47話 国境の街へ
次に多いのが貴族の私兵や王子直属軍の一般兵達でおよそ3200だが、彼等は従属契約を結ぶか捕虜としてここに留まるか選んでもらう。
結果は3千近くが従属契約を選び、またもケッセリング麾下に組み込まれた。
そしてこちらの『炎と氷の傭兵団』とお見合いをしていて、その結果無傷の向こうの『炎と氷の傭兵団』は半数以上が仕官を望んだのでグレンディル直属とし、残りは人化を解除した竜族に乗って自国へ帰って行った。
残りは『夜と月の王国』の貴族に連なる者達なので、今日はとりあえずこのままここに置いて国境の街を制圧後に収容施設を作って移送する事にした。
ちなみに後ほど名簿を王国側に送り、身代金が払われれば王国に帰すので、あまり劣悪な扱いをされる事はない(自分が捕まった場合、意趣返しされる危険もあるので)。
諸々の作業で昼からだいぶ過ぎて夕方近くなったが、国境の街と運び込まれた物資を押さえたとの連絡があったので、捕虜の監視を残して準備出来た部隊から街へと進軍する。
ラムケ元公爵の兵は、そのまま我が軍に組み込む事で話がついたとの事なので、フランブルグに圧力を加える為にも共に進軍する事とした。
そして夕暮れが迫る頃、国境の街に到着する。
報告によれば抵抗もなく無血占領との事だったが、街も比較的平穏で間違いない様だ。
街には第一王子軍用に半月分の食糧を主とした物資が集積されており、我が軍が持っている分と合わせると1カ月近くは無補給でも行動出来る事になる(元農奴兵は農作業があるので早めに帰さないといけないから更に増える)。
街には入らず郊外で野営の準備をすると、戦勝祝いを兼ねて(主に鹵獲物資から)酒(ワイン多め)やあまり日持ちしない食糧を多めに支給して英気を養う事にした。
「兵士諸君、諸君等の奮戦のおかげもあり、蘇生出来る範囲内の死者数で勝利する事が出来た!
今後も死者を出さず…は難しいかも知れないが、極力死者を出さずに戦いたいと思う!
では勝利に…乾杯!」
僕の音頭に合わせて全軍から乾杯の声が上がり、一気に騒がしくなる。
魔大陸に成人の15歳を過ぎるまで飲酒禁止という法や慣習法がある訳ではないが、特に呑みたい訳ではないので、3人で兵達と同じく外で食事をしているとグレンディル達軍幹部が集まってきた。




