25話 開拓方法
「その時ですと陛下は8歳か9歳ですか…魔王を単独で倒されるとは流石ですな」
グレンディルは何度も頷きながら、感心している。
感心するところそこなの?という目で姉上が見ているが、特に気にせず話を続ける。
「先ずは開拓の便を良くする為に道路や橋の整備・建造から始めたのですけど、その時に母上から色々教わって、段階を踏んで短い橋から慣らして長い橋を作ったり、道路も狭くて簡易なものから今作っているものに難易度を上げていったのですよ」
「最初は色んな失敗もしたけど、一番失敗だったのは兄上の開拓方法だったよね」
笑いながらアルが言う…確かにアレはマズかったね…母上に滅茶苦茶怒られたし…
「ほほう…それはどの様な方法だったのでしょうか?」
興味深げにグレンディルが訊いてくるが…どうしようかと思っている間に姉上が、
「フレッドったら、岩石地帯が均しにくいからって、小隕石をたくさん落として一気に均そうとしたのですよ。
確かに岩石の凸凹は大体無くなったのですけど、代わりにクレーターがたくさん出来ましたし、粉塵が大量に舞い上がってそれを処理するのが大変で…」
と、少し苦笑気味で説明した。
「【(特殊上級魔法)レインフォール】で大雨を降らせて粉塵を抑えて、【(上級魔法)フリージング・エリア】を何十発も撃って舞い上がってる粉塵をまとめて凍らせて、雹にして落としたよね…大変だったよね〜」
アルの追撃に反論の余地もないので、
「でも、隕石に隕鉄がたくさん含まれていたからこの剣とかも作れたし、悪い事ばかりじゃなかったよ?」
と話を逸らしにかかると、グレンディルが反応し、
「隕鉄は王都のダンジョンのかなり深い階層まで降りないと入手出来ないので、我が国でもかなり貴重ですよ。それが多量に入手出来たのでしたら怪我の功名でございますな」
にこやかにそう言ったので、そんなに色々な鉱石が採掘出来るのなら落ち着いたら一度は潜ってみたいと思った。
(あとやっぱり怪我なんだね)




