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65話 情報統合

「探査板》は知っているよね?」

「最近哨戒部隊に配備されつつある、【(中級魔法)エリア・サーチ】を常時発動している魔道具ですね。盗賊の捕捉や違法取引の摘発などに早くも効果が出ていると聞いております」

僕の問いかけにケッセリングが答える。


「そう、その《探査板》なのだけど、表示される情報が同時に司令部に伝わったり、複数の《探査板》の情報がリアルタイムで表示されたら便利ですよね…特に戦争状態だと」

僕の話に2人共頷く。


「なので、作ってみたのですけど大きくなり過ぎてしまって…だからですね」

「作った………そんな戦争遂行に革命が起こりそうな物を作られたのですか⁉︎」

僕が説明を終えるとスコルツは目を見開き、ケッセリングは思わず身を乗り出しながら訊いてくる。


「ええ。王都での実験結果は良好でしたので、まだ戦争状態の戦域を抱えるこちらに最優先で配備する事にしました。

因みに少々運用制限はありますけど、4頭立ての竜車に載せれる小型版も第九師団に1台

と、プロホローグ要塞司令室に1台配備しますので」


そう告げると、暫しの沈黙が流れてようやくケッセリングは、

「それは…大変有り難く。陛下のご好意に感謝致します」

言葉を絞り出し、深々と頭を下げた。

「いや、屯田兵を呼集するのに時間がかかるし、今我が国の最重要地域だから最優先で配備するのだからね」

と、事情を説明したのだがケッセリングは、


「事情は分かりますが、それでも敵の侵攻やスタンビードをいち早く察知が可能になればそれだけ早期に対応出来ますし、それによって被害を局限出来ます。

ですので幾ら感謝しても感謝しきれません」

断固とした口調で言い、スコルツも賛同する様に頷いている。


「そう…後で見てもらって期待に違わない事を祈るよ」

若干引きつつ僕が言うと、ドアがノックされ、謁見の間の準備が整ったと連絡が入った。


「じゃあ、謁見を早めに終えて《広域情報表示台》を見てもらいますか」

僕は立ち上がり、ケッセリングとスコルツを従えて謁見の間へと進んだ。

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