輸送の仕事 おっさんの畑・7
服を脱ぎ捨て全裸になると体を洗い始めた。
おっさんの入浴を見ても面白くない。
設定で同期を解除してやる。
服を着たようなので、時間同期に設定した。
倉庫から食料を包んだマントを取り出す。
そこから芋を分けて、畑のアイテムボックスに取り込む。
食料のマントはしまっておく。
直樹:
「ユミル、保存食を!」
保存食を貰って畑のアイテムボックスに取り込む。
間欠給水を探し出して、近くに設置。
芋と保存食も近くに置いてやる
直樹:
「おい。
近くに芋と保存食を置いてやった!
拾ってこい!」
隷属者:
”はい!”
拾って戻ってくる。
なんだか犬っぽい。
彼に、失礼な表現だった。
申し訳なく思う。
直樹:
「おい。
近くに間欠給水装置があるのは、わかるか?
噴水とは別に、水が出たやつだ」
隷属者:
”あれですかね?
わかります”
直樹:
「それは、1日に一度水が出る。
その周辺に芋を植えて、食料を確保しろ」
隷属者:
”はい
わかりました”
直樹:
「俺は、今からいろいろと調べる事がある。
しばらくの間、留守にするぞ。
芋はお前の生命線だ。
保存食にも限りがある。
大事に使え!」
隷属者:
”はい。
主よ、感謝します”
フーーーー 椅子に座って一息ついた。
フリスト:
「ねぇ、ナオキちゃん
どうなったの?」
直樹:
「お前ら、本が見えなかったな……
さっきの奴は、本の中で生きている。
外へ出すこともできるんだがな。
今はまずい」
フリスト:
「えー、なんで?
出そうよ!」
直樹:
「はぁ?
お前、馬鹿なのか?
アイツ、確か脱走兵だろ?」
フリスト:
「あぁ。
そうだった……」
直樹:
「俺は少し、本を調べる」
ペラペラと本をめくる。
何かないか……
うーーん。
……?
<おっさんの隠れ家>
使用可
使えるじゃんか。
畑は……おいとい……て。
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「おっさんの隠れ家の使い方を教えてくれ」
A:隠れ家として使います
そのまま、なんですが……
直樹:
「おっさんの隠れ家の時間の流れは?」
A:この世界と同じです
直樹:
「おっさんの隠れ家に、時間の設定はあるか?」
A:所有者たる貴方がいる時だけ、時間の流れを遅くできます
また……別の能力なのか?
直樹:
「おっさんの隠れ家に、出入りできるのは誰だ?」
A:こちらの世界と隠れ家を行き来できるのは、異世界人と従者です
直樹:
「異世界人とは。
異世界人、全員か?」
A:異世界人で、おっさんの隠れ家の所有者本人のみです
こちらの世界と隠れ家という言葉に、違和感をおぼえた。
直樹:
「隷属した奴は、おっさんの隠れ家に出入りできるのか?」
A:可能です。ただしこちらの世界と隠れ家の移動はできません
ん?
直樹:
「隷属した奴は、畑と隠れ家は出入りできるのか?」
A:可能です。ゲートを購入してください
直樹:
「おっさんの隠れ家にどうやって出入りするんだ?」
A:ゲートを設置して、乗ってください
購入ポイント 1810
ということは……
どういうこと?
<おっさんの隠れ家>
使用可
おっさんの隠れ家を押すと文字が現れる。
『出入口1』 設置 購入ポイント10
1と書いてあるんだから、2とか3もあるのか?
出入口1を押すと指の先が輝く。
購入ポイント 1800
んーーー?
これは……
近くの床を触ると、直径1m程の二重丸が床に描かれた。
なんだコレ?
カッコいい魔法陣じゃないんだ。
がっかりだな……
とりあえず、二重丸の上に乗ってみる。
景色が一瞬で、切り替わった。
直樹:
「なんじゃコレ!!」
目の前には広い敷地があり。
その中心には、焼けただれた家が一軒
いや、ただの残骸があるだけだった。
直樹:
「おっさんの隠れ家って。
隠れ家がないじゃんか!!
壊れた廃虚、不良品だろ。
どうするんだ、コレ……」
敷地は四角形で、柵で囲われている。
一辺が500mぐらいの広い敷地だ。
直樹:
「うゎーー」
軽く蹴るだけで、土埃をたてて崩れ去る。
何が起きたんだよ!
ココ、安全なのか?
宿舎に戻ろう……
入ってきた二重丸の上に乗ると。
ブーーーーーーーーーーーーー。
ブザー音が聞こえる。
戻れんぞ!
これは、マズイ。
直樹:
「どうすれば、いいんだよ!
冒険の書」
<おっさんの隠れ家>
使用可
出入口1の表示がある。
だいぶこの本の使い方が分かってきた。
出入口1を押してみる。
おっさんの隠れ家のページの、反対側に映像が現れた。
フリストが、俺が入った出入口の上で動き回っている。
調べているようだ。
直樹:
「邪魔だ!
退け!」
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