69話 プロホローグ要塞へ
《復活の腕輪》の性能を聞いたケッセリングは驚き、
「それはまた…凄い魔道具ですな。魔力量が足りていても【リザレクション】と【レイズ・デッド】が使える者は僅かしか居りませんから、一人で数人蘇生すれば魔力が尽きてしまいます。
加えて私の麾下にはまだ数人しか居りませんから大変助かります」
そう言うと深々と頭を下げる。
「手足を失っても再生出来るのがノーブルからと聞いたから、必要だと思って優先的に持って来たよ。
ただ、(Sランク以上なので)【複製】出来ない貴重品だから管理に気をつけてね」
「承知致しました」
それからしばらく話をしながら待っていると、ドアがノックされ外に居たケッセリングの副官が、
「失礼致します。参謀方が来られました」
と言い、入ってもらうと一礼後に参謀長のバイエラインが、
「陛下、大変お待たせ致しました。こちらがそれぞれの配備並びに配置予定となります」
数枚の書類を渡してくる。書類に目を通し、
「うん、ではこれでやってみよう。先ずはこれからプロホローグ要塞に転移するが誰がついて来る?」
「私と作戦参謀のヴェルガーが参ります」
僕の問いにバイエラインが答える。
「分かった。では行こうか」
ケッセリング達の見送りを受けて2人を引き連れ、転移陣を使って今度はプロホローグ要塞に転移した。
要塞中枢からは外れているが、外部からは完全に隔離された奥深い一室に着き、バイエラインの先導(造ったのは僕なので当然場所は知っているが、立場上)で司令室へと案内される。
答礼しつつ司令室へ入ると一同は恭しく一礼し、代表して要塞司令が、
「陛下、ようこそおいで下さりました。
さっそくですが、本日は新兵器をご持参戴いたとお聞きしておりますが…」
と訊いて来たので、
「うん、その通りだ。
配置についてはこの2人から説明して貰うが、先ずはどんなものか見て貰うとしよう」




