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魔獣討伐クエスト。伝説の魔獣と幼馴染現る

本日2回目の更新です。やっと、鉱山クエストできました。伝説の魔獣と幼馴染です。

レイとゼノは討伐対象の魔獣が潜むという薄暗い鉱山へとやってきた。

先陣を切ったのは大魔導士で師匠ゼノ。

「大剣などいらん! 拳こそが至高の武器だ!」

と叫び、その圧倒的な筋肉プレイで迫り来る魔物たちを次々と殴り倒していく。

弟子のレイは隣で剣を構えながらも、緊張のあまり足が震えている。

「レイ、深呼吸だ。魔物は恐怖につけ込むぞ。」

「わ、分かってます師匠……でも多くないですか!?」


アルスは素早い動きで魔物の注意を散らす。

冷静に状況を判断。鉱山の狭い地形を巧みに利用し魔物の死角へと回り込んで急所を突く

完璧な立ち回りを見せ、確実に群れを減らしていく。


「いやぁ、本当に次から次へと。ついてきたの失敗だったかな。」


ゼノはアルスに気づかれないよう。

二人の動きを見極めながら、魔物の群れ全体を押し返す術を発動した。


それでも、まだまだ木々の向こうから、地響きのような足音が迫る。魔物の大群だ。

レイは杖を軽く振り、魔物たちの進行を止める結界を展開した。

光が森を満たし、魔物たちは次々と退いていく。

結界が消えると、レイはその場に崩れ落ちた瞬間、

杖から再び光が・・・


無意識に放たれた魔法、狙いとは全く違う方向――鉱山の天井にある巨大な鍾乳石へと直撃しました。

「うわあぁっ!?」

凄まじい轟音と共に崩落する天井。


あれほど迫っていたボス級の魔物が瞬殺されている。

アルスもこれには「計算通り……なわけないか」と苦笑いするしかない。

とりあえず、倒した魔物の素材や魔石を回収していく。

と、崩落の煙が収まると、岩の隙間で一匹の小さな魔物が足を挟まれ弱々しく鳴いている。

怯えるその姿は子猫のよう、レイは魔物であることなど忘れて手当てを始める。


「もう大丈夫だよ」


優しい治療に心を許したのかレイにすっかり懐いてしまう。

師匠のゼノは気づいていた。レイが助けた魔物が人間にとって、恐ろしい魔物であることを・・・

その昔、人々の村を焼き尽くして炎の魔獣と呼ばれていたことを。

だが、何も知らないレイはこのままおいていけないとつれていきたいといいだす。


「本当に連れていくのか? どんな魔獣かもわからんのだぞ。」

「心配性だなー師匠。こんなにかわいいのに・・・。ねえー悪さなんてしないでしゅよねー」

「美女と猫。絵になるなー。」のんきなアルスの一言で空気が和む。

「レイ。わしゃもう何もいわん。もし、こいつが暴れたら容赦なく始末するからな。」


仕方なくそのままペットとして一緒に旅をすることになった。


無事にクエストを終えた一行は、大量の魔石と貴重な魔獣の素材を回収。

ギルドへの報告を前に、ひとまず大きな報酬を手に入れることに成功する。


安堵の空気が流れたその時、レイの身体が眩い光に包まれました。

ついにレイの変身魔法が解け、元の「男の姿」へと戻ったのです。


「えっ……ええええええ。男、だったのか……?」


美少女だと思っていたレイが男に戻り、アルスは目に見えてがっかりと肩を落とします。

しかし、落胆したのも束の間男に戻ったレイの顔をじっと見つめていたアルス

衝撃的な記憶がフラッシュバックしました。


「待てよ……お前、まさか……『レイ』か!?」


アルスは思い出した。二人はかつて同じ孤児院で一緒に育った幼馴染だったのだ。

あまりに過酷だったその孤児院から、アルスは先に逃げ出していた。

それ以来離れ離れになっていたのだ。

すっかり変わってしまったお互いの姿とレイの変身魔法のせいで気づけなかった絆が、

この鉱山の地で奇跡的に繋がった瞬間だった。


レイが助けた魔物は普段はどこからどう見ても家猫サイズの猫。の魔物だ。

最初こそ命の恩人であるレイに懐いていたが……師匠ゼノの肩の上をすっかり定位置にしてしまった。


ゼノの太い首元に体をすり寄せ、ゴロゴロと喉を鳴らしています。

魔物の本能として「誰が一番強い(あるいは安全な)のか」を完全に理解しているようだ。

ゼノも満更ではない様子で強面の顔を少し緩めながら、太い指先で不器用に猫の顎の下を撫でている。

傍から屈強な大男の肩に小さな猫が乗っているという、

なんともシュールで凄まじいギャップの光景が出来上がっている。


一方で、この生意気な猫魔物、レイとアルスに対しては明らかに態度が違う。

「変身が解けたら男だった」という衝撃の事実から立ち直れないアルスが話しかけようとすると、

猫はフイッと顔を背け、肉球のある前足を突き出して「近寄るな」と言わんばかりの拒絶。

さらに、レイの放った魔法で自分が怪我をしたことを思い出したのか。

レイに対しても、どこか冷ややかな、ジト目で見下ろすような視線を送っている。


「おい、命の恩人に対する態度かよ、それ……」

「はは……でも、元気になってくれてよかったよ」


レイが苦笑いし、アルスが理不尽さに呆れる中、

「やれやれニャ」とため息をつくように欠伸を噛み殺すのだった。


ゼノの肩でくつろぐ猫は興奮したり怒ったりすると巨大なトラの姿へと変貌する伝説の魔物だ。

その鋭い爪による切り裂き攻撃は頑丈な建物すら一撃で真っ二つにする破壊力を持ち、

さらに強力な火魔法を操ることができる。

かつては怒りに任せて一つの町を壊滅させたことすらあるギルドの歴史に悪名(?)を残すほどの恐ろしい存在だったのだ。

しかし、レイに優しく手当てされたことですっかり人の温かさを知り、かつてのような「人間への敵視」は綺麗さっぱり消え失せたようだ。

……とはいえ、それはそれ。そんな魔物にレイがつけた名前は・・・・

「よし、君の名前は『ポテチ』ね!」

ポテチって・・・。


「……ニャ!?(もっと強そうな名前にしろニャ!)」

威厳の欠片もないかわいい名前にポテチは不満そうに鳴いたのだが、伝わるわけもなく

ゼノの肩の上という特等席をキープしたまま、一行は町へと帰還したのだった。


お読みいただきありがとうございます。気に入っていただけたら嬉しいです。

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