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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第二章 異世界転移したおっさんが、おっさん達と戯れる。
66/124

輸送の仕事 おっさんの畑・9

1番:

「隷属の書のには、3つの時間が表示されています。

 1つめは、ここの世界、私が元居た世界の時間です。

 2つめは、私が今いる空間での時間です。

 3つめは、私の残り時間です」


直樹:

「では、お前は知っているのか?

 畑では時間が24倍の速度で進むことを……

 お前は、2年半しか生きられないんだぞ?

 俺を恨んでいないのか?」


1番:

「はい、領主様。

 理解しています。

 別に恨んだりしていません

 畑では24倍の速度で時間は進みますが……

 私の体感では、畑の1分は元の世界の1分となんら変わりありません」


直樹:

「しかし、俺はお前の命を利用するんだぞ!!

 恨みぐらいあるはずだ!」


1番:

「ここに来なければ、私は今。

 生きておりません。

 それに私はもう45歳。

 これからまだ、60年も生きられるのです!

 これ以上の喜びがありますか!?」


直樹:

「だが……

 すまないな……」


1番:

「私は、領主様のために。

 何をやればよいのでしょうか?」


直樹:

「あぁ……

 ココと畑を使って、食料を増産してほしい。

 できた作物を、売って金に換えたり、軍に提供したり。

 いろいろと使いたいんだ……」


1番:

「はい、もちろんです

 やらせてください」


直樹:

「すまない……

 何か望みはあるか?

 俺にできる範囲なら、かなえてやりたい」


1番:

「では。

 外に出して、いただけますか?」


直樹:

「あぁ。

 畑からなら、出られるはずだ。

 定期的に出られるかは、約束できない。

 だが、努力はしよう」


1番:

「すぐに出られますか?」


直樹:

「どうした?

 お前は、脱走兵だろ?

 危険すぎる」


1番:

「仲間を助けて、いただけませんか?

 どうか、よろしくお願いします。

 自分の立場は……わかっています。

 頼める立場ではない事も、重々承知しています。


 しかし、自分のように。

 あと1週間も生きられない者たちが、いるのです。

 救ってくださいというのは、虫がいいことも分かっています。


 一度でいいんです。

 彼らに。

 私のように……

 機会を、機会を与えてやってください」


直樹:

「何人だ?

 食料をそろえる金も、沢山はない!

 監視の連中もいる……

 時間もあまりない!

 それでも大丈夫か?」


1番:

「やって、貰えるんですか?」


直樹:

「あぁ」


1番:

「ありがとうございます!

 ありがとうございます!

 感謝いたします!」


1番と計画をまとめると宿舎へと戻る。

畑の時間を同期させた。




直樹:

「ユミル、フリスト。

 魚を見に行くぞ!」


フリスト:

「はーーい」


ユミル:

「はい、お供します」



扉からでると魔術を使う。



直樹:

「追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 10分間、3倍に加速、全員撒け!」



一気に加速して姿を隠す。

畑から1番を転送させた。



直樹:

「1番。

 1時間だけだぞ!」


1番:

「はい!」


俺が担いで動いた方が早い、街中を動き回った。

目的の人物を見つけると1番が話をする。

自分の体を見せ、説得をした。


希望した者にだけに、隷属の書を与えて本へと取り込む。

これを何回か、繰り返した。

繰り返して分かったのだが、体が回復するタイミングがどうも違うようだ。

完全回復してから消え去るヤツ、中途半端なヤツ。

転送されてから回復するヤツもいるみたいだ。

1時間が経過したので1番を畑へと返して、ユミル達と合流する。



直樹:

「ユミル!

 探したぞ!」


ユミル:

「ナオキ様。

 今までいったい何処に?」

フリスト:

「ナオキちゃん。

 なにやってんの!?」




直樹:

「いや

 お前たちを探していた!


 自分だけ美味い魚を食べようとしたんだが……

 ユミルが、俺の金を持てるだろ!!

 だから探し回ったんだ!」



フリスト:

「何それ!

 もう!

 ナオキちゃんが悪いじゃんか!」


ユミル:

「いえ、ナオキ様。

 大きなお金は、持ってますよね?」


直樹:

「そういえ……ば。

 すまないな。

 みんなで、食事にしよう……

 疲れた」




昼食を食べると、海鮮を壺2つ分買う。

氷の魔法をかけてから本へと取り込んだ。

店を回って、野菜の種や種芋、薪、鍋、最低限の日用品を買い込む。


宿舎に戻ると、おっさんの隠れ家に転移する。

1番を呼び出して買ったものを渡すと、すぐに宿舎に戻った。


隷属者への自己紹介は後回だ。

疲労の蓄積が酷い、すぐに昼寝をする。

夜の外食をすると、またすぐに眠りについた。

今日の出費は16万、1日でよくも使ったものだ。

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。

おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

地図はランキング?の所に、リンクを貼ってあります。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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