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32話 朝会った護衛達

「それにしても惜しかったね、今朝出発した隊商があったんだけど、あれの護衛に『宵闇の白刃』が居たからついて行けば絶対安全だったのに」

残念そうな顔をしておばちゃんが言うので、

「『宵闇の白刃』ですか?」

と僕が訊くと、


「何だい、アンタ達知らないのかい?『宵闇の白刃』と言えば大陸に数パーティしか居ないSSランクだよ?

普通は隊商護衛なんかやらないけど、リントヴルム商会の隊商だからついてたのだろうね」

(リントヴルム商会は確か冒険者ギルドと深い繋がりがあるらしいから、そういう事かな)


「そうなのですか、それは是非(彼らのステータスを)見てみたかったですね」

(でも【アプライズ】を無承諾で使うのはかなり失礼な事だし、そのまま喧嘩になってもおかしくないから仕方ないよね)

色々考えつつ、相槌を打ちながら護衛についていた理由を想像していると、


「鬼人の兄妹とドワーフとエルフとサタニアンのパーティだから、もし見かけたらいい事あるかもよ」

そう言っておばちゃんはカウンターの中に戻って行った。


最後の料理を3人で食べながら、

「おばちゃんの言ってるパーティって1人足りなかったけど朝見たのかな?」

と周りに聞こえない様に小声で弟が言ったので、

「多分ね」「そうだと思うわ」

僕と姉上も小声で返した。


お代を支払って店を出て、まだ夕方まで時間があるのでどうしようかという話になったが、トンネルも掘って気分的にも温泉に入りたいと特に姉上が言うので、日帰りで入れる所を探す事になった。


幸い直ぐに部屋に温泉の付いた宿が見つかり、部屋に案内されると渓谷の景色が見渡せるいい部屋だった。

「僕はアルと一緒に入るから、姉上先に入って来たら?」

そう勧めると、

「じゃあ、少し長くなると思うけれど遠慮なく入らせてもらうわね」

亜空間から洗面用品を取り出し、温泉の部屋へと入っていった。

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