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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第三章 異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う。
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輸送の仕事 戦場への輸送・8

直樹:

「1番と17番はいるか?」


1番:

「はい

 領主様」


17番:

「ここに居ます」


直樹:

「そういえば。

 もめ事があるという話だったが、何だ?」


1番:

「戦争についての話です」


直樹:

「国が勝つとか、負けるとか。

 そういう話か?」


17番:

「いえ、我々も戦争に参加すべきではないのか?

 という話です」


直樹:

「ふーーん。

 最もうるっさいのは誰だ!」


17番:

「34番です」


直樹:

「34番と他の奴も集めろ!

 畑に行っている連中は、そのままでいい」



俺を囲むように2列に整列した。



直樹:

「34番、前に出ろ!

 お前、色々と問題を起こしているそうだな」


34番:

「はっ、はいー!」



ガタガタと震え、緊張のせいなのか甲高く返事をする。


直樹:

「34番、落ち着け。

 話をするだけだ!


 まず、脱走兵を非難することは許さない。

 ここに居る人間は、元々がすべて瀕死の連中ばかりだ。

 死の恐怖は全員が身にしみている。


 だからといって、戦ってはならない。

 という訳でもない」



しばらく沈黙が続く。



17番:

「どういうことでしょうか?」


直樹:

「順を追って話そう。

 お前達、ヨトゥンヘイムの戦いは知っているな?


 その時、巨大な戦力を持つ連中が居た。

 それが異世界人だ!

 この世界の住人では持つ事の出来ない。

 大きな力を有している。


 先の戦争で活躍し、竜の国は負けた。

 俺自身も、異世界人だ。

 お前たちのこの状況、納得できたと思うが。

 知っていたよな?」



みんなの顔が険しくなり、ざわつき始める。


直樹:

「俺は。

 ヨトゥンヘイムの戦いより後に召還され。

 賢人と称するもの達により家族が離散している。

 俺自身は、竜の国に保護され。

 現在に至る」


34番:

「ご家族は……?」


直樹:

「わからない。

 俺は……

 賢人に対して、強烈な恨みを持っている。

 奴らがくだらない事をしなければ。

 俺は元の世界で幸せに暮らしていた。

 奴らと戦う時がくるかもしれない。


 だが今の俺の目的は、家族を探し出す事だ。

 お前たちにも協力してもらう。

 まず、俺の経緯についてはわかったか?」


隷属者達:

『はい』


全員が一斉に答える。



直樹:

「次は、俺の能力についてだ。

 異世界人には特別な力がある、と聞いている。

 驚異的な戦闘力や魔術などだ。


 俺は元々。

 物資の大量輸送に向く能力だと思われていた。

 そのため。

 現在も軍事物資を輸送する仕事をしている」


27番:

「では、輸送能力ではないのですか?」


直樹:

「そうだ。

 俺の力は多分、空間の能力だと思う。

 ここの隠れ家、そして畑、物資の倉庫。

 それを管理させるためのお前たち隷属者。

 お前たちの説明がつかない。


 あぁ、そうだった。

 もうすぐ森が作られるぞ」


1番:

「森ですか?」


直樹:

「あぁ、薪の自給が必要だろ?

 森で食材が得られれば、さらにいい。

 それに、もうしばらくすると……


 俺は、非常に危険な立場になる」


17番:

「え!?

 どういうことでしょうか?」


直樹:

「俺の能力が、発揮されつつある。

 隠れ家から5カ所。

 任意の場所へ、瞬時に移動が可能になった。

 そして問題なのが、お前らだ。

 特に34番!」


34番:

「我々ですか!?」


直樹:

「そうだ!

 初めはただ。

 命を助けたいとか。

 便利だな、ぐらいに思っていた。

 隠れ家と畑を使えば、1万人ぐらいは収容できる。


 俺が居る場所に。

 血気盛んな1万人の兵を展開できるんだぞ!


 例えば、俺が。

 野心を持っていたとしよう。

 統括王に面会できたとする。


 34番!

 お前のような、戦いたがる兵士が居る!

 俺はそいつらに命令を強制できる力を持つ。

 さらには、瞬時に移動できるんだぞ!

 

 34番!

 もし、この事が、他の誰かに知られていたら。

 お前はどう思う?」


34番:

「危険…極まりない……と思います」


1番:

「では、これ以上、増やすのをやめますか?」


直樹:

「それは駄目だ。

 ここで暮らすお前達の事を考えれば、沢山の人間が欲しい。

 普通の生活だけでも様々な職種が必要だ。


 俺は家族を探すためにもこの世界を回りたい。

 そのためには、自分を守る力が必要だ。

 賢人達の地に行く必要があるかもしれない。


 この能力は、しばらくなら隠し通せると思うが。

 長期となるとそうはいかない」


1番:

「我々は、どうすれば……」


直樹:

「2万人ぐらい、自給自足できるように食糧を生産しろ。

 主食の芋をとにかく増やせ。

 それと戦闘訓練も、暇を見てしておいてくれ。

 

 この世界は俺の能力として出来ている。

 俺が死んだら、全員消えるぞ!

 34番!

 いつでも俺の警護が出来るようにしておけ。

 俺の身に危険が及べば。

 すぐに逃げられるようにだ!」


34番:

「はい!!

 全身全霊を尽くします!!」


直樹:

「俺は戻るから。

 後の事は頼んだぞ!

 みんな仲良くな!」


隷属者達:

『はい』


一斉に声をそろえて、答えた。

色々と面倒だな。

馬鹿な連中が暴走しなければいいが……

竜車へと戻った。

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。

おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

地図はランキング?の所に、リンクを貼ってあります。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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