7話 【過去視】
3人の先頭で部屋に入ると、僕は【(至高級魔法)偏在】で出していた分体と統合し、【(上級魔法)スタンドスティル】で情報の劣化を防いだ眼球に【過去視】を使用する。
色々不快な情報が混じっているが、それを押し殺して部屋から出ようとしているスコルツに、
「初めましてスコルツさん。この部屋は(【(上級魔法)アイソレーション】で)空間を隔離しましたので出れませんよ」
と、声を掛けた。
【霧散】でドアの隙間から出ようとして出れずに元の20歳前の青年の姿に戻ったスコルツは、無言でこちらの力量を図っているようだ。
その間に【(中級魔法)アプライズ+過去視】でスコルツのステータスと不快な情報の真偽を確認し、
「第一王子の命令で僕達を傀儡にし、この国を裏から操るつもりですよね?でも…本当は貴方は国王の直属で、国王は第二王子を王位に就けたいと思っている」
視た情報から牽制を兼ねて話を振ると、スコルツは僅かに体を硬直させた。
その間に【テレパシー】で情報を共有し、出来るだけ生かして捕える方針を伝える。
「さて、始めるにしても寝室が滅茶苦茶になると困るから【(最上級魔法)チェンジ・フィールド】っと」
魔法の発動と同時に寝室から荒野へと一瞬で空間が切り替わり、弟のアルが進み出てロングソードほどの長さの剣を抜く。
「じゃあお兄さん、片目が無くてもバンパイアだし、歴戦の猛者と聞いてるから大した事は無いよね…いくよ?」
アルは殺気と魔力を全開にし、戦いが始まった。




