旅立ち 出立に向けて・7
宿舎へと戻りベッドでゴロゴロする。
身体中が痛い、止血は済んでいるので放置するしかない。
傷は魔術の効果で徐々に回復していく。
魔術を使えば、回復速度をもう少し早く出来るが。
使用ポイントを減らすのは得策ではない。
明日の朝、荷物を積み込まなくてはいけないからだ。
フリスト:
「ナオキちゃん。
今日はもう出かけないの?」
直樹:
「あぁ、今日はもういい。
傷が痛いからな」
フリスト:
「うん、わかった」
夕食までまだ時間がある。
直樹:
「冒険の書」
<ポイント>
使用ポイント 43
購入ポイント 1514
おっ!!
増えてる!!
ベッドの上で姿勢を正した。
目標の1200突破だ!
街中での戦闘が原因かな?
良くも悪くもイベントか……
目標に到達しなかった場合。
使用ポイント上限の100追加を2回やろうと思っていた。
強化には1周間の時間が必要になる。
時間を稼げるのか?
イザとなると、別の考えが浮かんでくるが。
ここは初志貫徹。
だが強化する前に確認事項がある。
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「おっさんの倉庫の範囲入庫、強化中に範囲入庫は可能か?」
即回答させる。
A:可能です
購入ポイント 残り1513。
<強化と設定>
『おっさんの倉庫 範囲入庫 基本容量 1立方メートルー>4立方メートル』
強化条件
20の保管数を10へと削減
保管数は10へと固定され今後拡張はできない
1日に1度しか、範囲入庫はできない
通常構築 残り時間 1週間 購入ポイント 1200
迷いながらも購入する。
購入ポイント 残り313。
強化中でも、力が使用できるところが素晴らしい……
残り時間を増やさなくても強化中、能力使用不可にすれば。
もっと購入ポイント減らせたんじゃないか?
状況によるかな。
暇つぶしに、ペラペラとめくる。
うーーん。
<被膜スキル1>
特級被膜スキル 一括スキル
超絶操作マッスルマリオネット
<魔術スキル3>
超特級魔術スキル 一括スキル
超回復ラブリービューティー
ンーーー。
ペラペラ
ん?
ん、ん?
あれ?
なんだこれ!?
今更ながら気が付いたんだが……
特級被膜スキル、超特級魔術スキルってなんだ?
確か初めは、初級、中級、上級だった気がする。
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「魔導書ドラクエ様、いらっしゃいますか?」
A:おう。いるが……、何か用か?
直樹:
「特級スキル、超特級スキルって何?」
A:馬鹿なのか、ナオキ!、僕に聞くのか?、ナオキが知っている事しか話せないぞ!
直樹:
「忘れてた、スマン」
A:……
冒険の書を閉じて、再び開く。
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「特級被膜スキルとは、何でしょうか?
上級スキルとの違いは?」
A:特級被膜スキルは、上級の上に位置します。覚醒条件が複雑です
直樹:
「超特級魔術スキルとは、何でしょうか?
上級スキルとの違いは?」
A:超特級魔術スキルは、特級の上に位置します。覚醒条件が複雑です
購入ポイント 残り311。
冒険の書を閉じて開き直した。
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「大魔導書ドラクエ様、ご機嫌麗しゅう」
A:ナオキ……、どうした。ついに頭が腐ったか!?
直樹:
「特級スキル、超特級スキルについて聞いてきた」
A:おう、知ってるぞ。そうれがどうした?
直樹:
「大魔導書ドラクエ様……
貴方は今、何をしてますか?」
A:ん?、スキル100倍を治そうと、解析中だ!
直樹:
「何しとんじゃ!、ボケー!」
A:はぁ?、何言ってんの?、早く治したいだろ!?
直樹:
「結構だ。
大魔導書ドラクエ様、それを中断してもらえませんか?」
A:えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!、だって困るだろ?、頭ダイジョブか?
直樹:
「解析は続けて欲しいが、直すのは勘弁願いたい」
A:なんで?、100倍だぞ、100倍!
直樹:
「いや、それでも。
そのままで!」
A:スキルを使用するのに、変態宣言が必要になるぞ!、すべてで!!
直樹:
「いや、そこをあえて。
なっ!? 頼むよ!」
A:ナオキ、ついにドMに目覚めたか?、視られて興奮したのか!?
直樹:
「違うし!!」
A:じゃあ……どうした?、大魔導書ドラクエ様に言ってごらん?
直樹:
「何故、隠していた!!」
A:何のこと??
直樹:
「特級スキル、超特級スキルって、すごく強いんじゃないか?」
A:んーーーー、そうだね!
直樹:
「そうだね!、じゃないだろ!?」
A:でも……、効率悪いよ?、条件が厳しいよ?
直樹:
「では、聞くが。
俺が順当に冒険の書を強化して、使えるスキルなのか?」
A:未来のことを言われてもわからんが……、無理じゃね?
直樹:
「欲しいだろ?
強いスキル!」
A:え!?、固有スキルあるだろ!
直樹:
「いや、欲しい」
A:ワガママな奴だな……
直樹:
「このままにしてください。
大魔導書ドラクエ様」
A:はぁ。わかった、わかった。解析はしておく
A:また、新しい詠唱を考えねばならない……のか?
直樹:
「新しいのは、いらないぞ!」
A:んーーー、考えておこう!
直樹:
「今のままで、良いじゃないか!」
A:そうかな……
直樹:
「作らないよな?」
A:んーーー、考えておこう!
直樹:
「オーーーーイ!」
A:担当者は、死にました
直樹:
「魔導書ドラクエ君?」
A:……
冒険の書をそっと閉じる。
フリスト:
「ナオキちゃん。
夕ご飯だよ!」
直樹:
「あぁ。
ありがとう……」
静かに夕食をし、静かにベッドへと入る。
そして静かに寝ると静かに朝を迎えた。
朝食を終え食休みをしていると。
コンコンコンコン。
ユミル:
「はい」
ユミルが応対する。
ユミル:
「ナオキ様。
軍から案内の者が参りました」
直樹:
「そうか。
よし行こう」
テントへと案内された。
警備の者が何人も巡回している。
中へ入るとノルナゲスト少将が待っていた。
護衛兵が20人近くいるようだ。
ノルナゲスト:
「ナオキくん。
おはよう」
直樹:
「おはよう」
目の前に木箱が、2つに分かれて積み上げられていた。
なんか……
多くないか?
ノルナゲスト:
「君から見て、左側が武器や防具の装備全般。
右側が塩漬けした食料や医薬品だ」
直樹:
「これは、合計で木箱500か?
多いように感じるが、気のせいかな?」
ノルナゲスト:
「その通りだ。
左が400、右が300だな」
直樹:
「約束と違うのは困るな……
今回だけだぞ」
ノルナゲスト:
「やはり、できるのか!」
直樹:
「いや、無理だぞ。
すでに回復と冒険の書の強化に、力をつぎ込んでいる。
10日間は、力が出せない。
今日は左の400を持っていく。
右の300は明日の朝に積み込めば問題ないだろう?」
ノルナゲスト:
「そうか……
明日の朝に出発でもいいか?」
直樹:
「随分、急かすな。
今日はゆっくりさせてもらうぞ。
冒険の書」
視線を感じる
なんだかやりづらいな……
直樹:
「ずっと見ているのか?」
ノルナゲスト:
「まずいのか?」
直樹:
「んーーー
まぁ、いいか……」
範囲入庫を起動する。
取り込み範囲を指定して本へと取り込んだ。
その他:
「オーーー」
向こう側が、ざわついている。
ノルナゲスト:
「重くは無いのか?」
直樹:
「あぁ。
問題ない」
ノルナゲスト:
「そうか……
便利なものだな。
そうだ。
約束の金だ」
自分に向けて袋を差し出す。
直樹:
「ありがとう」
中身を確認すると。
金貨が一枚と銀貨と銅貨らしきものが、ジャラジャラと入っていた。
直樹:
「ユミル、金額を確認してくれ」
ユミル:
「はい」
袋の中をゴソゴソしている。
ユミル:
「たしかにあります」
袋を返してもらい、冒険の書に保管する。
直樹:
「俺は、これで帰るよ」
と伝えるとテントの外へ出る。
兵士が10数人とノルナゲスト少将がついて来た。
お見送りか?
そのまま宿舎に向かおうとすると、2人の兵士がついて来る。
直樹:
「この兵士は、なんだ?」
ノルナゲスト:
「護衛に決まっている!
君は一体いくら分の物資を持っていると、思っているんだ!」
木箱400。
装備品の値段は知らないが。
仮に1箱10万としても、4000万。
なかなかの金額だな。
護衛兼監視がついても、不思議ではない……か。
直樹:
「あぁ、別にかまわないぞ」
ノルナゲスト:
「そうか!
よし。
お前達も行け!」
一気に8人増えて監視が10人になった。
一人変なのが、混じっている。
鎧を着けていない。
軍服だから軍人なんだろう。
直樹:
「ユミル。
あの軍服は、なんだ?」
ユミル:
「あれはたぶん。
伝令係だと思いますよ」
直樹:
「なるほどな……」
宿舎に戻ったが窮屈になった。
外に6人中に4人。
断ればよかった……
さて、何しようか?
直樹:
「冒険の書」
<ポイント>
使用ポイント 23
購入ポイント 532
おぅ!
ポイント増えてる。
<<1501ページ目>>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「使用ポイントの上限をさらに増やせるか?」
A強化が必要ですが、可能です
直樹:
「高速構築は、不要だ。
購入ポイントを減らしてくれ」
購入ポイント 530。
<強化と設定>
『冒険の書 使用ポイント上限 100追加』
通常構築 残り時間 12時間 購入ポイント 270
通常構築を購入する。
購入ポイント 260。
これで、1日、木箱640だ。
1週間すぎれば、木箱2560。
まずは当面の問題は乗り切った。
直樹:
「フリスト。
昼を早めに頼む。
食事が終わったら出かけるぞ」
フリスト:
「え!
お金が入ったから、外食じゃないの?」
直樹:
「そんな金はない。
今から食事だ!」
フリスト:
「はい……」
お通夜のような昼食が終わった。
会話が全くなかったぞ。
時々、俺の方を見てくる。
そんなに外で食べたかったのか?
食事を終えるとローラ街道の門付近まで、散歩に来た。
いくつか店を眺めて気が付いたことがある。
武器・防具店があるのだ。
俺は旅立つ。
金もある。
武器と防具の装備は、基本じゃないのか?
感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。
おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。
よろしくお願いします。




