輸送の仕事 おっさんの畑・11
ノルナゲスト:
「ナオキくん、準備ができたようだ
頼む」
直樹:
「輸送のルートは、どこだ?」
ノルナゲスト:
「軍の施設、前線の物資保管所の何処か。
明日の朝に伝えることになる」
直樹:
「わかった」
荷物を取り込んで宿舎に戻り、床に隠れ家への出入口を設置した。
直樹:
「ユミル、フリスト。
隠れ家に行って来る」
出入口に乗ると、景色が変わった。
おっさん達が隅のほうで集まっている。
奴らは俺に危害を加えないはず、なので近づいた。
直樹:
「1番!
1番はいるか?」
1番:
「はい、領主様!
ここにいます!」
手を上げて駆け寄ってくる。
おっさん達:
「あれが!」
「おぉ!」
「命の恩人か!」
「確かに我らが、主だ!」
「やっと会えたぞ!」
「俺も行く!」
「ははははっ!」
1番の後をついて、おっさん達がこちらに向かってきた。
笑顔で手を振りながら近づいてくる、おっさん達が気持ち悪い。
こんなに取り込んだっけ?
1番:
「領主様、お会いできて光栄です。
ご用件をがあれば、承ります」
直樹:
「1番。
今、何人いる?」
1番:
「16人になりました」
直樹:
「15人も隷属したのか……
食事は大丈夫なのか?」
1番:
「はい、水は豊富にありますので。
生活の基本は。
こちらの方で、させていただいております。
時間ごと交代で畑に行くようにしていました。
このようにすると。
作物のできる速度が、我々の食事のペースより早いのです。
あと何日かすれば、主食の芋が十分行き渡ります」
直樹:
「そうか。
数日すれば、最低限の自給が可能になるのか?」
1番:
「はい」
1番の後ろに並んだ、モジモジしているおっさん達が、気持ちわるい。
頬を染めながら上目遣いで、こちらをチラリと見ている者もいる。
全員に死ね!と命令すべきだ。
と思わせるピンク色の気迫を、奴らから感じる。
いろいろな意味で、コイツラはマズイかもしれない。
直樹:
「1番!
後ろの連中は。
俺に何かあるのか!?」
1番が後ろを振り返る。
1番:
「多分。
領主様に話を、したいんだと思います」
直樹:
「あまり時間は無いぞ。
自己紹介か?
手短に頼む」
ピンクなおっさん達:
「俺か?」
「1番! 順番は?」
「早くしろ!」
「誰からだ?」
「3番です。領主様!
この度は命を救っていただき、ありがとうございます」
ピンクなおっさん達:
「あ!」
「あ!」
「あ!」
「あ!」
「11番です。
一生懸命働きますので、こちらにおいてください」
「6番です。
お肉が食べたいです」
ピンクなおっさん達:
「なんて事を!」
「無礼な!」
「その手が、あったか!」
「9番です。
外にも出られるという話なので、機会がありましたらよろしくお願いします」
「15番です。
がんばりますので、お酒を造りたいです」
おっさん達が、我先にと自己紹介をしてきた。
直樹:
「あれ?
1番、16人居ないぞ?」
1番:
「はい、4番と8番が畑です」
直樹:
「そうか……
残念だな。
誰か、呼んで来られないかな?」
6番と3番が急に走り出す。
6番:
「3番!
お前は向こうで待っていろ!
あれは俺へのご命令だ!」
3番:
「6番!
どう見ても、あれは私への言葉だった!
お前こそ帰れ!」
おっさん2人が罵声を浴びせあいながら走っていく。
ゲートに入ると。
代わりに別のおっさん2人が必死の形相で向かってきた。
コレはコレで、気持ち悪い。
おっさん:
「主よ、ハァハァ。
お初にお目にかかります、ハァハァ。
8番です、お願いします」
おっさん:
「ヒィーー、ハァハァ、4番です。
治療……
ハァハァ、ありがとう……ございます」
直樹:
「おい……
大丈夫か?
体が、資本だ。
急ぐ事なんか無いぞ。
悪かったな」
7番:
「はっ!」
14番:
「あ!」
2番:
「お!」
7番:
「お優しい!」
14番:
「あれが素なのだろうか?」
2番:
「そうであれば、ありがたい……」
直樹:
「1番!
さっきからどうなっている?
後ろの連中は!?」
1番
「あぁ!
あれですか?
領主様のことを、知りたいのでしょう。
我々は既に。
多額の報酬を受け取っています。
死ぬようなきつい仕事だとしても、やるしかありませんから」
一体、何の話だ?
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