冒険者ギルド、恐怖再び?!
パーティー『暁の旅団』にカルラ姉さんが加入しました。これからが楽しみ?です。
今回は短めです。
ガラガラとギルドの重い扉が開いた瞬間、
前回の「壁の特大穴」の恐怖が抜けない荒くれ冒険者たちが一斉に身構えました。
しかし、入ってきたメンバーを見て全員が限界まで目を見開きます。
壁をブチ抜いた魔法使いレイ、凄腕の双剣使いアルス。
レイの師匠ゼノ(脳筋冒険者に変装中)と肩の上で鎮座する一見 猫その実態は伝説の魔獣ポテチ。
そこまではいい。だが、脳筋冒険者の隣に圧倒的な美貌と、隠しきれていない
凶悪すぎる魔力を放つ妖艶な美女カルラが並んで入ってきたのだ。
「な、なんだあの美人は……。いや、美人だけど……おい、あのプレッシャー何だよ……
気絶しそうだぞ……」
ギルド中の冒険者たちが、カルラが歩くたびにモーセの海割りのように左右へ避けていく。
カルラは優雅な足取りで受付カウンターへ進むと、
引きつった笑顔で固まっている受付嬢に、極上の微笑みを向ける。
「ごきげんよう。冒険者登録をお願いしたくて来たのだけど、構わないかしら?」
「は、はいぃっ! よ、喜んで! こちらの魔力測定水晶に、手をかざしていただけますか……?」
受付嬢が震えながら差し出したのは、冒険者の素質(魔力量)を測るための頑丈な水晶玉。
カルラが細く白い指先をほんの少し水晶に触れさせた、その瞬間。
パキパキパキ……ピシィッ!!!
「ひゃあああああ!?」
受付嬢が短い悲鳴を上げた。
カルラが魔力を限界まで抑えていたにもかかわらず、
水晶玉には一瞬で無数のヒビが入り、
今にも粉々に砕け散りそうなほど不穏な紫色の光を放ち始めた。
「おいおいおい!! 壊れる! 水晶が爆発するって!!」
アルスが慌ててカルラの手を水晶から引き離します。
カルラはつまらなそうに首を傾げますが、周囲の冒険者たちは完全に白目を剥いている。
それもそのはず、魔力測定用の水晶は
宮廷魔導師が本気で魔力を込めても傷一つ付かない特級品だったのだ。
受付嬢は、震える手でカルラの名前を登録用紙に書き込み、
一瞬で冒険者プレートを発行しました。
「か、カルラ様……登録、完了いたしました……!
パーティー『暁の旅団』への加入も完了です……!」
「ありがとう。これで一緒にクエスト受けられるわね」
カルラが満足げにギルド内を振り返ると、
目が合った荒くれ冒険者たちが一斉に「ヒッ……!」と悲鳴を上げて直立不動の姿勢を取ります。
レイの「壁ブチ抜き魔法」に加え、「水晶玉を一瞬でヒビ割れさせる美女」の参入。
ギルド内での彼らの格付けは、
完全に「関わったら街ごと消し飛ぶ最凶パーティー」として不動のものになった。
「……なぁレイ。俺たち、もう二度と他の冒険者に絡まれる心配はねぇな」
「あはは……。嬉しいような、すごく複雑な気分だよ、アルス……」
ポテチが同意するように小さく鳴いた。
カルラという核兵器級の仲間を加えた一行は、
ギルドを完全恐怖で支配(?)し、意気揚々と帰っていった。
今日も読んでくださりありがとうございます。気に入っていただけたら嬉しいです。




