旅立ち 出立に向けて・6
ノルナゲスト少将の私室。
ノルナゲスト:
「ヴァンランディ、先ほどの話はどう思う?
あの異世界人。
本当に輸送型なのか?
嘘を付いているんじゃないのか?」
ヴァンランディ:
「そうですね。
問題点はいくつもありましたが。
現時点では及第点かと。
我々の目的は、異世界人の確保。
もうひとつは我々が異世界人を制御出来る。
という事実を、軍内部へと知らしめる事です。
異世界人の安全を確保するためには、現状、輸送業務しかありません。
輸送できるという話なので。
仮に、彼が攻撃型だとしても、満足すべき状況だと考えます」
ノルナゲスト:
「しかし、木箱500ね。
異世界人による輸送業務。
せめて木箱2000は運んでもらいたいところだ。
コレでは我々の作戦実行能力に疑問がでる」
ヴァンランディ:
「壊れた異世界人の案件ですから。
上層部からの最重要事項は彼の生存。
我々の成果は十分です。
大将が不可能と判断した案件を、我々が成功させた。
この功績は大きい。
ユミル軍曹からの報告では、冒険の書は強化されるようですからね。
今後の流れ次第では、2000以上輸送も可能かもしれません」
ノルナゲスト:
「木箱500……
竜車、何台分だ?」
ヴァンランディ:
「竜車、1台。
きっちり詰め込めば、木箱は約150個。
重さの関係もあるので、正確とは言えませんが、
竜車4台分に当たります。
異世界人の話が本当であれば、次は木箱1000個。
竜車7台分。
これが竜車1台分の護衛で済むのですから、軍費の大きな節約になります」
ノルナゲスト:
「そうだな。
まずは、彼の能力を知る必要がある。
持ち運べる数は、本当に500なのか?
問題点は、たしか。
破損、腐敗、劣化だったか……な?
この3つを検証するには、
武具、食料、医薬品、魔法具……
魔法具はやめておこう、損失が軽視できない」
ヴァンランディ:
「数は、どうしますか?」
ノルナゲスト:
「250を2つに、すべきなんだろうが……
上限の確認をしたい。
400、300、200、100の山を作って確認すべきか?」
ヴァンランディ:
「400と300の山でどうですか?
250が上限でしたら、50減すのは簡単ですし。
400の方は2日目に回せば、どうでしょう?
無駄を減らせます」
ノルナゲスト:
「品目は、どうする?」
ヴァンランディ:
「そうですね。
武具装備品を400。
食料200と医薬品100で、どうでしょうか?」
ノルナゲスト:
「よし、それでいこう」
ヴァンランディ:
「代表的な魔法具を、それぞれ1点ずつ。
入れておくべきだと考えます」
ノルナゲスト:
「頼む。
なんとか彼を、こちらに引き込みたいな。
まずは、様子見かな?
家族探索の件は。
1000個の輸送が確認できてからでいいだろう?」
ヴァンランディ:
「自分もそう思います。
いつでも協力ができるように、人選や方法を考えておくべきかと……」
ノルナゲスト:
「異世界人の情報は、そう簡単に手に入るものではない。
有効性確認されてからでも、大した差はないだろう。
それよりも、監視を付けておけ。
逃げられては困る」
ヴァンランディ:
「手配済みです。
すでに監視状態にあります」
ノルナゲスト:
「早いな。
彼には頑張ってもらうとするか。
新たな異世界人を手に入れるために、私も頑張らなくてはな」
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