レオナール叔父様
ロイと2人で馬車にのり、叔父様の屋敷に行った。
屋敷は暗く、たくさんいた使用人の姿が見えなかった。
叔父様は医者に付き添われ、寝室で休んでいた。
この間私に会いに来た時は元気そうだったのに、、、ベッドに眠る叔父様は、いつもより小さく見えた。
そばにいるお医者様に聞くと、やはり叔父様はあまり長く生きられないようだ。
お母様の兄である叔父様はやはり王家の血を引いているが、お母様もそうだったが、王家の血は残念なことにあまり長生きできないようだ。
叔父様が好きな、薄紫色の薔薇の花をベッドサイドに飾ると、叔父様が私達に気づき、ベッドの端に座って私達を穏やかに見た。
「マリアンヌ、お前もだんだん妹に似てくるな。 もうすぐ、あの世にいく準備をしているが、マリアンヌになにかしてあげたい。 まだ、何か私に出来ることは、あるか?」
過去、叔父様には、平民の恋人がいた。 2人は愛し合っていたが、叔父様の身分が邪魔をした。
叔父様は家を出て、侯爵家を出ても良いと思っていたが、王家がそれを許さなかった。
同じ侯爵家の令嬢と政略結婚をした。 叔父様の恋人はそれを悲観して死んでしまった。
叔父様の後悔と、どうすることも出来なかった悲しみ、叔父様は王家を恨んでいた。
それでも、領主として、仕事はたくさんした。 政略結婚した妻は、3年で叔父様と別れた。
叔父様は自分のせいだと言って、十分なお金を彼女に渡した。
身分違いの私たちの恋も叔父様が一番応援してくれた。
そんな叔父様だからわかってくれるはずだと、私は一つだけ叔父様に我儘をいった。
ライト伯爵家のマリアンをなんとかすくってやってほしい、叔父様はライト伯爵家を知っていたので、詳しいことを聞こうといってくれた。
私は子爵家のロワールと伯爵家のマリアンの悲しい恋の話を叔父様に聞いてもらった。
ロワールは立ち直り、また花屋の仕事にしたいと言っていますが、恋人のマリアンはドリアン子爵家とお金のため政略結婚させられそうです。
叔父様の力で何とか、結婚を阻止できませんか? 私は叔父様にそう、頼んだ。
叔父様は目を輝かせ、あの世にいったら、死んだリリアーヌに良い土産話が出来そうだ。
何か考えてみよう。 「マリアン、ドリアン」はゴロが悪い名だ、叔父様はこんな時まで冗談を言って笑った。
お母様が死にいつも私を励ましてくれた叔父様、私の前からもうすぐいなくなるなんて、私は涙を隠し笑った。
ロイはそんな私を黙ってみていた。 帰りの馬車の中で私は泣いた。
私は途中ワインが飲みたいとロイに我儘をいった。
彼は、馭者のリチャードとどこからか、私にグラス オブ ワインを渡してくれた。
私はワインを飲みながら泣いた。
何日かたち、叔父様からの手紙で彼女の家の借金はすべてお前に譲る遺産の中から、払った。
マリアンの結婚は迫っているので、仕方ないので、彼女に結婚を申し込んだ。
父親の借金はすべて返したが、彼女の結婚はもう一週間後というところにきていた。
すでに招待状も、出ていて、これしか手がなかった。
私が彼女と結婚すれば、子爵家も手出しはできないだろう。
結婚と言っても形式だけで、これで王家に自分の財産をすべて献上しないで済む、そう手紙には書いてあった、 病気でもうすぐ死ぬ叔父様が結婚? 私の最後の願いのために、、、
私は泣いて良いのか?笑って良いのか、よくわからなかった。
ロワールは私を恨むだろうか?私は手紙を読み複雑な気持ちになった。




