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神様、うちの巫女達が今日も派手すぎます。〜神社に引き取られた俺を待っていたのは三姉妹ギャル巫女でした〜  作者: 仁波昼海


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東雲紗理奈は掴めない

「お前..1度ならず2度までも...」

「ち、ちが!」

「お前じゃねえよ」

「...え?」


地獄のさすまたから逃れるために、必死に言い訳していた俺だったが、言葉の矛先は俺ではなくこの金髪長女に向けられていたようだ。

どうりで、怒声と言うよりは呆れた声だった訳か。



「どうせ酒飲んでんだろ?そこのだらしねえ姉貴は」

「わかってるのか」

「まあ長年の付き合いってやつだ」


次女はため息を一つついて、俺に確認するように聞く。

どうせってことは、前科持ちかよ。



「ちひろちゃあ〜ん」

「はぁ..だから呑むなとあれほど...」

「へへへ」


頭を抱える次女に、金髪はなんにも反省していないというか、多分聞こえてないんだろうな。

次女は俺の上から金髪をひっぺがして、そのまま引きずりながらじゃあな、と部屋を出ていった。



「まったく、すごいやつなのかアホなのかどっちなんだよ」


1人になった部屋に残ったのは、綺麗にした本人がグチャグチャにした布団。


「結局無駄な時間使っただけじゃねえか..」


俺はこれから受験勉強に少し雲がかかりはじめていることに危機感を覚える。

やっぱり家族ができるというのは難しい事なのか...?それともあいつらが例外?


「いかんいかん。今からそんなこと考えていては医学部なんぞまた夢の夢!今日の分まだ終わってないんだろ俺!」


またどうでもいいことを考えている自分に喝を入れる。頬を両手で思いっきし叩いて、後ろにある布団から脳を離れさせる。


「とりあえずいつもより巻きでやるか..」


開いていた英語の参考書の問題をノートにとき始めようとすると...


「こんばんはおにいさーん♡」

「はぁ。今度はお前か...」

「えぇ〜そんな言い方ないじゃ〜ん」


ひょこっと後ろから現れたのは、残りの1人。

三女こと紗理奈だ。


「邪魔しにきたのか知らんが、とりあえず離れろ!」

「もうれんにい照れちゃって〜」


優しく俺の肩を握ってかけられる甘ったるい声。

最初に話した時もそうだが、こいつの声はなんだか聞いてるこっちが恥ずかしくなるんだ。

それでも彼女は一向に離れようとしない。


「せっかく蓮たんと仲良くなろうとこの超美少女系ギャルが出向いてきてやったっちゅうのになあ」


俺の耳元に囁くように小さく言う三女。

不覚にも俺の耳はますます赤くなる。


「はあ...」

「へへぇ、耳あっかあ。ちょんちょん」


俺の気持ちなんぞ知らんと耳をツンツンしてくる三女。ついに俺は懇願した。


「頼むから、許してくれ..」

「もおしかたないなあ〜」


机に突っ伏し疲れきった様子を見せたのが効いたか、案外あっさりと許してくれる。彼女はパッと手を離した。

よし、これでやっとできるか。

まずは1ページ目の時間軸の話か...


(すぅ〜)

...

なるほど、この疑問詞の時はこうするのね..


(ほほぉ〜)


.....


...........


(ふぅ〜〜〜〜)


ああもう!


せっかく俺の勉強時間を認めてくれたからしようと思ったのに、勉強する俺をもたれかかりながら見る彼女の息遣いが聞こえて、結局俺は勉強出来ない。こいつ絶対わざとだろ。



「あ!いいこと思いついた」

「?」


早くどっか行け早くどっか行けと顔で暗示していると、途端に思いついたようなセリフを俺に聞こえるように言って、そのままどこかへ行った彼女。

心配でしかなかったが...とりあえず落ち着こう。


「はぁぁぁぁぁ」


一体今日何度目か分からないため息をつく。


「べ、ん、きょう...うぅ」


もはや俺は彼女たちという悪魔に憑かれてるかのような状態。鉛筆を持つことすらままならない。

多分頭の中で英語を復唱しても2回に1回は三女の甘ったるい呼吸ボイスが介入してくることだろう...呼吸ボイスってなんだよ。


いやでも、こう見てみると三姉妹はギャルはギャルでもタイプが違いすぎるな。

あの酔っ払い姉さんは置いておくとして、次女と三女はほんとに姉妹かってほど正反対の性格をしてる。こういうのはデリケートな話だから自分から踏み込むことはしないが、まあどこの家庭にもそういう事情のひとつやふたつあるんだろう。


それにしても、あんな奴らと毎日会ってたら神社にふさわしいかどうか以前に俺の体力が持たない気がするんだが...。


天井を見ながらどうにもならないことを考えているとデジャヴを頭によぎらせるようにパンっと音を立てて開けられる襖。


「Hey!Noren boy?」


安息の時間も束の間か...



「お前、いい加減に―――!・・・」

「No. You must say, "Hi! My wife."」


おちょくる三女にきっぱり言おうと後ろを振り返ると、そこには金髪、眼鏡、水着を身にまとった胡散臭そうな女がたっていた。

皆様、読んで頂きありがとうございます。


是非是非励みになりますので、ブックマークや評価の方宜しくお願いいたします。


つまらなくなったら外したり下げてもらったりして構いません。

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