私たちがロワールにしてあげられること
のどかな午後の日、マリアンヌはお茶を飲みながら、ロイエンタールに話しかけた。
この間の我が領の視察になにか面白いことが、ありましたか? 新しく始めた、紡績事業のほうがどうでしょう?
「別に我が領の事業の方は問題ない」 彼はお茶を飲みながら答えた。
「面白いと言えば、となりのロレンツ侯爵領で、金色の糸を吐く蚕がみつかった騒いでいる」
金のドレス、そんな素敵な絹のドレスがあれば、どんなに素敵なのでしょう、私はロイに言ったが、彼は顔を曇らせ、「それが、どうやら、調べてみると金の蚕と言うのは、偽の蚕で、その事業に手を出した伯爵領の子飼いの伯爵家、子爵家は大変な目にあっているらしい」
隣の公爵領と言えば、私の叔父様の領だけど、この間彼が我が家に来た時は何も言っていなかったわ。 それより、叔父様は深刻な病気にかかっていて、彼の寿命は後、1年ほどらしい。 叔父様には子供もなく、身寄りは私しかいないので、財産は国に返さないといけないんだけど、自分が死んだら、屋敷、領土は国に戻さないといけないが、私的な財産のほとんどを私に残すと遺言状を書きたいなんて気の弱いことを言ってたので、私も近いうちに叔父様のところにお見舞いに行くことにしていた。
ロイは「侯爵領は少し遠いので、自分が今度一緒に行く」と、言ってくれた。
ところで、ロワールの実家の状態がひどく悪いとギルドから連絡があったのだけど、彼の兄は母親は北の修道院に追いやったみたい。
私たちがこの屋敷に引き取って、住み込みのメイドの仕事をしてもらいましょうか?「ああ、それが良い、ロワールもそのほうが安心するだろう」ロイも賛成してくれた。
ロワールのお母様をひきとったら、彼の実家は、私がもう一押しすれば、倒れるでしょう、と言うと、「随分と物騒なことを言うな」ロイに笑われた。
次の日、北の修道院にギルドから、馬車を出して迎えに行くようにお願いした。
その際ギルドで彼の恋人のマリアンの話を聞いたが、こちらの話はかなり深刻らしい。
やはり伯爵家は、金の蚕の話で男爵の従弟に騙され、多額の融資をその事業に投資して破産の状態に追い込まれているらしい。
隣の公爵領の管轄なので、私達には手が出せない。 グレイス、コネクションは使えない。
いや、使えるかもしれない、私は帰りの馬車で近いうちに公爵であるおじさまの屋敷をロイと一緒に訪ねようと思った。




