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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第三章 異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う。
92/124

貰い火 内政・3

爺さん:

「酷い、なんてことを。

 この水を汲むために、どれだけ苦労したと……

 思っているんだ!!」



爺さんが泣いている。

事後承諾にはなるが、許してもらうしかないだろう。


山の麓へと移動し、隠れ場所を探す。

何人かに指示を伝えて本へと転送した。

15分ほど待ってから、畑から30人転送する。

爺さんの居た場所へと戻って来た。



直樹:

「よし。

 全員荷物を降ろせ」


薪、芋、卵は、店のほうへ。

水瓶、そして葡萄と林檎は、家を潰してしまった被害者の方へ。


浮浪者達:

「水が……綺麗だ」

「おお」

「透き通っている」

「甘い、何これ?」

「美味しい」


直樹:

「すまないな、謝罪の品だ。

 水瓶はあるか?

 綺麗な水を汲んできてやろう。

 他にも、水の入る容器があれば汲んでくる」


浮浪者達:

「はい」

「持ってきます」

「あぁーー。

 すぐに」


物資の輸送に一往復し、店のほうへ運び込む。



直樹:

「316番。

 両側を、彼らに戻してやってくれ。

 店の規模はまだ小さい。

 それほどスペースが必要な訳ではないだろ?

 新しい土地が見つかるまでだ」


店の大きさを半分にし、店を囲むように土地を返す事にした。



直樹:

「みんな、聞いてほしい。

 店の周りを返す事にした。

 狭く不自由になったが。

 その分、援助させてほしい。

 この店にある芋、卵、水、薪は、商品であると同時に、君たちの物でもある。

 少しであれば、食べてもらって構わない。

 支障がない数ならな。


 他の者たちに盗まれないよう。

 仲間同士で守ってくれ。


 前に言ったように、家を買うのに食料が必要なら。

 食料などは、すべてこちらで用意させる。

 一方的な言い分で申し訳ない。

 俺の所で働きたいやつがいれば、善処しよう」



爺さんは不服そうだったが、他の人たちには概ね反応はよかった。

今日中に潰されることは、無いだろう。

それに浮浪者たちが店の周りを固めてくれる。



翌日は朝から店へ商品を届けた。

お金を5千、稼ぐ事が出来たらしい。

あの人数を使って得た稼ぎとしては微々たるものだが。

原価はほとんどタダだからな、良しとしよう。


1番からの伝言があった。

ノコギリとハンマー、店用に水瓶を買う。

なんでも、大工チームが発足され木材を切り出すのだそうだ。

お金が4万減った。


購入ポイントを稼ぐために、魔術を披露し少将の悪口を言う。

その後、昼食を食べて首都の宿舎へと戻った。



直樹:

「残りの金が、5万切ったぞ!

 どうすればいい……」


フリスト:

「ナオキちゃん。

 まだ1000万あるじゃんか」


直樹:

「それは最後の砦だ。

 手を付けずに済ませたい」


フリスト:

「うーーーん」


コンコンコンコンッ。


コンコンコンコンッ。


返事をしていないのに、扉が開かれる。



ノルナゲスト:

「まさか……

 本当に居るとはな」


少将が、お供を引き連れて入って来た。



直樹:

「あれ?

 少将!?

 何か用か?

 俺は今、物資の輸送中だぞ!」


ノルナゲスト:

「ナオキくん……

 それは私のセリフだ!

 何故ここに居る?

 輸送任務中のはずだ!」


直樹:

「少将こそ。

 何故、ここに来た!」


ノルナゲスト:

「部下から報告が来た!

 ナオキと称する人間が!

 妙なポーズで輝きながら、走り去って行ったそうだ。

 しかも、私の悪口を大声で叫びながらだ!

 なんでもケチで脇と足が臭いそうだな!」


しまった……



フリスト:

「ナオキちゃん。

 何やってるの……」


直樹:

「少将……。

 それは、おかしい。

 間違った情報だ。

 敵の偽情報じゃないのか?

 物資の受け渡しは、どうなっている?

 きちんと、されている筈だ!」


ノルナゲスト:

「その報告は受けている」


直樹:

「報告を受けているのか。

 ヤニスからどうやって?

 あの長距離だぞ……」


ノルナゲスト:

「軍事機密だ!」


直樹:

「よく考えるんだ少将。

 お前の言うナオキは、今!

 ソケリへと向かう竜車の中だ!」


ノルナゲスト:

「そうだ!

 そのとおりだ!

 だから何故!?

 君たちがここに居るんだ!」


直樹:

「……」


直樹:

「えーーっと。

 俺の名前は、アマノ!

 奴はユミール!

 コイツはフランだ!


 つまり。

 俺たちは……

 ナオキ様の影武者である!」


ノルナゲスト:

「君は何を言ってるんだね?

 ナオキくん。

 何のために、影武者が必要なんだ?」


直樹:

「ユミル!」


目を合わせる前に、顔をそらされる。


直樹:

「フリスト!」


こちらも同様だ!


直樹:

「少将殿、ここではまずい。

 重要な機密情報だ。

 向こうで話をしようじゃないか。

 さぁさぁ」


自分と一緒に、兵士と少将を外へと出した。



直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 10秒、速度の加速。

 30秒、3倍筋力強化だ!」



手加減して、蹴り飛ばした。

自分だけ部屋に戻ると、扉を閉めて中で踏ん張る。



直樹:

「ユミル!

 フリスト!

 早く隠れ家へ!!」


2人は、急いで隠れ家に走り去る。

ドンドンドンドン。



ノルナゲスト:

「ナオキくん!

 ここを、開けろ!

 開けるんだ!」


ドンドンドンドン。



直樹:

「追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 20秒、隠蔽、高速移動。

 急いで隠れ家へ、極力見つからずに!!」


扉を勢いよく開けると少将たちが転がり込んだ。

速攻で隠れ家に逃げ込む。



ノルナゲスト:

「全員!

 出入口を固めろ!

 この部屋から出ては居ない!」


少将達は1時間。

部屋を隅々まで探したが、ナオキたちは見つからない。



ノルナゲスト:

「ナオキくん。

 面白いな……

 面白いじゃないか!


 君は、数100kmを。

 一瞬で、移動するのか!」



俺たち3人はソケリの宿舎で、ハァハァしていた。



フリスト:

「ねぇ……

 ナオキちゃん。

 逃げる必要はあったの?」


直樹:

「フリスト!

 君は天才だ!

 逃げる必要は無い。


 しかし、もう遅い!

 逃げてしまったぞ。

 気まずいな……」

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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