表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
重めの彼女とお話するだけ  作者: 夏野恵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
53/76

第53話 君から話しかけてきた、ってのが一番なんだけど

「やっば、めっちゃ緊張するんだけど」


その言葉を聞いて、ちらっと彼女の顔を見る。


ぱっと見はいつも通りだった。


「そんな感じに見えないけど」

「私、顔に出にくいタイプだからさ」


でも心臓が張り裂けそう、と彼女。


「何回も言ってるけど、挨拶するだけだよ?」

「いや、知ってるって」


知ってるけど、緊張するものは緊張するらしい。


たしかに、自分も彼女の親に挨拶するってなったら緊張するだろう。


今回は自分の親だから助かった。


「なに話す?」

「普通に馴れ初めとか話せばいいんじゃないの?」

「君のアレ、話して良いの?」


そう言って彼女はこちらの顔を覗き込んできた。


元カノが二股をかけてた話だ。

向こうの相手も知らなかったらしい。


それに傷心していたときに、彼女に話しかけられたのがきっかけだ。


「できれば、それはちょっと端折ってもらいたいかも」


自分の失恋談は親に知られたくない。


そもそも親に恋愛の話をしたことがないから恥ずかしい。


「なんとなく付き合うようになりました、とかで良くない?」

「それでもいいけどさぁ……」


彼女は不満そうな表情になる。


「君から話しかけてきた、ってのが一番なんだけど」


いきなり見知らぬ女性に話しかけられるほどの勇気はない。


そしてそれは、自分の親もよく知っている。


「同じ建物に住んでたときに何となく話すようになった、が丸いんじゃない?」

「あーそれが一番良いかも」


とりあえずそれで行こう、と彼女は口にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ