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第11話 一緒にいて欲しいとき、ちゃんと一緒にいてよ

「ごめん、来てもらっちゃって」

「別にいいよ」


風邪をひいてる人を無理やり連れまわす気にもならないし、と彼女は付け加える。


「熱は?」

「昨日の夜はあったけど」


今は平熱、と応えた。


「とりあえずコンビニでレトルト食品買ってきたから」

「ありがとう」


お腹空いたときに食べるね、と呟く。


「風邪引いてるときは食欲なくなるんだから、今食べたほうが良いんじゃない?」

「いや、本当に食欲ないから」

「最後にご飯食べたのっていつ?」


12時間くらい前、と応える。


「全然食べてないじゃん」


私が食べさせてあげようか? と言ってきた。


「普通に恥ずかしい」

「じゃあ自分で食べて」


レンジで温めるのは私がするから、と言ってキッチンに向かう。


「はい、じゃあ食べて」


コンビニでもらうスプーンとレトルトのお粥を差し出してきた。


「・・・なんか見られながら食べるの恥ずかしいんだけど」

「私のことは気にしなくていいから」


温かいうちに食べなって、と付け加える。


少しずつお粥を口の中に入れた。


「飲み物も飲んだ方が良いんじゃない?」


そういってペットボトルを手渡す。


「今日は優しいね」

「いつも優しいでしょ」


やっぱ風邪だから頭が正常に機能してないね、と彼女は言った。


「ほら、体調が悪いときって色々心配になるじゃん」


1人暮らしだと特にさ、付け加える。


「私ができることだったら、してあげようかなって感じ」


できないこと言われても困るけど、と応える。


「やば、めっちゃ好きなんだけど」


自然に口から漏れた。


「久しぶりに言ってくれたね」


ずっと風邪になってもらった方が良いかな、と彼女は呟いた。


それはキツイ。


だからさ、と言って彼女は続ける。


「一緒にいて欲しいとき、ちゃんと一緒にいてよ」


君にできることだと思うからさ、と付け加える。


「・・・善処します」

「それ、しない人が言うヤツじゃん」


ふざけてないでもう寝た方が良いよ、と言って彼女は立ち上がった。


特別なあなたへ。

ご覧いただきありがとうございます。

リアクションや感想、本当に嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。


夏野恵

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