花の少ない舞踏会1
「あなた、本当にそれでよかったのですか」 マリアンヌはロイエンタールに尋ねた。
彼は寂しそうに微笑んで、「ああ」と答えた。
あの薬は裏ギルドを抜ける時、今までの裏仕事をすべて忘れてしまう時に使う薬だそうです。
あなたの弟さんは、今回のことで、あなたと複雑に記憶が絡んでいたので、少し強い薬を使ったそうです。
あなたの記憶もなくなってしまうなんて、、、とマリアンヌは涙を浮かべた。
今度、一人、裏ギルドをやめる人がいて、薬の儀式を済んだら、我が館で雇ってほしいとギルドマスターから依頼が出ているのですが、どうしましょうか? 借金がたくさんあったようですが、完済して、貯金も相当ある人で、武術にも優れている人らしいのですが、とロイに尋ねると、ロイは、「裏ギルドには、今回お世話になったので、引き受けることにしよう。 夜間はこの屋敷は警備隊長一人だし、泊まりで警備してもらえれば、助かる」と答えた。
馬車もたくみに操れる人なので、我が家では、役に立ってもらえそうですね、とマリアンヌも答えた。
それから、3日後に我が家で舞踏会を開きたいと思います。 舞踏会といっても、子飼いの伯爵、子爵、男爵だけの招待客です。 そろそろ、偽の証書も上がってくると思うし、パーティ好きな彼女も必ず参加すると思います。 それで、きっぱり、キャロラインとは、訣別します。
私は、リラとメイド長のエミリーを呼び、3日後に内々だけの舞踏会を開くので、飾る花は少なめに、出すオードブルなどの料理は出来るだけ豪華に用意するよう命じた。




