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第17話 その店特有のルールを従業員に説明されて、頑張って覚えようとしてる君が見たいし

「食べに行くんだったらさ、何か食べたいものある?」

「なんでもいいよ」

「そういうのが一番困るんだけど」


とりあえず案出して案、と彼女。


「えー、マジで何でもいいよ」

「じゃあゲテモノ料理とかでもいい?」

「それはちょっと・・・」


食べなれてないからちょっと怖い。


「なんでもよくないじゃん」


とりあえず和風か洋風かくらいは決めてくれない? と言われた。


「うーん、気分的には中華かな」

「なんで第三勢力出してくるわけ?」


匂いが強いのはやめて、と彼女は呟く。


「そうなったら和風の方が良いんじゃない?」

「『良いんじゃない?』じゃなくって、食べたいのは和風か洋風かって話をしてるの」

「もんじゃ焼き食べたいから和風で」

「そこまで決まったら、もんじゃ焼きになっちゃうじゃん」


それでもいいけど、と言って彼女は近くの飲食店を探す。


「一番近いところ、今日は休みらしいね」

「二番目に近いところは?」

「徒歩は疲れそう」


30分くらい離れた場所にしかない、とスマホを見ながら呟いた。


「じゃあもんじゃ焼きはあきらめて別のヤツにしよう」


何か食べたいものある? と彼女に尋ねる。


「今は寿司の気分かな」

「今目の前のチェーン店見て言ってない?」


言ってるけど? と彼女。


正直だね。


「寿司でも全然いいけど」

「でも寿司、この前にも食べたじゃん」

「1か月前くらいでしょ?」


もうローテーション回ってるって、と応える。


「どうせだったら新しいお店に行ってみたいかも」

「じゃあさっきの寿司の話は何だったの?」


まぁ妥協したら寿司って感じ、と彼女は言った。


「そんなこと言ったら、すし職人に顔向けできないんだけど」

「目の前の回転寿司チェーンなら問題ないでしょ」


低価格をウリにしてるわけだし、と補足する。


「結局、近くて行ったことない店が良いんだっけ?」

「あと雰囲気が落ち着いてて、長居してても大丈夫で、お客さんが少ないところ」

「条件多いね」


完全に当てはまる店はあんまりないぞ。


「そういえば、このお店とか結構よかったよ」


彼女にスマホを見せる。


「へぇー初めて見たかも」

「最近友だちと言ったんだけどさ、ご飯おいしかった」


そうなんだ、と彼女は中身のない返事をした。


「でも君、ここに行ったことあるわけでしょ?」

「そうだね」


だったら別のお店にしたいな、と呟いた。


「その店特有のルールを従業員に説明されて、頑張って覚えようとしてる君が見たいし」


途中で分からなくなって従業員に聞く君も見たい、と補足する。


あんまり彼女に見られたくない姿なんだけど。


「そうなってくると、ハンバーガーチェーン店くらいしかないかも」

「行ったことはあるでしょ?」

「あるけど高校の頃だから」


提供スタイルが変わってたら困ったことになりそう。


「それはいいね!」


行こっか、と言って彼女は歩き出したのでついて行く。



さっきあげた条件、ほとんど当てはまってないけどいいの?

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