表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
重めの彼女とお話するだけ  作者: 夏野恵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/76

第36話 君が好きなものは私も持っておきたいし

「『あれがデネブ、アルタイル、ベガ』ってヤツ知ってる?」

「なにそれ?」


プラネタリウムから出た後、お土産ショップで話をしながら商品を眺める。


「あ、コレとか結構良くない?」


彼女は二個セットのスノードームを見せた。

それぞれ別の種類に見える。


「へぇ、おしゃれだね」

「君の褒める語彙、『おしゃれ』以外ないの?」


とりあえず「おしゃれ」っていっておけば何とかなるとは思っている。


「でもアレだね、おしゃれだね」

「だね」


ふふっと彼女が笑ってから頷いた。


「これ買う?」

「うーん、もうちょっと見させて」


彼女は別のコーナーに向かった。


ぼーっとさっきのスノードームを眺める。

5センチ程度のかなり小さめのものだった。


お値段も500円程度。

これは買いだ。


「スノードーム、そんなに気に入ったの?」

「うん」


落ち着いた感じがすごく好き。


「コレは?」


そう言って見せてきたのは2個セットのマグカップ。


「なんかペアのヤツ多くない?」

「そうだね」


でもペアの方が買ってくれる人多そう、と彼女。

マーケティングの妙ってヤツかな。


「で、マグカップはどうするの?」


彼女の持つ商品に指さして尋ねる。


「君、一ついる?」

「貰おうかな」


貰えるものは貰っておこう。


「スノードームはどう?」


彼女に5センチ程度の小さな宇宙を見せて尋ねる。


「どうって?」

「一ついる?」

「君がそんなに好きだっていうんだったら、一つ貰おうかな」

「普通さ、好きだったら貰わないって答えない?」


そうかもだけど、と呟いて彼女は続けた。


「君が好きなものは私も持っておきたいし」

「強欲だね」


そうかも、と彼女は笑った。


「じゃあ会計に行こうか」

「うん」


二つの商品を持ってレジに向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ