ロイエンタール
結婚して私たちは幸せだった。 ロイは公爵家が管理していた土地を治め、事業にも積極的に参加していた。 私たちは月に一度舞踏会を開くだけで、出来る限り2人でいる時間を大切にしていた。
損なロイに変化が見られたのは、半年前からであった。
彼は口数が少なくなり、何か思いつめた様子であったが、私は彼が何か話してくれるまで、待つつもりだった。 そして、ある夜、彼は私にポツンと離婚してくれと言った。
彼は理由は告げず、ただそう言って部屋を出て行った。
3か月前、彼に何処からか手紙が来て以来、彼の態度がおかしくなっていったことに、私は気づいた。
そして10日前、私はもう一度彼と話し合おうと、した時事件は起こった。
彼は、その夜、暗い顔をして、私の部屋をおとずれ、私たちはワインを飲みながら、今後のことを話した。
話の内容は、まるで、覚えていない、ワインを飲んだ後の私の記憶が、プツンと途切れた。
気が付くと彼が私に体に覆いかぶさっていた。 そして男娼のようなテクニックで私を抱いた。
そこにはいつもの武骨であるが彼の優しさはなく、ただただ、貪るように私を抱いたのだった。
私は吐き気がして、彼からのがれるように、ベッドの端に逃げたが、彼が口移しのように私にワインを飲ませた。 私はそれを苦しくて飲み込んでしまった。
そして私はベッドで眠りについてしまった。 私を殺そうとするあの男は誰なのだろう?
ロイエンタールにアンナ隠れた部分があったのだろうか?
ゲームはまだ始まったばかりだ。
私はメイドに頼み、もう少し私が目覚めたことを黙っていてほしいと、頼んだ。
ここは離宮、私が子供の時より、好んで来ていたプライベートな場所、となりには、父の個人的な書斎もある。 私はガウンを着て、隣の薄暗い父の部屋に、足を向けた。




