貰い火 嘆き・5
どうした?
中将が、突然笑い出した。
頭がおかしくなったか?
中将:
「本物だ!
本物だよ!
この返事は!
筆跡もあいつのだ!
心強い、奴らしいじゃないか!
コレ、ほどとは……」
直樹:
「どうした?
急に」
中将:
「各部署に、至急、伝礼せよ!
既に水は確保された!
17給水にて、供給が開始されている!
商人から、水、食料を購入できた。
食事の供給も順次開始される。
各人、上官の指示に従え。
安心して、任務を全うせよ!
急げ!」
兵士達:
「はっ!」
中将:
「急で、済まない。
前金は、すぐに用意させよう。
ここ17給水から、水の供給を開始してほしいんだ。
泥水の確保すら難しい。
よろしく頼む」
直樹:
「あぁ、わかった」
ザーーーーーー。
俺たちは、水の供給を開始する。
兵士10人を追加で転移し、汚い水の処理を開始した。
現地の兵士達が、バラバラの方向へと駆け出す。
俺たちはその後も店を営業し、3千人近くに販売し66万を稼いだ。
伝令がやってきて、前金の200万を受け取る。
17給水は、荷台に水瓶を持った兵士達で一杯になる。
待つ兵士達は背伸びしては、こちらを窺っていた。
給水を受けた兵を、羨ましげに見つめている。
不安な顔で並んでいた。
綺麗な水で満たされた水瓶を、1つ受け取ると安堵の表情を浮かべ。
荷台の水瓶が満たされると涙するのだ。
途中でやめる事が出来ない、深夜遅くまで働かされた。
午前10時に目が覚める。
少将のところで物資を受け取り、自分の店に商品を届けた。
体がだるい。
陣地へと向かい物資を納品するテントから兵士達を追い出す。
怪訝そうな顔をしたが、素直に従ってくれる。
本から物資を置くと、兵士達を向かい入れた。
彼らは慌てふためき、荷物に駆け寄るとすぐに確認する。
しばらくすると、互いの顔を見て笑いあっていた。
陽気に声を掛け合い、物資の確認をしていく。
俺は、自身が喜んでいる事に気がついた。
誰かに喜ばれる仕事は、とても楽しい。
いつか俺の家族とも、彼らのように笑い会える日が来るのだろうか?
フリスト:
「ナオキちゃん。
もう休んでいい?」
直樹:
「駄目だ。
給水作業がある」
フリスト:
「明日に、しようよ」
直樹:
「今日やれば、乗り切れる。
もう一息だ、頑張れ!
今日は早めに、休もう」
フリスト:
「はーーい」
給水を3カ所周り、水を供給する。
5分の1ほどを満たしてやり、その後17給水の水瓶に着手した。
夕方には、17給水は満タンだ。
俺は途中で抜け出し、シエニで買い物をしてきた。
野菜、種芋、綿花、そして肥料。
全部で50万かかった。
畑へと放り込む。
よく見ると畑に小屋が建っていた。
これについては、後日、聞くとしよう。
首都に戻り夕食を取ると、全身が泥になったように重い。
俺たちは睡魔に襲われた。
直樹:
「あーーー。
よく寝た」
心地よい朝を迎える。
朝食をとり物資の輸送、お店へと商品を届けた。
仕事に慣れたのか、給水作業がはかどる。
ポチポチと畑の水瓶を選択し、アイテムボックスへと取り込む。
アイテムボックスからこちらに持ってくれば簡単に移動できた。
午後になると。
ひとつのテントを占拠し、芋や野菜の納品も開始した。
給水と納品を繰り返す。
3日がたち。
給水所の水瓶は、何処も満タン。
俺たちの商品も、木箱で5千箱は納品している。
中将から金を500万もらった。
俺たちは作業に、精を出していたのだが……
直樹:
「ちっがーーーーう!」
フリスト:
「どうしたの?
ナオキちゃん!
急に声を出して!」
直樹:
「違うぞ!
俺たちは。
ここに、何しに来た!?」
フリスト:
「水を売りに?」
直樹:
「ブーー!
フリスト、間違いだ!
ユミル、代わりに教えてやれ!」
ユミル:
「はい。
我々は物資の輸送が任務です」
直樹:
「ブーー!
それも間違い!
お前ら、二人とも駄目だ!
少将と中将に毒されているぞ!
俺は悲しむ軍医のために、戦地の視察に来たんだ!
早く、探索に出かけるぞ」
フリスト:
「ナオキちゃん。
仕事はしないの?
水と食料がないと……
死人が増えると思うよ!」
直樹:
「……」
直樹:
「確かに。
よし、午前は仕事!
午後は……
14時まで仕事!
後は探索だ!」
黙々と仕事をこなす。
15時になった。
仕事も十分出来たので、探索を開始する。
当ても無く彷徨った。
ここは一体、どこだろう?
フリスト:
「ナオキちゃん。
何処行くの?」
直樹:
「ハッハッハ。
当ては無い!」
フリスト:
「何それ……
それなら端から全部見ればいいのに……」
ローラー作戦という奴か?
フリスト、何気に頭がいいな……
直樹:
「それ、採用だ!
正面はどっちだ?」
フリスト:
「ナオキちゃん、あっち!、あっち!
ほら!
旗が立っているでしょ!」
直樹:
「旗の向こう側は、なんだろう?」
フリスト:
「戦場でしょ?」
直樹:
「へぇ……
怖いな」
旗があるところ、柵と堀の側まで来た。
柵も堀も3重になっている。
向こう側には平地が広がっていて、遠くにポツンと何かが見えた。
直樹:
「ユミル。
あれ……
なんだと思う?」
ユミル:
「敵の陣地ではないでしょうか?」
直樹:
「何kmくらい、離れてるのかな?」
ユミル:
「4kmぐらいですかね?」
直樹:
「近い……な。
攻められないか?」
フリスト:
「ナオキちゃん。
馬鹿なの?
攻められてるんでしょ!」
なんだろう。
馬鹿扱いされている。
感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。
おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。
よろしくお願いします。
地図はランキング?の所に、リンクを貼ってあります。




