輸送の仕事 初めてのお使い
キョロキョロと、辺りを見回した。
護衛の兵士達は、微動だにしない。
よく見ると揺れてるな。
どうしようかな?
ユミルとフリストは、フル装備か。
そういえば、俺は防具をつけてない。
直樹:
「冒険の書」
装備一式を取り出す。
直樹:
「ユミル。
装備をつけたいから手伝ってくれ」
ユミル:
「わかりました」
ユミルに手伝ってもらい防具一式を装備する。
マントを羽織れば完了だ。
残った物は本へとしまう。
あとはのんびり待つだけだ。
コンコンコンコン。
扉が叩かれ、警備兵が応対した。
兵士:
「失礼します。
ノルナゲスト少将の使いで参りました。
ご同行をお願いします」
直樹:
「わかった」
案内の兵士についていく、前回と同じテントへと案内された。
中に入ると兵士と少将殿が待っている。
あれ?
木箱。
こんなにあったっけ?
俺を見つけると少将殿が、すぐに話しかけてくる。
ノルナゲスト:
「早速だが、物資の輸送を頼む」
直樹:
「あの……
木箱、多くなってないか?」
ノルナゲスト:
「どうなされたかな?
ナオキ殿。
疲れが溜まっているのかな?
さあ、早く早く」
直樹:
「ああ、わかった。
冒険の書」
範囲指定で木箱を取り込むと、急いで馬車へと押し込まれる。
ノルナゲスト:
「申し訳ない、急ぎの案件なんだ。
目的地はキンック、夜までには着くと思う。
よし、全員乗ったな?
すぐに出せ!!」
慌ただしく馬車が駆け出した。
馬車の中は、高さが1.5m、横幅が2m、長さが3mと広い。
出入口は前と後ろ、扉がない事に驚く。
俺が落ちたら、どうするんだ。
中央にはクッション性の高い長椅子が両側にあり、ベッドぐらいの長さがある。
頭の少し上あたりに、簡易ベッドが付いていた。
中には、自分、ユミル、フリスト、フル装備の護衛兵、軽装備の小柄な護衛兵。
護衛兵だと思うが、鎧を一部外しているのが1人
樽が4つと木箱が2つ。
よく見たら簡易ベッドに、おっさんが寝ていた。
馬を扱う御者が、居るはずなので全部で7人での旅路だ。
前進方向はカーテンが付いていたので、後ろを眺めた。
ふと、気になった事があるので聞いてみる。
直樹:
「ユミル。
ずいぶんと少将が急かしていたが。
理由は、わかるか?」
ユミル:
「そうですね。
あくまで推測になりますが。
緊急に物資が必要になった。
急な用事が出来て、立ち合いの時間が無くなった。
何か後ろ暗いことがあるので、急かした。
と言った感じでしょうか?」
直樹:
「そうか。
冒険の書」
<ポイント>
使用ポイント 113
購入ポイント 322
ポイントの使用量、木箱300にしては多くないか?
あの野郎……
直樹:
「朝、積み込んだ木箱。
何個だと思う?」
ユミル:
「400ぐらは、あったよな気がしますが……」
直樹:
「やっぱりか!
あの野郎!
参考までに聞きたいんだが。
物資輸送てさぁ。
軍にとって重要度は、どれくらいなんだ?」
ユミル:
「最重要事項ですよ!」
フリスト:
「ナオキちゃん……
本気で言ってる?
兵士に、裸や空腹で戦えと?」
ユミル:
「ナオキ様。
物資を集められなければ、攻め込むことはありません。
防衛するにしても物資が戦況を大きく左右します」
直樹:
「つまり、戦争がある限り。
俺の価値は担保されるのか?
戦争は何時終わるんだ?」
ユミル:
「戦争の終結はわかりません
なにしろ1500年以上、戦っているはずですから……」
直樹:
「1500年……
どういう状況だ!?
疲弊するだろ、馬鹿なのか?」
ユミル:
「正確に状況がわかっているのは、軍の上層部一部のみで……
末端にくる情報は、常に勝利したという報告です。
敗北の情報は、噂話で入るくらいですかね」
直樹:
「情報操作か……
冒険の書」
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「魔導書ドラクエ様、返事をください」
A:ナオキ、どうした?、急用か?
直樹:
「暇なので、小話をひとつお願いしたい」
A:はぁ?、僕を馬鹿にしているのか?
直樹:
「そんな事はございません。
私は、魔導書ドラクエ様忠実なるしもべ」
A:そうか
直樹:
「無礼な言葉遣いでもお許しくださる。
その広いお心。
感服しております」
A:まぁな!、僕は心が広いからな!!
直樹:
「それでさぁ。
聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
A:言葉遣いが、いきなりだな……、まぁ、聞くがよい!
直樹:
「質問の○ボタンは、何とかならないか?」
A:何かまずいのか?
直樹:
「いつも俺だけ。
ブツブツ言って、おかしいだろ?
知らないやつが見てると……
ヤッベー奴に、見えないか?」
A:機能を強化すればいいだろ?
直樹:
「できるのか?」
A:え!、ヘルプに書いてあるだろ?、念話だ!、思念通話だ!!
直樹:
「そんなページ。
見たこと無いぞ!」
A:いや、そんなはずは無いが……、何かの不具合か?
直樹:
「とりあえず、やってくる」
A:おう! 待ってるぞ!!
冒険の書を開き直す。
感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。
おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。
よろしくお願いします。




