである。

一行が店に入ると、そこは普段の活気も熱気もない。

不穏な静けさと荒らされたような形跡に包まれていました。

奥から現れた店主は、自慢の髭をボサボサに濡らしている。

ゼノ達をみると、力なく話始めた。

彼の最愛の妻が何者かに連れ去られ行方不明になっていたのだ。

妻は自分の正体を隠していたが、最初から彼女の秘密を知っていたのだ。すべてを知った上で愛し、偏見の目から守り続けていた。

しかし、ついに「追手の魔物」に居場所が見つかり、妻は拉致されてしまったとのことだった。


激怒するゼノとレイ。

「借りっぱなしは性に合わん。助けにいくぞ……!」

ふたりは我が事のように激怒し、拳から凄まじい威圧感を放ちます。

一方のアルスとポテチは、目の前で泣き崩れるドワーフの姿と、

大切な人を奪われたという理不尽な状況に、二人の導火線にも火がつきました。


「よく分かんねぇが、その追手って奴らは胸糞悪いな。おいレイ、ゼノの旦那、やるんだろ?」


追手の魔族たちは「北の砦」と呼ばれる廃墟を拠点にしている。以前、妻が教えてくれた情報だ。

「どうせ全部叩き潰すつもりだったんだ!ぶっ潰す!倍返しだ!!」

一行はドワーフの店主から、最高峰の「新装備」を受け取り、身を包む。

アルスは「黒狼の軽鎧」と「双魔鋼の短剣」、レイは「大魔導の厚手の法衣」と「守護の魔導杖」、

ゼノは「鉄砕の魔力手甲」、そしてポテチは「魔除けの赤マント付き首輪」を装着。

戦闘力が爆発的に上がった最強のパーティーは、捕らわれた妻を救い出すため、

怒涛の勢いで北の砦へと向かうことに決めた。


 ◇   ◇   ◇


険しい崖の頂にそびえる、不気味な黒岩の「北の砦」。

レイたちは臆することなく、鉄門前に立つ。

中にいた魔族たちは、禍々しい咆哮とともに一斉に襲いかかってきました。

「どけ。俺たちの恩人の妻を返してもらおうか!」

先陣を切ったのはゼノ。「鉄砕の魔力手甲(ガントレット)」を構えると、

その圧倒的な筋肉に魔力が収束し、バチバチと青白い火花を散らします。

「オラァッ!!」

放たれた拳は、一撃で鉄を文字通り粉々に粉砕。

そのまま突撃し、立ちはだかる巨体の魔物たちを、

人間離れしたパワーの手甲パンチで次々と肉片へと変えていく。


「ニャああああーーーッ!!!」

その時、ゼノの肩から飛び出したポテチが、空中で凄まじい咆哮を上げる。

普段の可愛い家猫サイズから、一瞬にして建物を遮るほどの巨体を持つ、

紅蓮の炎を纏った伝説のトラの姿へと巨大化したのだ


ポテチが大きく前足を振るうと、鋭い爪から放たれた切り裂き攻撃が、

風を切り裂き、砦の分厚い石壁を豆腐のように真っ二つに両断。

さらに、大きく開いた顎から極大の火魔法が炸裂します。

ズガアァァァン!!

激しい爆炎が砦の半分を包み込み、追手の魔族たちは悲鳴を上げる暇もなく焼き尽くされていく。

完璧な連携と救出

「うわあぁっ!? ポテチ、強すぎ、っていうかデカすぎだよぉ!」

あまりの破壊力にビビって足をもつれさせ、やっぱり転びそうになるレイ。

しかし、「大魔導の厚手の法衣」の防御結界が発動し、飛び散る破片を完全にシャットアウト。

すかさず「守護の魔導杖」を掲げ、ゼノとポテチの後方を完璧な支援魔法でバックアップする。

「おいおい、あの猫、マジで化け物じゃねぇか……! でも、負けてらんねぇな!」

アルスは「黒狼の軽鎧」の軽さを活かし、崩落する瓦礫を足場に、まるで影のように戦場を疾走。

「双魔鋼の短剣」を逆手に構え、ゼノとポテチが削った敵の死角へと鋭く滑り込み、

急所を確実に仕留めていく。

完璧なコンビネーションで追手を完全に壊滅させた一行は、砦の最奥の地下室へと突入。

そこには、怯えながらも無事なドワーフの妻の姿があった。

「もう大丈夫ですよ。さあ、親父さんのところに帰りましょう」

レイが優しく微笑みかけ、ドワーフ妻の救出作戦と魔族殲滅作戦は大成功に終わったのだった。


戦いが終わり、気がつくとポテチは「ふんっ」と鼻を鳴らしながら、

何事もなかったかのように元の家猫サイズに戻り、ゼノの肩へと飛び乗っていました。

それを見たアルスは、頬に返り血を拭いながら呆れたように笑います。

「いやー……最高の試し斬りだった。けどさ、お前らやっぱり色々とおかしいだろ」

本当の仲間として魂の通じ合った一行は、恩人の妻を連れて、意気揚々と町へと凱旋するのだった。


ゼノの拳、ポテチの紅蓮の炎、そしてレイとアルスの完璧な連携によって、

北の砦は文字通り瓦礫の山と化しました。

捕らわれていたドワーフの妻(魔物)を無事に保護し、一同が安堵の息をもらしたその時。

「――チッ、ここまで圧倒的とはな……! 人間の分際で、伝説の魔獣を従えているというのか!」

崩壊する砦の煙の向こう、崖の縁に立つ一つの影がありました。

それは、今回の拉致を裏で手引していた追手集団の幹部だった。

幹部はボロボロになりながらも致命傷を避けており、激しく怒り狂うポテチとゼノの姿を見て、

これ以上の戦闘は不可能だと瞬時に判断した。


「おい、待ちやがれ!」

アルスが鋭く地を蹴り、双剣を構えて突撃するが・・・。

しかし、幹部は不気味な笑みを浮かべ、懐から黒い魔石を取り出して地面に叩きつけました。

ズドンッ! と激しい黒煙が戦場を包み込みます。

「くそっ、煙幕か!?」

アルスが煙を切り裂いたときには、すでに幹部の姿は消え去っていた。


「逃げられたか……。でも手下は全滅だ。追撃するより、まずは戻るのが先だな」

アルスの言葉に、ゼノも「フン、逃げ足だけは速い雑魚め」と鼻を鳴らし、ガントレットを収めました。

幹部を一人逃してしまったという不穏な火種は残ったものの、目的であるドワーフの妻の救出は見事に果たした一行。

愛する妻の帰りを今か今かと待つドワーフの親父さんのもとへと帰還するのだった。


無事に街へと戻った一行は、ドワーフの親父さんの店へと向かう。

扉を開けると、そこには心配で髭を真っ白にするほどやつれた親父さんの姿が。

無傷で帰ってきた最愛の妻の姿を見るなり、親父さんは大粒の涙を流して妻を抱きしめました。

「おおお……! お前、無事だったか……! ありがとう、本当にありがとう、お前ら……!」

言葉にならないほどの感謝を伝える親父さんと、優しく微笑む妻。

そんな二人の絆を目の当たりにしたアルスは、

「受けた恩は返したぜ、親父さん」と、少し照れくさそうに笑うのでした。


こんばんわ。お読みいただきありがとうございます。気に入っていただけたら嬉しいです。

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