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黒いドレスの女  作者: 雪風花


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裏ギルドでのアントニオの情報活動

私は今、船員になり、6か月、港で様々な情報が集まる場所で情報活動している。

やはり私は海のそばで生まれ海で育ったので、海のある港の街に住むことが一番性に合っている。

ギルドのリーダーにも承諾を得て、10日に一度ほど、金になりそうな良いネタを仕入れると連絡するようにしている。   

すでに3年ほど彼女とは離れているし、突然消えた私を彼女は待っていてくれているのだろうか?

恋人のいる港の街には、情けないがまだ行くことができない。

ギルド長にも感謝されつつ、着々と新しい船を買う金を貯めている。

私を嵌めた恋人の従弟にも、店の主人も、あの子爵領の港の防衛団にも必ず復讐すると誓った。

ギルドのリーダーは何か金の匂いがするので、何か、掴んだら、その時は、強力すると、言ってくれた。

私はまず、子爵領にある港の防衛団を見張った。   

彼等は、この港を使う船員達からも、不当な金を請求したりして、あまり評判は良くなく、船員仲間からも、いろいろな情報をききだした。


私は、彼らの事務所の裏にある防衛団の倉庫らしきところを突き止めた。  

事務所からすこし離れた場所にある倉庫は、ひっそり目立たぬように建っていた。   

あの事件から3年たっていたので、防衛団も新しいメンバーが増えたようなので、私は彼等の一員になりすまし、何度か、倉庫に侵入していた。

倉庫には、船を丸ごと取り上げ売ったり、金品を取り上げ不当に手に入れた金や、あくどい方法で集めたたくさんの金銀の品が収まっていた。   

いつも、4,5人の防衛団員が見張りとして在中していて,飲み食いしながら、ギャンブルに明け暮れていた。   

さっそく裏ギルドに連絡をすると、ギルド長は公爵領のマリアンヌ様に連絡をとり、何とかそのことはこちらで対処すると言ってくれた。

この子爵領は侯爵家の子飼いの領で、グレイス侯爵家もこの領地を目をかけている。

子爵領の領主が亡くなり、その嫡男が、この領をついだが、あまり有能な領主ではないらしい。

侯爵家のロイエンタールもたびたび、この子爵領で一番盛っているこの港を視察していたなか、船主とのトラブルを目撃していた。   

ギルドリーダーはアントニオに、ここまで調べたら十分だ、あまり一人で危険なことはするな、と注意してきた。


私は、防衛団のことはギルド長にまかせ、2日間ギルドで手配してくれたヨットの持ち主という肩書と公爵家の紹介状を持ち、侯爵家の依頼ということで、懐かしい伯爵領の港へ戻ってきた。


店の持ち主は、3年前に哀れにも騙された船長の顔をすっかり忘れており、私が侯爵家の紹介状を持ち、貴族風の服装をしていたことと、所作が美しく、貴族風の端正な顔立をしていたので、どうやら信用したようだ。   

そうは言っても注文の品は店にあるほとんどの商品であり、莫大な代金なのでとりあえず、侯爵家に一応連絡を取ろうと思っていた。 

 

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