表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
重めの彼女とお話するだけ  作者: 夏野恵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/76

第65話 えー私が毒見役するの?

「おはよー」

「おはよ」


リビングに入ると、彼女はすでに朝食兼昼食の用意をしていた。


「作るのめんどいから、普通にコーンフレークとそれプラスアルファでいい?」

「いいよ」


寝起きってあんまり食欲ないし。


すぐに立ち上がって、運べそうなものから運ぶ。


「あっ、冷蔵庫から豆乳とっといてー」

「豆乳?」


なんでいきなり。


「え、コンフレークにかけるでしょ」

「普通牛乳じゃない?」

「あーそっちタイプね」


「でも今、うちには豆乳しかないから」と彼女。


おとなしく豆乳を冷蔵庫から取り出した。


個人的に、豆乳はあまり好きじゃない。

ほら、豆乳ってちょっと癖のある風味がするじゃん。


あれがちょっと苦手っていうか。


自分のできる準備を済ませて腰を下ろす。


「何で豆乳なの?」

「豆乳って普通においしいじゃん」

「そうかな」


目の前にあるパッケージからは、おいしさをアピールしたいようには見えない。


「君、コーンフレークに豆乳かけて食べたことある?」

「ないね」


紙パックの豆乳しか飲んだことがない。


「コーンフレークにかけて食べたら意外とおいしいから」


「とりあえず試してみてよ」と彼女は言って腰を下ろした。


「とりあえず食べてみてよ」

「えー私が毒見役するの?」


「別にいいけど」と彼女は呟き、コーンフレークを皿に入れて豆乳を注いだ。


「うわーキッツ……」

「なにその反応」


食べにくいからやめて、と口にして彼女はコーンフレークを口に入れる。


「普通においしいけど」

「えー……」

「食わず嫌い的な感じでしょ?」


うーん、どちらかと言えば飲まず嫌いかな。


でもコーンフレークをそのままで食べるのも嫌なので、言われた通り豆乳を注ぐ。


小さじ一杯程度の量だけ掬って、恐る恐る口の中に入れるてみる。

風味をちゃんと味わってから、ゆっくり飲み込んだ。


「うん、普通に無理だね」

「『意外といけるかも』って言う流れだと思ったんだけど」

「無理なものは無理だった」


とりあえず、副菜のサラダから手を付けることにしよう。

水を口に含んで口直しをしてから、コーンフレークを隅に避けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ