旅立ち 出立に向けて・4
直樹:
「誰か!、誰か!
警備兵を呼べ!」
しかし……
来たのは、やじ馬達だった。
遠巻きに囲んでいるので、更に逃げづらくなってしまう。
強盗目的の軍服?:
「超絶勇者ナオキ、頼むよ。
こちらも仕事なんでね」
軍服仕事中?:
「手加減するから大丈夫だって」
直樹:
「大丈夫な訳ないだろ?
お前ら10人も居るじゃないか!
警備兵は何処だ!
火事だぞ、火事だーーー!
理由を言え!」
軍服仕事中?:
「理由が必要か?
お前。
軍の施設でも、大道芸やってたな……
これで十分だろ?
安心してくれ。
俺達は10人じゃない。
11人だ!」
直樹:
「もっと、まずいわ!」
軍服全員が剣を抜いた。
これはヤバいぞ!
俺は武器なんか持ってない。
こんな状況だというのに、フリストはいったい何をしている!
ぁ!
お買い物か……
周りを見渡す。
自分の周りには6人。
剣を構えているのである程度の距離を保っている。
同士討ちを避けるためか?
という事は、この外側に5人。
何処か逃げるとこはないのか?
周りを見渡すとすぐに、一か所だけ手薄なところを見つけた。
見つかったが……
まずい、1番強そうな奴だ。
他の連中は余裕そうな顔をしているが。
こいつは真剣な感じて、油断はなさそうだ。
ワザと手薄にしてあるのか?
突破できるか?
スキルを信じるしかない!
直樹:
「冒険の書。
追加、超絶操作マッスルマリオネット。
10秒、剣撃を絶対回避、速度を3倍に加速。
ここから逃げ出せ」
一瞬で詰め寄り一気に駆け抜ける。
だが、敵も反応が早い。
逃走の動線を斬撃が走る。
半歩下がって回避するが、左腕を少し切られた。
スキルでも完全回避できない。
やはりな、無理なものは無理か……
アレは、無理、無理。
他に何か、出来ることは?
コッチだ。
呆然としている馬鹿が居た。
直樹:
「冒険の書。
追加、超絶操作マッスルマリオネット。
10秒、近接格闘、敵正面に潜り込め。
敵を吹き飛ばす、補助しろ」
右手を掌底に切り替え、左手を右手首に固定する。
そのまま肉薄し下へと屈む。
下から上へ向けて打ち上げ吹き飛ばした。
馬鹿軍服:
「グハッ」
苦悶の表情で、吹き飛んでいく。
硬い!
何か着込んでいるな?
吹き飛んだ軍服に、一気に近づくと剣を足で踏みつけ、柄の部分を反対側へと蹴リ飛ばす。
直樹:
「冒険の書。
追加、超回復ラブリービューティー。
止血、その後30秒間修復」
ひとり武器をから離せたか……
まだ、10人もいる。
ますいな。
こいつもスグに戦列復帰するはず。
直樹:
「冒険の書。
追加、超絶操作マッスルマリオネット。
ジャイアントスイングだ!
20秒、足を持って、グルグルと回せ。
軍服どもに突撃だ!」
吹き飛んだ男の足を腕で抱え持ち、ジャイアントスイングで突っ込んでいく。
2人巻き込むことはできたが、他の者たちは距離をとった。
チッ!
直樹:
「冒険の書。
追加、超絶操作マッスルマリオネット。
この軍服を投げつけろ」
そばにいた軍服に投げつけた。
なんとか2人分の剣を回収できたか。
これで3本。
ハァ、ハァ。
直樹:
「冒険の書。
追加、超回復ラブリービューティー。
1分、呼吸をサポート」
剣を1本をやじ馬たちに柄の方をむけて投げつけた。
クソッ
道が開かないぞ。
この剣は片刃、サーベルか……?
右手で剣を握る
峰内に持ち替えるが、柄が邪魔で持ちにくい。
直樹:
「冒険の書。
追加、超絶操作マッスルマリオネット、双剣だ。
5分、片方で剣を防げ、もう片方で剣を叩き落せ。
狙う場所は柄の付近、もしくは手首だ」
左手でも剣を持つ。
軍服共が、扇状に展開し距離を詰めてくる。
不用意に攻撃してきた奴の剣を左の剣で受け流す。
そのまま体を回転しながら手首に打ち込む。
落ちた剣を、やじ馬どもへと蹴り込んだ。
もう一人近づいてきたので、似たような手口で剣を奪い去る。
軍服:
「駄目だ!
魔法を使え!」
軍服の誰かが、叫んだ。
魔法だと?
見た事無いぞ!
こんなことなら、ユミルに見せてもらうんだった。
軍服が前列に2人、奥に3人が並ぶ。
前列のやつらは剣を構えて防御に徹していた。
厄介だな。
直樹:
「冒険の書。
追加、超絶操作マッスルマリオネット。
3分、魔法を迎撃、もしくは回避せよ」
後列の軍服達が、こちらに手を向けて一斉に声を出す。
その他:
「2番を解除!」
前列が姿勢を低くした。
その他:
「穿て!」
しまった、遅れた。
氷の破片が飛んで来る。
何とかアローとか、詠唱的な言葉が出ると思っていたのだ。
まさか3文字とは。
後ろへ後退しながら、平打ちで氷を弾く。
いけるか?
が、無理だった。
3人それぞれが、バラバラの位置を狙っていたからだ。
しかも同時に2発発射している。
右足のモモと左肩に氷が刺さった。
チッ
後ろに下がり間合いを、確保しようと思ったとき。
自動的に剣が、何かを切り裂いた。
まずい!!
反射的に腹部に力を入れると同時に、わき腹と鳩尾に衝撃が走る。
魔法の為の声を、聞き逃した。
直樹:
「グッ」
身体が後ろへと吹き飛び、地面に叩きつけられる。
直樹:
「冒険の書。
超回復ラブリービューティー。
すべて止血しろ、呼吸を確保」
何だ今のは……
空気……風か!
3人が、2発ずつじゃないのか?
2人が氷を3発ずつ。
1人が風を3発か?
よく連携している、まずいな。
周りを見ると、やじ馬たちが一部いなくなっていた。
魔法の巻き添えを恐れたのだろう。
今なら逃げられる!
直樹:
「冒険の書。
追加、超絶操作マッスルマリオネット。
1分、5倍に加速、ここから逃げるぞ」
身体は不自然に立ち上がり体制を整えると、やじ馬がいない場所へと駆け出した。
だがそこへ、一人の男が立ちふさがる。
直樹:
「邪魔だ!」
剣で切りかかると同時に、その男は勢いよく後ろへと引きずり倒された。
甲冑に身を固めた者たちが、何人も立ちふさがる。
ガンッ
誰?:
「私を殺すきか!?」
ユミル:
「ナオキ様。
落ち着いてください」
直樹:
「ユミル。
何してんだ!?」
よく見るとフリストも近くにいた。
直樹:
「フリスト。
ご飯は?」
フリストは、呆れた顔でいる。
直樹:
「どうなってんの?」
ユミル:
「こちらの方が僕の今回の上司。
ノルナゲスト少将です」
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