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68話 とりあえずこれだけ持参

「御意。《魔道地雷》が届き次第、漸次(ぜんじ)埋設していきます」

礼と共にケッセリングが言う。が、

「ああ、もう《魔道地雷》2万個と《大型魔道地雷》3千個を私が持って来ているから、配備計画を立ててくれればプロホローグ要塞とアローマンシュにその数を置いて帰るから、早速検討してくれ」


そう言うと、皆が驚いて僕を見た。

「もうそんなに生産されていたとは…どうやってそれだけ作られたのでしょうか?」

「そういうスキル持ちが居る、とだけ言っておこう」


(レア度DとCだから、【複製】するのに3秒と5秒しかかからないからね)

レア度Aまでは姉弟3人共【複製】出来るし、材料も廉価かつ幾らでもあるので分体共々量産しまくった訳だが、さすがにこれだけ人が居る場で言う訳にはいかなかった。


余談だが、《魔道地雷》量産のために市場から鉄を大量に買い上げたので、二束三文にもなるかどうかだった屑鉄にもちゃんと値が付く様になり、貧困層にお金を稼ぐ手段が増えて所得の底上げになるという思わぬ効果もあった。


ともあれ、降って湧いた話に急ぎ両地区の地図を持って来させて検討することとなり、僕とケッセリングは決まるまで執務室に居る事にした。

そして執務室で量産方法について話すと、

「3ヵ月前の規格外の大規模魔法といい、陛下方にはまだまだ何度も驚かされそうですな」

ケッセリングはやや苦笑いしながら言った。


「《魔道地雷》を効果的に使うには数が要るだろうから、とりあえず必要だと思う数を作ったけど、今後は基本的に工房で作って一定数揃えば前線に送る事になるよ」

「承知致しました」


頷くケッセリングに、まだ時間があるので屯田兵達の訓練状況を尋ねる。

「陛下に送って頂いた各種指輪、腕輪を使い魔法を習得した者達も徐々に増えております」

「そうですか。ではもうしばらくすれば正規部隊並みに攻撃、防御、回復魔法を使える者達が揃いそうですね」

「はい、屯田兵で字を覚えたり計算を習ったりし始めた者達も多いですが、習得するまで時間がかかりますので、使っていればその魔法が使える様になるのはとても画期的です」


「それは良かった、ではこちらも渡しておきますね」

取り出した3つの腕輪をテーブルの上に置く。

「これらも魔法が使える様になる腕輪のようですが、一体何の魔法でしょうか?」

「これらは《復活の腕輪》と言って、装備すると【(最上級魔法)リザレクション】【レイズ・デッド】が使えるようになります」


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