4話 作戦会議②
「それでグレンディルさんは、僕達が各近衛大隊を率いて先行するので、第一師団と『炎と氷』傭兵隊を率いてください」
そう僕が言うと、グレンディルは恭しく一礼した。
「明日はラムケ公爵を討伐することが決まったと布告して準備を進め、それを理由に警戒を普段通りとしますね。
襲撃後、第一王子に詰問状と共に12日後に国境で会談を行うと通告します。
第二王子派と調整する時間はないでしょうから北部の自派閥とラムケ公爵の軍を掻き集めて来るはずです。
これを撃破し、そのまま『幻魔の森』以北を制圧する予定です。
何か質問とかありますか?」
「恐れながら陛下」グレンディルが声を上げ、
「それですとヴァレシル様は別働隊ですから、本軍は近衛を含めて1万4千となります。
途中で第五師団と国境の兵を合流させても2万6千ほどでしょう。
一方、王国軍とラムケ公爵は3万5千〜4万にはなると思うのですが、些か不利ではないですか?」
そう訊いてきた。
「大丈夫ですよ。僕に策…と言うか、火力のゴリ押しですけど一撃で半数は葬るので。
巷では、僕達姉弟3人がかりでヴァレシルさんに勝って国を奪取した、と言う話になっているのではっきり言って僕達は侮られています。
それが明日の襲撃に繋がっているのですが、いつまでも侮られた状態だと良くないので今回の戦で払拭しようと思います」
僕がそう言うとヴァレシルは
「ハッハッハッ!すると連中はデモンストレーションの贄という訳か!これは面白い!」
と笑い出し、グレンディルは
「なるほど、そういうお考えでしたか。差し出がましい事を失礼しました」
そう言うと、またも恭しく一礼した。
「他に何かありますか?…では準備をよろしくお願いします」
軍議をそう締めくくり、それぞれ準備のため部屋を出て行った。




