火事は不注意の積み重ね
僕の高校は愛知県の羽住市という所にあり、市外から通う僕は、電車通学をしている。
いつもは神田と一緒に学校に通っていて、僕が毎回ギリギリで来るからか、同じ駅に高校生は極端に少ない。
今日はいつもより早く起きられたので、時間に余裕を持って駅についた。
そのためか、駅にやたらと高校生が多い。
「よ!今日はやけに早いじゃん。」
「なんか早起きしちゃって。神田より早く来るの新鮮だった。」
「遅れてくる翔を待つ俺の気持ち、分かった?」
二人は改札を抜けて、ここから5駅先まで電車に乗り、そこから5分ほど歩いて学校に着き、3階のクラスまで歩く。
ここからは、いつもと変わらない日常が始まる。
あっという間に時は過ぎ、いつの間にか4限が終わり、時計は12時を指していた。
「今日購買行く?」
今話しかけられたこいつは、柏原と言い、クラスの友達である。
「今日弁当なくてさ。行きかなきゃな。」
長谷部が口を開く。
「みんな行くの?」
渡辺は急いで財布を取り出す。
「プリン買ってみようかな。」
織田は既に扉でみんなを待っていた。
「ちょっと待って。教科書だけ仕舞わせて。」
僕は机の中にスペースがなく、急いでロッカーに教科書を詰める。
5人で購買に行った僕達は、主にプリンやクリームパンを買って、その場を後にする。
食を済ませた後は何がやってくるのか。それは睡魔である。
(くそ眠て〜。)
5限の地理の先生の優しい声が、僕の睡魔を助長する。我慢の限界となった俺は、遂に、眠ってしまった。
僕らは数Aの授業を受けている。
チリリリリン!!
火災報知器の甲高い警告音が学校中に響き渡る。
「みんな。早く外から出て!」
先生の誘導に従い、僕らは無事脱出する。
ハッ!!
そこで突然、目が覚めた。時計は寝る前から5分後のところを指し、眠気もすっかり覚めていた。
(なんかすごい、リアルだったな。)
数Aは今日の6限目にもあり、僕はその事に勘付いていた。
もうそろそろ、6限が始まる頃である。
(もしかして、本当に起きるんじゃないの?)
そんな事を思いながら、授業を受けていた。
チリリリリン!!
火災報知器の甲高い警告音が流れたのは、夢の中と終わり、授業の中盤である。




