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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第二章 異世界転移したおっさんが、おっさん達と戯れる。
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輸送の仕事 おっさんの畑・10

朝の積み込みの時間だ。

隠れ家への出入口を回収しておく。

兵士に連れられて、テントへ行くと沢山の人が壺に何かをやっていた。



直樹:

「ユミル。

 あれなんだ?」


ユミル:

「壺に氷の魔法をかけてるみたいですね」


直樹:

「昨日、俺達もやった奴か!

 この人数、すごいな!」


フリスト:

「うわぁーー。

 こんなことに魔法を使って……

 馬鹿だよ。

 あいつら馬鹿だ」


直樹:

「あの木箱……

 荷台に積まれていたやつか?」


ユミル:

「あの中に、氷の魔法が入れられてたんですよ」


直樹:

「そうか……

 どん欲な連中だな」



冷えた壺を積み込むと出発した。

2日かけてソケリへ到着。

冷やした壺を取り出さないように念を押しされた。

朝、魚を取り出し木箱を積み込み出発する。


夜になるとシエニに到着する。

朝に木箱をおろし、冷えた肉の壺を取り込み出発した

夜には首都へと到着し、宿舎で眠りにつく。

朝になると少将の迎えが来た。



ノルナゲスト:

「ナオキくん、ご苦労様」


直樹:

「あぁ。

 ユミルに金を」



荷物を取り出すと、ユミルが金を受け取る。

兵士がワラワラと現れて、荷物を運び出した。



ノルナゲスト:

「君も十分慣れた頃だ

 そろそろどうかな?」


直樹:

「あぁ、木箱の増額か?

 じゃあ、1日3000だな」


ノルナゲスト:

「3000!!

 それは、ありがたい!

 いや、いや。

 もちろん嬉しいのだが、それではなく。

 フリスト君から、提案がなされた件だ……が?」


直樹:

「あぁ

 戦地への輸送か?」


ノルナゲスト:

「そうだ。

 どうだろう?」


直樹:

「金は増えるのか?

 安全の確保も頼む」


ノルナゲスト:

「安全の確保は当然だ。

 しかし、資金はな……」


直樹:

「お前、積荷を増やすんだろ?

 その間に少し、聞きたい事がある」


少将は兵士を呼ぶと、指示を出していた。


ノルナゲスト:

「なんだろう?」


直樹:

「俺から野菜を、買う気はないか?」


ノルナゲスト:

「唐突だな」


直樹:

「最近、領主になってな……

 家来も1人できた。

 とても小さいが、畑もあるんだ」


ノルナゲスト:

「はぁ?

 君は、いったい何を?」


直樹:

「それで、作物ができたら。

 買って欲しいんだよ!

 安くしとく」


ノルナゲスト:

「いや……

 だって君は、ずっと輸送に……」



混乱した少将はユミルのほうを見る。

ユミルが頷くと、少し平静を取り戻した。



直樹:

「話してやってもいいんだが、情報の秘匿はどうなっている?」


ノルナゲスト:

「情報の秘匿?

 どの話だ?

 なんの話だ?」


面白いな、混乱しているぞ。

今ならいろいろと情報を、喋るんじゃないか?



直樹:

「俺の事は誰と誰が知っている?

 俺の能力は何処まで知っている?」


ノルナゲスト:

「君が異世界人だという事か?

 統括王、軍の大将クラス、私の部下10名。

 あと、君の警護と従者だ。


 他の者達は。

 君を魔法の研究開発者だと、思っているはずだ。

 しかし、いずれは異世界人だとばれるだろう。

 時間の問題だ。

 こちらとしては、早く警護の数を増やしたい。


 君の能力を知っているのは……

 統括王、私と私の副官、君の従者。

 私の前任者、つまり私の前に君を保護していた大将だけだ」



なるほどな……

大将クラスは、異世界人の情報を持っているのか。


直樹:

「うーーん

 どうしようかな……」


ノルナゲスト:

「何を悩んでいる?」


直樹:

「俺の能力の話だ」


ノルナゲスト:

「君の能力は、輸送だろ?

 現に、君は今まで輸送をしてきた。

 この世界の住人では不可能な事だ」


直樹:

「さっき、言っただろ?

 領主になったって!

 俺の領土は、冒険の書の中にある」


ノルナゲスト:

「なんだ!!

 それは!!

 詳しく! 詳しく!」


直樹:

「うーーん。

 内緒だ」


ノルナゲスト:

「いや、それは、ないだろ!

 少しぐらいは、いいんじゃないか?」


直樹:

「少しだけだぞ!

 まだわからない事が、多すぎるんだ。

 役に立つかもわからない。

 狭いしな!

 不確定な情報で、軍に当てにされても困る。


 お前……

 秘密にできるか?」


ノルナゲスト:

「善処しよう……」


直樹:

「俺は、現在。

 家と倉庫と畑がある。

 だが狭いぞ!」


ノルナゲスト:

「家と倉庫と畑……

 では、今までは倉庫に物資が?」


直樹:

「あぁ。

 すべて個別になっていて違いがある」


ノルナゲスト:

「違い……とは?」


直樹:

「倉庫には、人は入れない。

 俺は家にしか、出入りできない

 家来は家と畑しか、移動できない

 外には出て来られないみたいだ」


ノルナゲスト:

「そうか。

 何を言っているか理解できないが。

 不思議なものだな」


直樹:

「畑から取れた野菜を、買い取ってもらいたい」


ノルナゲスト:

「相場より安いのなら買う事もできるが。

 量はどれくらいだ?」


直樹:

「そうなんだよな。

 まだ数が、少ないし不安定なんだ」


ノルナゲスト:

「定期的に数がないと、買い取るのは難しいぞ。

 木箱100は欲しい」


直樹:

「あぁ。

 それでは定期的に、数が取れたときは頼む」


ノルナゲスト:

「そうか、そのときは物を見せてくれ」


直樹:

「小規模の買取先は知らないか?」


ノルナゲスト:

「私は、軍属だからな商売のことはわからない。

 つてを探すにしても。

 やはり現物がないと、やりようがない」


直樹:

「生産は始めたばかりで、まだ安定していない。

 いずれは、頼む。

 荷物は準備できたか?」


ノルナゲスト:

「そろそろだろう」


兵士が報告にやってきた。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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