黒いドレスと黄金のドレス、金の繭
私は裏ギルドのマスターから、ロワールの言付けを聞き、黒いドレスを着て、再び、裏ギルドを訪れた。
ギルドマスターの話で、侯爵領の金の繭の話を聞いた。
私は叔父様とマリアンの結婚について、彼女を助けるためとは言え、偽りの結婚式を挙げさせることに罪悪感を持っていた。
そのため、あの日からワインをたくさん飲むようになり、頭の痛い日々をすごしていた。
彼は私を恨んでいないという、マスターの言葉に私は安堵したが、叔父様の命がもう少しで燃え尽きることは、ロワールには叔父様からの強い要望で内緒にしていた。
叔父様は自分の病気が発覚してから、密かに開発していた黄金の繭の権利を王宮に知られ、自分が病気であること理由にそれを取り上げられることをひどく心配していた。
そのため、3か月前から、新しく屋敷を作る予定があると、信用のおける昔からの使用人だけを残して、ほとんどの使用人を解雇してしまったようだ。
その研究所と権利を私の公爵家に移行するまでは、金の繭の存在を隠してきたが、それが子飼いの領に密かに伝わり、偽りの売買契約が行われていることに、たいそう驚いていた。
研究所は信用できる少数のメンバーでやっていて、厳重に管理してあったが、叔父様の意向もすでに伝えてあったそうだが、調べてみると子爵領出の研究所の守衛の一人が4か月前に辞めているようだ。 その時、黄金の布地のサンプルも持ち出された、可能性が高い。
黄金のシルクと金の繭の話もその時から、社交界から、噂され、広まった可能性が高い。
叔父様はここ、2,3か月屋敷に留まり、いろいろな手続きに集中していたので、その話は耳に入らなかったようだ。
この件は私を通して、偽の金の繭の焼却、詐欺グループの撲滅の仕事を正式に裏ギルドに依頼した。
数日後、ロイと私は、叔父様の恋人が眠る叔父様の信頼する神父様のいる教会で、ひっそり、叔父様と伯爵家のマリアンの結婚を見届けた。
この儀式はどうしても王宮に届けを出すのに必要な儀式だった。 私は黒いドレスで参加した。 マリアンは叔父様の配慮で純白なウェディングドレスは着ないで、金色に輝くシルクのドレスを着ていた。 マリアンは式の後、私たちのところに来て、今回の私たちの配慮に感謝してくれて、叔父様の介護を最後まで、引き受けてくれると言った。
教会での儀式の後、私達は4人で馬車に乗り、叔父様の公爵邸に戻っていった。
侯爵家に戻ると、お医者様が待機していて、叔父様はすぐに薬を飲み、ベッドに横たわった。
マリアンは叔父様のベットの側で医者から介護の手順を聞いていた。
叔父様の容態は思ったより悪いようだ。
帰りの馬車の中、私は重いため息を吐いた。




