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46話 戦後処理

「ヴァレシルさん、フレデリックです。先ほど会戦が終わりましたよ」

「…そうか、早かったな。それで、両軍の損害はどうだ?」

「敵軍の死者がおよそ1万6千、我が軍は2百足らずですが全員蘇生出来そうですね」


「普通は良くて十数人蘇生したら使い手が疲労困憊して終わりなのだが…まあ、喜ばしい事だからこれ以上言わんが。

ではこちらは予定通り、北東部を制圧しつつフランブルグに進軍する」

「はい、こちらは最速でフランブルグに向かい南部から軍が来るのを阻止しますのでよろしくお願いします」

今後の方針を再確認し、通信を切った。


◆ ◆


治療や戦場掃除、捕虜の収容もある程度目処がつき、先ずは国境の街を抑える為に第五師団とケッセリング戦闘団から一部を進軍させる事にして命令を出した。


更に、バルド王子と生き残った側近、軍幹部達を王都へ竜族に護送させる。

そして2万近い捕虜をそのまま全て居住性のかなり悪い塹壕陣地に押し込んでおく訳にもいかないため、ラムケ元公爵の兵はグレンディル達に任せて最も人数が多い農奴兵…バンパイアスレイブの処遇から始める事にした。


隷属契約の相手である寄子(と督戦隊)の多くが後方に居たため、【落陽】や後方を狙った攻撃で戦死して命令を出す者が居なくなり、ほぼ無力化されていた。

そのため、ケッセリング戦闘団の人員から新たに寄子を設定する。


集団農場単位で分かれてもらうと、やはりというか、農奴兵達は全て占領予定の北部から集められていたので、その地に所縁がある亡命者から選抜して幾つかの農場を束ねて貰う事にした。

ただし、命令には強制的に絶対服従な隷属契約(深度3)ではなく寄子と我が国に不利益な行動をしなければ他は大体自由な従属契約(深度1)とし、耕作を割り振られている土地の所有も認めて税の4割以外は自由に売買しても良いと伝える。


これまでは収穫物は全て取り上げられて、最低限の硬いパンや雑穀、僅かな塩しか支給されない生かさず殺さずの人生を送らされていた(上の奴等はさぞ貯め込んでいるだろうね)彼らの喜びは一入(ひとしお)で、嬉々として従属契約を結んでいった。


これで農奴兵およそ1万あまりが(北部制圧後は)屯田兵となる事を約束した事で我が国の戦力になったが、まだ5千近くが残っている。


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