表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/33

第3話 最近、ちゃんと好きって言ってくれないよね

「私、今怒ってるんだけど」


なんで怒ってるか分かる?と聞かれた。


直前まで仲良く映画の話をしてたはずなんだけど。



映画を見終わった後に、近くのカフェで話をしていた。



「ちょっと分からないかな」


素直に応える。


時間あげるから考えてと言われた。


彼女と会ってから、現在に至るまでの行動を思い返す。


「まず今朝あった瞬間に服装は褒めたよね?」

「褒めてたね」


可愛いよ、の一言だけで褒めたうちに入るかどうかって話したね、と言って飲み物を飲む。


「外を歩いてるときも道路側を歩いたよね?」

「私が言う直前に焦って道路側を歩き始めたけど」


それじゃない、と首を横に振る。


「映画見たときも男の人が隣に座ってたから、僕の座る場所と交換した」

「そうだね」


それは早めに気づいてくれたからよかったけど、と付け加える。


「・・・え、今日の自分完璧すぎない?」

「この状況でポジティブになることある?」


いや、今のところ怒られるようなことないぞ。


「はぁーマジで分からないんだ・・・」

「ごめん」

「そのごめんってとりあえず謝っておけばいい、みたいなのも気になるんだけどさ」


そして彼女は言った。

「最近、ちゃんと好きって言ってくれないじゃん」

「あー・・・」

「付き合って数週間とかは会ったときに言ってくれてたよね」

「言ったね」

「で、直近で私に好きって言ったのいつか覚えてる?」


少し上を見上げながら思い出す。


「1か月前に言ったかも・・・」

「1か月半前ね」


訂正されたな。

ほぼ正解だと思うんだけど。


「なんで最近言ってくれないの?」

私はいつも言ってるよね、と付け加える。


別に明確な理由があるわけじゃない。


「なんか好きっていうの恥ずかしくって・・・」

「じゃあ私が君に好きって言ってるの、恥ずかしいって思ってたの?」

「いや自分が、の話で」


いつもありがとうございますって思ってるよ、と応える。


それもちょっとおかしいけど、と言って彼女は続ける。

「なんか最近、私の扱い雑じゃない?」

「そんなことないよ?」

「いや雑だって」


聞いてきた割にはこっちが反論する余地ないのね。


「今日はちゃんと言ってくれるの待ってんだけど」

その為に早起きしてメイクとかしてきたから、と付け加える。


「とりあえず『好き』って言ってくれない?」

「ここで?」

「帰ってからだと遅いから」


えー意外と人いるんだけど。


「ここでてからじゃダメ?」

「ダメに決まってるでしょ」


私、今怒ってるんだから、と言ってこちらを見てきた。


ヤバい、向こうは待ちの姿勢だぞ。

周りの様子を伺いつつ、彼女に向かって口にする。


「いつも頑張ってて偉いね、大好きだよ」


めちゃくちゃ恥ずかしいかったけど、向こうに聞こえるようはっきり伝えた。


「・・・まぁ良いんじゃない?」


なんかちゃんと褒めてる感じだったし、と言って彼女は飲み物を口にした。

特別なあなたへ。

ご覧いただきありがとうございます。

リアクションや感想、本当に嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。


夏野恵

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ