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⭐︎第二部開始⭐︎【かみはで】神様、うちの巫女達が今日も派手すぎます。  作者: 仁波昼海
第1部1章:ハチャメチャストーリーの始まり

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東雲紗理奈と天野蓮の失態

 どっからどう見てもそこにいる女は三女なんだが、ふざけて英語で話しやがる。

 なるほどな、こいつさては俺が英語できないと思ってるらしい。徹底的にやってやろうじゃないか。


「Sigh… Man, the shrine maidens around here are nothing but trouble」

(はあ、まったく。ここの巫女は問題児ばかりだね)

「Oh, so that's how it is?」

(へぇ、言うじゃん)

「……え?」

 

市のスピーチ大会で一位を取ったこともあるこの俺のペラッペラで流暢な英語を、ドヤ顔しながら言ってやったが、何故かそれらしい返答が返ってきた。

 いやまさかね……この俺の英語レベルと同等なんて事はない……はず。


「Wow… You really messed up on the easiest part, didn't you?」

(わあ、こんな簡単な問題間違えたんだ?)


 次なる英語を考えていた俺を他所に彼女はゆっくりと隣に座ると、問題を解いたノートを見てここぞとばかりに煽ってくる。問題と俺を交互に見てくるのが余計にいやらしい。


 ちなみに結構難しくて間違ったところなんだが……。え、何なのこいつ。この顔で出来んの?


「Oh, by the way, did you know? "The talismans" from this shrine are super popular for warding off evil.」

(あ、そういえば知ってる? うちの神社のお守りはすごいご利益があるって有名なんだよ)


 さっきからずっと呆気を取られている俺に、ついに彼女は己の知識を紹介しだした。まるでオタクのように人差し指を立ててペラペラ喋る彼女の隣で唯一聞き取れたのはここだけ。それ以外は某どうぶつの○にでてくるキャラの声にしか聞こえなかった。

 恐らく神社の何かについて話しているんだろうが、悔しいことに意味が分からない英単語が使われていて、何を伝えたいのか分からない。

 重要な事だったら困るので……聞くしか、無いか……。


「Sorry... What does “talismans” mean?」

(ごめん、talismansの意味って何?)


 俺が悔しそうにそう聞くと、三女は話すのをやめて、嬉しそうに笑顔を作る。


「えへへぇ、やっと負けを認めたねえおにいさ〜ん♡ えいえい♪」

「なんなんだよ……お前」


 三女らしい日本語の煽りでほっぺをツンツンする。

 でも正直そんなことはどうでも良くて、彼女の英語力の方が気になっていた。


「実は私さあ英検一級持ちのTOEIC満点なんだよお」

「……ん?」


 にひぃと擬音が書かれそうな笑いにダブルピースを添える俺の目の前の女。

 復唱。エイケンイッキュウモチ、トイツクマンテン……。


「それは勝てるわけないじゃん……」

「そりゃ勝たれたらこまるもおん」


 とほほ、と力が抜けてく俺に彼女は「ほら! 頑張ろおにいさん!」と背中を一生ちょんちょんしてくる。


「いたい、いたいって!」


 しょうがない。もう開き直って教えてもらうか。

 こうして、季節外れのビキニ巫女とそれに反応しないアホ男の勉強会が始まりました。



「ほらおにいさ〜ん、ここにさっきの単語でてるっしょ? これお守りって意味なんよお」

「へぇ〜、さすが巫女だな。ところで他二人は英語ペラペラなのか?」

「まあみらねえはできるほうかなぁ、大学入試九割って言ってたかも」

「バケモンじゃねぇか、もしかして……黒髪も?」

「あ、いや、ちひろねぇは……」

「深くは聞かないでおこうか」

「そだねぇ」


 さっきまでうざ苦しいと思っていた三女は、俺の隣に腰を下ろし、意外と丁寧に付き添ってくれる。結構分かりやすく説明してくれるおかげで、姉たちに食われた分は思ったよりも巻き返せそうだ。

 部が悪そうに逸らした英語力の話も含む、他愛もない世間話(姉たちの話ばかり)も混ぜながらする勉強は、一人よりもためになった気がした。


 ▽

 

「んん〜〜」


 いやあ、こうやって自分よりできる人。今までいなかったからためになるなぁ。

 十ページ終わって一度伸びをする。時間的にもそろそろご飯だから聞きに行こうかと思ったんだけど……あれ?


「ちょっとさりな……格好……」


 上下が逆さになった世界でその先にいたのは、しゃもじを持ってこちらを見る次女千尋。

 格好……? そういえば長女は巫女装束だったが、こいつはスカートだったっけ。まあ言うても変わらな……。


 あれ。こいつ教えてくれる前どんなふうに現れたっけ。

 ええと、金髪、眼鏡……水着……ミズギ……ミズ……。すぅーー……。


「ねぇのれんくん……さすまたを腹に迎える準備はできているかしら?」

「い、いやあ……」

「このクズ野郎めぇぇぇ!」

「ちょ! 待っ‼︎」


 ここで思ったことは、おのれのれんって何か言いにくいから繋げられるねってことと、まぁたしかに姉からしたら下着同然の服で居候に何かやってるって結構ヤバいっていう発見です。

 この後、どうにか三女が場を宥めてくれました。

皆様、読んで頂きありがとうございます。

是非是非励みになりますので、ブックマークや評価の方宜しくお願いいたします。


英文の訳を文直後に載せるため、改稿しました。

英語の文法に誤りがあったため、改稿しました。

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― 新着の感想 ―
長女……呑兵衛 次女……さすまた 三女……属性モリモリ才女 なんだか作者さんの癖が、透けて見えますね(^^)
英語でのマウント! すごい!! それを必死に返そうとしている主人公が負けず嫌いで可愛いなって思いました。
あらセクシー!な超王道ラブコメですね!お星さまとブクマさせていただきますね(*´▽`*)
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