輸送の仕事 戦場への輸送・10
直樹:
「少将、聞きたいことがある」
ノルナゲスト:
「なんだろう。
ナオキくん」
直樹:
「基地の先で、戦闘が始まったのか?」
ノルナゲスト:
「元々、あの当たりは戦闘区域だ。
小競り合い程度は常にある」
直樹:
「大規模な戦闘ではないのか?」
ノルナゲスト:
「私は、輸送が担当だからな……
詳しい話は、わからない。
あそこは中将が担当しているからな」
直樹:
「少将は、どういう位置づけなんだ?」
ノルナゲスト:
「答える義務はないが。
君も知っての通り、補給部隊の指揮だ」
直樹:
「大将や中将は。
自前で補給部隊を持っていないのか?」
ノルナゲスト:
「当然持っている。
私は、追加の支援と補給線の確保だ。
基地の物資や食糧庫の管理。
大将や中将の持つ、輸送部隊へ物資を届ける訳だ。
補給線が敵に攻撃されれば、他の大将へと排除要請をする」
直樹:
「少将は、戦闘の指揮はしないのか?」
ノルナゲスト:
「愚問だな。
決定打も無いのに、戦闘はできない」
直樹:
「ふーーん。
そうなのか……」
決定打が作り出せない状態、ということだろ?
これは、どうなんだろう。
ノルナゲスト:
「ナオキくん、輸送の件だが。
今回のルートをもう一度頼む。
費用は5万で頼みたい」
直樹:
「いいぞ」
ノルナゲスト:
「素直だな……?」
荷物のテントに行くと隠れて、3人を本から転送する。
荷物を取り込むと一緒に馬車に乗り込んだ。
絨毯を敷くと3人に守らせる。
正直、必要はないんだよな。
護衛兵が沢山いるが、念のためだ。
直樹:
「ユミル、フリスト。
隠れ家で待っていてくれ」
監視の兵士にも一言、断っておくのが礼儀だ。
直樹:
「すまない。
俺たちは先に、シエニの宿舎に行くから。
後のことは、よろしく頼む」
絨毯の出入口から隠れ家に行き首都へと戻る。
出入口の周りを縄で囲む程度では心配なので、衝立を作りたい。
3人で話し合いの上、枠を木材で黒い布を張る事にした。
衝立を四方に作ると出入が不便なので、コの字型する。
首都、軍の食堂で昼食を取るとシエニに行き衝立を作った。
直樹:
「俺たち、がんばったな!」
フリスト:
「ナオキちゃん。
何かしたっけ?」
直樹:
「金と口を出したぞ!」
フリスト:
「まったく……」
直樹:
「魔道書ドラクエ。
そういえば、森はできたか?」
魔道書ドラクエ:
”森なら使えるぞ”
直樹:
「操作は畑と同じなのか?」
魔道書ドラクエ:
”似たようなものだ”
直樹:
「時間の流れはどれくらいだ?」
魔道書ドラクエ:
”1時間が24時間だ”
直樹:
「こちらの世界と同じか。
隷属者用のゲート設置は可能か?」
魔道書ドラクエ:
”買えば使える”
直樹:
「どっちで買うんだ?」
魔道書ドラクエ:
”森だ”
直樹:
「わかった。
冒険の書」
<おっさんの森>
使用可
『購入』を押すと一覧が表示される
恵み 購入ポイント 10
時間の加速 購入ポイント 50
隷属者用ゲート入口 購入ポイント 200
隷属者用ゲート出口 購入ポイント 200
ゲート二つとも購入する。
購入ポイント 210。
隷属者用ゲート出口を、森の隅に置く。
直樹:
「よし。
隠れ家に行ってくる」
隠れ家に入って、おっさんたちに会いに行く。
カン、カン。
金属音がする。
フリスト:
「おぉー。
やってるね!」
直樹:
「2人とも来てたのか」
ユミル:
「はい。
これは中隊のレベルですね」
兵士達が、戦闘訓練をしていた。
俺たちが近づくと整列を始める。
17番:
「ご苦労さまです」
直樹:
「あぁ。
みんな、元気で何よりだ」
1番:
「領主様。
ありがとうございます」
直樹:
「森が出来たんで、設置に来た。
どの辺がいいかな?
畑より離れた場所がいいかな……」
畑の出入口から20mくらい離れた隅に設置する。
直樹:
「えー。
まずは試し……」
話をしている最中、一人の男がゲートに走り出す。
3番:
「アハハハハハハ。
俺が!
最……」
6番:
「3番のやろう!
自分ばっかり、目立とうと!
しや……」
話しながらゲートに飛び込んでいった。
直樹:
「えーー。
馬鹿2人が飛び込んだんで。
残りの者は。
安全が確認されてからにしよう」
20分ほどすると3番が果物を抱えて帰ってきた。
3番:
「これ……
美味いんだけど」
周りに配りながら、俺にも渡してくる。
直樹:
「葡萄と林檎か?」
3番:
「知ってるんですか?」
葡萄?を一粒食べてみる。
直樹:
「やはり葡萄だな。
少し酸味が強いか」
ユミルとフリストにも渡す。
ユミル:
「これは……
物凄く甘いですね。
大変めずらしい果物です。
市場で手に入るものよりも品質がいい」
フリスト:
「甘ーーーい。
ナオキちゃん。
これ美味しい」
192番:
「甘い」
68番:
「甘いなこれ」
ドサッ、ドサッ。
6番:
「薪が沢山落ちているぞ
これなら、燃料の心配はなさそうだな……
お前ら何食ってんの?
オイ、オイ!
一生懸命働ていていたというのに。
よこせよ!」
直樹:
「全員聞け!
食べ物の恨みは恐ろしい、厳戒態勢を引く。
統率を取り、果物探索隊を編成だ。
全員に行き渡るようにしろ。
それともうひとつ。
枯渇しないように管理しろ。
栽培できるのが望ましい。
1番、17番」
1番、17番:
「はい」
直樹:
「お前達、2人で統率しろ!」
1番:
「はい」
17番:
「わかりました」
直樹:
「数に限りがあるかもいれないから。
仲良くな!」
隷属者達:
『ありがとうございました』
全員が一斉に答える。
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