JAYという鳥
去年の秋に、良人が北米の野球の試合を衛星放送で観ていた。カナダのチームとアメリカ合衆国のチームの試合。興味がないわたしは「あ~、また午前中から野球を観てる」くらいしか思わなかった。
ふとテレビ画面を観たら、カナダのチームのマークに青い鳥の顔を描かれていた。カルピス創業者についての本を読んだばかりのわたしは思い出すものがあった。カルピス提供のアニメ『山ねずみロッキーチャック』だ。その中に青い羽の色の鳥がいた。確かカケスという種類の鳥だ。良人に尋ねた。
「子どもの頃に『山ねずみロッキーチャック』って観てなかった?」
「ああ、観てた。覚えがある」
「ロッキーチャックにカケスが出てなかった?」
「そこまで覚えてない」
「ブルージェイズの鳥が似てる」
「ふうん」
とりあえず、”jay”を調べてみると、「カケス」と出た。カナダの野球チームの「ブルージェイズ」の名前の由来は「アオカケス」なんだ。ほほ~ん。どうりでアニメに出ていたカケスが青い羽の色の鳥だったわけだ。
ワールドシリーズとカルピス創業者の本で昔懐かしアニメ番組を思い出して、ちょいとばかし感傷的な秋だった。
わたしが言ったからなのか、単に自分で懐かしいと感じたからなのか、どっかのBSチャンネルで『山ねずみロッキーチャック』の放送を始めたのを良人が録画した。
「この歌を歌っているの堀江美都子だよな」
と尋ねられた。多分そうなのだろうが、単独ではない。コーラスグループで歌っていた。
番組を観ていると、出てきた出てきた。カケスのキャラクター、サミーと呼ばれている。冬が終わり、春の訪れを報せる風を受けて、けたたましく飛び回り、小鳥たちから、同族だろうに煙たがられている。
観ていて別のことも思い出した。「カケス」って「うるさい」とか「おしゃべり」とかの形容に使われてたっけ。
青い鳥は幸福をもたらすばかりじゃないんだね。




