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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第二章 異世界転移したおっさんが、おっさん達と戯れる。
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輸送の仕事 探り合い・5

ユミル:

「いえ。

 噂ですよ、噂……

 小麦の都市、スオラが劣勢だと。

 主食である小麦が、高くなっていますから」


直樹:

「大丈夫なのか?

 俺の家族は?」


ユミル:

「異世界人は、最優先で確保されるはずですから。

 ただ、ナオキ様の家族限定で探すというのは無理かもしれません。

 それに見つかっても秘匿される可能性もあります」


直樹:

「何故だ!」


ユミル:

「脅威だからです。

 明るみに出れば、暗殺される可能性も否定できません。

 それに能力が知られれば、対策をたてられ不利になります。

 ナオキ様も一部の者しか知りませんし。


 もし情報を知りたければ。

 それこそ軍の上層部へ食い込むしか……」



こんな話、知ったところでな……

今の俺では、何もできない。


直樹:

「クソッ!」


ユミル:

「変な話をしてしまいましたね」


直樹:

「ああ、すまないな」



この国は、そんなに安全な状況では……ないのか。

時間的な猶予はあるのか?


まずは、人・物・金どれか一つでも。

それと冒険の書の強化だ。

その為にも購入ポイントと情報だ。



ユミル:

「キンックは上から見ると首の長い花瓶のような形をしていて、

 ふちの部分が山脈の麓に刺さってるような形です。

 水が貯まる丸い部分の中心が街の中心で、その部分に領主の館があります。


 外縁の部分に、兵士が常駐している感じです。

 兵士は首都とは反対方向に多く配置されているんです。


 街の中心よりも、山脈の方が活気はあるんですよ。

 あっちにいるのは殆どが、鉱夫達です。

 鍛冶屋は街の方に工房を開いています。

 商品を見るのであれば、街の中心へ行きましょう」


直樹:

「よし。

 街の中心へ行ってから食事だ。

 あとは、冷やかして回る」


フリスト:

「ナオキちゃんのオゴリ?」


直樹:

「うーん。

 いいだろう。

 予算は一人3千でいけるか?」


フリスト:

「本当?

 早く! 早く!」



街の中心へと来ると昼時になり、フリスト案内の店で食事をした。

護衛へたちは携帯食を食っていたが、4人に千ずつおごってやる。

人間関係を円滑に回すための基本だからな。

食事に1万2千お金が掛かった。

戻れば5万もらえるから気にしない。


この後も買い物をする気もないし、そもそも武具はやたらと高いのだ。

鍛冶屋の都市だけあって、安くて良質なものが多い。

首都では1本7千もした投げナイフが4千で、売っていたのが悲しかった。

これからはこの街で買う事にしよう。



それにしても視線を感じる。

ユミルとフリスト、護衛兵たちが自分の事をチラチラとみている気がするのだ。

鳥のフンでも、ついているのだろうか?

フリストに至っては、俺の周りを何回も回っていた。

俺のことを敬う気になったのだろうか?


宿舎に戻り夕食もすました。

ベッドでゴロゴロとしているとフリストから話しかけてきた。



フリスト:

「ナオキちゃん。

 お昼から気になっていたんだけど。

 何か……

 魔法でも使ってるの?」


直樹:

「何のことだ?」


フリスト:

「何かが、ナオキちゃんの体の周りに。

 居ると思うんだよね……」


自分の体を眺めてみるが特に変わりない。


フリスト:

「今ね、多分だけど。

 頭の上だと思う」



おもむろに頭を触ると本があった。

掴んでみてみると、本の真ん中に一つの目があり。

蜘蛛みたいな6本の足が生えていた。


直樹:

「ウワッ!

 キモチッワリッ!

 死ね!」


壁に向かって、全力で投げつけた。

手から離れたとたんに霧散してしまう。


突然左の腕にまた現れる。

投げ捨てようとすると話しかけてきた。


化け物:

”コラ!

 ナオキ、何するんだ!!”


直樹:

「気持ち悪いな!

 お前は、いったい何だ!」


化け物:

”馬鹿なのか!?

 ナオキ!

 魔導書ドラクエ様だ!”


直樹:

「はぁ?

 冒険の書って、こんなにキモかったっけ?」


化け物:

”可愛い僕に向かって、なんて事を!

 心の広い僕でも、さすがに怒るぞ!”


直樹:

「いや……

 でもさ……」


化け物:

”目と足を生やしたのは、お前だろ!!”


直樹:

「え?

 あれ?

 そうか……

 魔導書ドラクエか?」


そういえば。

魔導書ドラクエ、普通に喋れるじゃんか!



フリスト:

「ナオキちゃん。

 誰と話してるの?」


直樹:

「あれ?

 フリストって、冒険の書。

 触った事、無かった?

 ここにあるから触ってみるか?」


怪訝そうな顔で、触ろうとすると。



フリスト:

「あ!

 なんかある!?

 変なのが生えてる!!」


ペタペタと触っている。

大丈夫か?

魔導書ドラクエの足を、引き千切ったりしないよな?



直樹:

「それが、異世界人の持つ。

 冒険の書だ」


フリスト:

「へーーー。

 これが、何の役に立つの?」


直樹:

「異世界人の異常な力。

 その源だ。

 物資の輸送も、これのおかげで出来る」


フリスト:

「へーーー。

 ナオキちゃんが、急に早く動いたりしたのも!?」


直樹:

「そうだ。

 この本の力だ」


フリスト:

「いいな

 俺様も欲しいな……」


直樹:

「それは無理だ」


フリスト:

「そう、残念」


寂しそうな眼をすると、興味が無くなったのか去っていった。

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。

おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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