表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
重めの彼女とお話するだけ  作者: 夏野恵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/76

第75話 もし私が君と同じ学校だったら、普通に付き合ってないからね。

「ていうかさ、彼氏とかいなかったの?」

「君、普通にヤバいね」


ノンデリ男子じゃん、と彼女。


自分がノンデリ男子なら、彼女はノンデリ女子だろう。

たまに元カノの話聞いてくるし。


「普通に実家に行くから色々知っておこうかなって思ってただけなんだけど」

「なるほどね」


こちらをちらっと見て、彼女はすぐに視線を外す。


「実際さ、君はどう思う?」

「どうって?」


「私が付き合ってたかどうかみたいな」と彼女は言葉を切った。


「そうだなぁ……」


腕を組んで少し考えてみることにした。


はっきり言って、彼女に元カレがいるとは思えない。

小中高で孤立していたというのもあるけど、彼女の性格的に無理そうっていうか。


「付き合ってる人はいなかったかもしれないけど、告白されることはあってもおかしくない、って感じかな」

「なんでそう思ったの?」


正解か不正解か言わずに、彼女は話を促す。


「学生時代の写真とか見せてもらったけど、普通にモテそうだなって思ったのね」


万人受けってタイプではないけど、好きな人は好きそうっていうか。


「でも狭くて深い付き合いをするタイプだから、恋愛のイメージが湧かないかな」


他にも相合傘をしたことがなかったとか、その他諸々の事情を踏まえて、彼女は小中高で付き合ったことがない、という結論に至った。


「という感じなんですけど、正誤判定のほどはどうでしょう」


彼女に視線を向ける。

そうすると、彼女は苦しそうに口を開いた。


「……まあ、正解だね」


そう言ってすぐ、彼女は視線を逸らした。


実際、何回か告白されたことはあるらしい。

ただ相手の態度が気に食わず、すぐに断ったとか。


「だから君、アレだよ」

「なにアレって?」

「もし私が君と同じ学校だったら、普通に付き合ってないからね」


高校を卒業するまで、彼女はとても尖っていたらしい。

今はじゃあ尖ってないの? という疑問はぐっと飲み込んだ。


変なことを聞いて、不機嫌になられるのは困る。


「でも学校にいたら、ちょっと気になってたかもしれないけどなー」

「えーマジ?」


普通にキモいんだけど、と彼女。


そんなバッサリ言われることある?


「話しかける勇気はないだろうけど」

「いや、気になったら話しかけてきなよ」

「えー……」


さっき「普通にキモいんだけど」って言われたのに?


「とりあえず、小中高で彼氏はいなかった、と」

「めっちゃ引っ掛かる言い方だけど、まあそうだね」


ゆっくり頷いてから、彼女は飲み物に口を付けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ