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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第三章 異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う。
93/124

貰い火 内政・4

ソケリで竜車に合流し、いつもの様に翌日を迎えた。

今は、シエニの宿舎に居る。



直樹:

「まずいぞ。

 首都の宿舎が厳戒態勢だ」



夜中にこっそり行ってみたが、外には兵士が巡回していた。


フリスト:

「何かまずいの?」


直樹:

「店だ!

 資金源に物資を届けられない」


フリスト:

「もう。

 ナオキちゃんが謝ればいいじゃない。

 悪い事はしてないんだから……」


直樹:

「その通り。

 悪い事はしてないんだ。

 謝罪の必要は無い!」


フリスト:

「馬鹿なんだから……」



1時間、悶えたあと決意が固まった。


直樹:

「よし。

 行こう」



フリストをつれて首都の宿舎へ行くと、静かに衝立をばらす。

本に取り込み、出入口を回収した。


直樹:

「フリスト。

 一緒に来てくれないか?」


フリスト:

「まったく。

 頼りないな……」


直樹:

”追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 1分間、隠蔽、高速移動”



念話操作で魔術を発動させた。

フリストが扉から出る瞬間、小声で話しかける。


直樹:

「フリスト。

 すまない、浮浪者の店で待つ。

 必ず撒けよ!

 走れ!」



フリストの背中を、力いっぱい押し出す。

俺の方は魔術の力で気配を絶ち、逃げる事に成功する。

浮浪者の店に出入口を設置し衝立を立てた。

コレでいい。

安心して、出入りできる。


商品を2往復して補充し、ユミルと一緒にフリストを待った。

遅いな、アイツ。

フリストが肩で息をしながら帰ってきた。



直樹:

「遅いぞ!

 フリスト!

 2時間以上も待ったじゃないか」


フリスト:

「ナ…オ…キ……ちゃん。

 何…10km。

 走ら……せる…気なの……」


直樹:

「フリスト。

 君は、なんて素晴らしいんだ!」


フリスト:

「本当…に?」


直樹:

「お前が居ないと。

 俺は駄目なんだ!」


フリスト:

「そ…う?」


命の絆の影響なのか? 誉めると喜んでくれる。

彼女を大事にしよう。



直樹:

「お前を大切にしたい。

 今日も一緒に居よう」


フリスト:

「うん」



シエニの宿舎で時間をつぶし、竜車が来るのを待った。

朝から物資をやり取りする。

その後、竜車で基地へと向かう。

本来であれば。

戦闘地域へ向かう時こそ、絨毯で転移したいのだが。


少将には教えていないからな。

戦闘に巻き込まれて絨毯を失うと、竜車に戻ることが出来なくなる。

残念ながら俺たちが、竜車に乗るしかない。

何かあれば、速攻で出入口から逃げ出す予定だ。



竜車の中はいつも暇だな。

デブ猫の首筋をつまみ上げ、プラプラする。


直樹:

「デブちゃん。

 聞きたいことがあるんだ」


魔道書ドラクエ:

”魔道書ドラクエ様と呼べ”



デブ猫が、呆れた顔で見てきた。


フリスト:

「ナオキちゃん。

 ドラちゃんと遊んでるの?」


直樹:

「おい。

 魔道書ドラクエ様じゃないのか?」


頬を染める魔導書。


魔道書ドラクエ:

”いいじゃないか。

 別に……”


直樹:

「ドラちゃん。

 聞きたいんだが……」


魔道書ドラクエ:

”魔道書ドラクエだ”


直樹:

「まったく。

 魔道書ドラクエ、隷属者について聞きたい。

 最近、店を始めたんだが。

 物資の輸送に彼らを使うんだよ。

 でも、1人ずつ出すのが面倒で……

 まとめて出入りできないか?」


魔道書ドラクエ:

”できるぞ。

 映像が出るページがあるだろ?

 そこで複数選択するか、グループ化してあれば可能だ”


直樹:

「複数選択って、押しっぱなしで囲うのか?」


魔道書ドラクエ:

”そうだ”


直樹:

「今まで、そんなこと出来たかな?」


魔道書ドラクエ:

”ナオキに聞かれて、出来るようになった”


直樹:

「機能は全部。

 事前に開放できないのか?」


魔道書ドラクエ:

”無理だ。

 機能は異世界人の状況や希望で追加される。

 元々、決まった機能ではないんだ”


直樹:

「なるほど……

 グループ化って、どうやるんだ?」


魔道書ドラクエ:

”本人に会って伝えれば出来るぞ。

 名簿で設定するか。

 隷属の書でも設定可能だ”


直樹:

「うーーん。

 何個、設定できる?」


魔道書ドラクエ:

”頭が回るじゃないか、ナオキ。

 10までだ”


直樹:

「もしかして。

 グループ一覧とかって、あるんじゃないか?」


魔道書ドラクエ:

”ムッ! その通りだ”


直樹:

「グループの取り消し方法は?」


魔道書ドラクエ:

”名簿かグループ一覧で削除できる”


直樹:

「言葉でも可能か?」


魔道書ドラクエ:

”可能だ”


直樹:

「おお、ありがとう。

 ひとつ解決したよ」


魔道書ドラクエ:

”僕に感謝しろ”


直樹:

「俺は、寝る」


魔道書ドラクエ:

”わかった”



横になると、デブ猫が俺の腹の上に乗ってケツを向けてくる。


直樹:

「おい、何故ケツを向ける」


魔道書ドラクエ:

”僕にもわからない。

 自然に、こうなるんだ!”


直樹:

「しかし、な……」


魔道書ドラクエ:

”僕はうんこはしないから、大丈夫だ”


直樹:

「そうか、わかった」


しばらくすると、腹に痛みが走る。

モミッ、モミッ、モミッ、モミッ。


直樹:

「痛い痛い、痛い」


デブ猫が、俺の腹を揉むたびに爪が刺さる。


直樹:

「おい、何をするんだ!」


魔道書ドラクエ:

”すまん。

 気をつける”




いつの間にか眠りに落ちた。


モミッ。


直樹:

「ハァッ」


魔道書ドラクエ:

”すまん”


モミッ。


直樹:

「ハァッウァ」


魔道書ドラクエ:

”すまん”


俺は眠りながら、何か声を出していたらしい。

寝言か?

恥ずかしいな。


昼食後はユミルに絨毯を守らせて、店の商品を届けた。

やる事もなく無駄に、1日を過す。

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。

おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

地図はランキング?の所に、リンクを貼ってあります。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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