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黒いドレスの女  作者: 雪風花


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アントニオ、青く輝く海の復讐、そして海原の彼方の輝き

アントニオが子爵邸の船から降りると案の定、港の防衛団たちがアントニオを囲んだ。

アントニオは侯爵家の依頼の品を持ってきたと、彼らに堂々とした態度で説明した。

彼等は丁寧にアントニオにこの港の手続きがあるので、港の事務所にくるように、彼を船着き場の側の港の以前と同じように見覚えのある事務所へと案内した。     

その間、残された2人は荷を改め持ち出そうとしていた防衛団を相手に大暴れしていた。   

この大暴れはもともと打ち合わせどうりのもので、15分ほどで、2人は防衛団にあっさり捕まった。  子爵領の港に船が付き、防衛団が船から降りたアントニオと仲間を取り囲んだ時、すでに港にいた仲間は馬車を用意しており、段取りどうり、さっそく彼らの隠し倉庫に向かい、手薄になってた倉庫で一人の見張り番を薬で眠らせた男を倉庫から出し、この港の騒ぎのどさくさにまぎれ、倉庫にあった高級シルク、大量の積まれた、金、銀、貴重品など金貨、すべて他の船から奪った品物を次々にギルトの仲間たちが自分たちの馬車に運び、最後に侯爵家の家紋のはいった金、銀の木箱を入口付近の階段に残し、派手な爆発音とともに、倉庫の床を焼いた。 

すでにグレイス侯爵より警告を受けていた、子爵領の公安隊は、少し離れたところから、この港の騒ぎを確認して、さっそく防衛団の事務所に乗り込んだ。   

そして、侯爵領の船への防衛団の態度を不審に思い,彼らを束縛した。   

大きな爆発音を合図に船仲間の一人が、実際にはそんな防衛団員はいなかったが、どさくさにまぎれ、自分達が大切に持っていた侯爵家の紋章の入った特別な箱を2つ奪い持ち出した防衛団員がいる、と公安隊に訴えた。

防衛団の一人から、倉庫のありかを聞きだし公安隊は、港の奥にある倉庫にすぐに出向いた。  

倉庫内は爆発でめちゃめちゃになっていたが、入口付近で木箱を2つ見つけ中身が公爵家の印のある金、銀の品だと確認した。   

警備隊と一緒に来ていた子爵も青い顔で、アントニオ達に平謝り、今回のお祝いの品々は、侯爵家に戻すとアントニオが言うと、がっくり肩を落としてた。    

最後のとどめのに船の中の品物を公安隊の皆に調べてもらい、箱の中が、2つを残しすべてガラクタだったことを皆に見てもらった。

これには公安隊の皆はおどろき、私達は船を出航する前、店の店主に祝いの酒を飲まされ、船の中でその日の夜は寝てしまい、金、銀の入った箱は寝ている間にすり替えられたと、子爵領主に話した。  

どうやら港の防衛団と公爵領の店主は、つるんでいる可能性が高いと訴えた。   

子爵領の領主は自分たちの過失のせいか、すっかりアントニオの話を信じた。   

まさか、侯爵家の委任状を持った船長が嘘をつくとは露ほど思わなかったので、伯爵領に連絡をとり、店の主人を詳しく調べてもらうと言った。

防衛団は捕まり、取り調べを受けたが、今回のことは、船に積まれた品物、および彼から奪い取った大切な荷箱など、盗んだ覚えはないと言う彼らの言葉は、まるで聞いてもらえず、倉庫内の盗品は、うやむやになり、爆発とともに闇に消えてしまった。   

そして、アントニオの件で味を占めた店主が、3年ほど前から子爵領の港の防衛団と組み店の高額商品を囮に同じような手口で、船を取り上げられ、負債を背負わせた船主が他にもいることなどが伯爵領の公安隊の調べで分かり、自警団とも関係してることを強制的に自供させられた。

子爵領の自警団と伯爵領の店主はお互いに罪をなすりつけあうというお粗末な結果になった。  

裏ギルドや侯爵家の助けのおかげで、私は復讐をやり遂げた。 

そして私は次の日の朝、船の上で青い空の下、キラキラ輝く海の輝きに、心が晴れていくのを感じた。     


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