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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第一章 異世界転移したおっさんが、壊れた魔導書と旅に出る。
36/124

旅立ち 出立に向けて・4

直樹:

「誰か!、誰か!

 警備兵を呼べ!」



しかし……

来たのは、やじ馬達だった。

遠巻きに囲んでいるので、更に逃げづらくなってしまう。



強盗目的の軍服?:

「超絶勇者ナオキ、頼むよ。

 こちらも仕事なんでね」


軍服仕事中?:

「手加減するから大丈夫だって」


直樹:

「大丈夫な訳ないだろ?

 お前ら10人も居るじゃないか! 

 警備兵は何処だ!

 火事だぞ、火事だーーー!


 理由を言え!」


軍服仕事中?:

「理由が必要か?

 お前。

 軍の施設でも、大道芸やってたな……

 これで十分だろ?


 安心してくれ。

 俺達は10人じゃない。

 11人だ!」


直樹:

「もっと、まずいわ!」



軍服全員が剣を抜いた。

これはヤバいぞ!

俺は武器なんか持ってない。

こんな状況だというのに、フリストはいったい何をしている!

ぁ!

お買い物か……



周りを見渡す。

自分の周りには6人。

剣を構えているのである程度の距離を保っている。

同士討ちを避けるためか?


という事は、この外側に5人。

何処か逃げるとこはないのか?

周りを見渡すとすぐに、一か所だけ手薄なところを見つけた。


見つかったが……

まずい、1番強そうな奴だ。

他の連中は余裕そうな顔をしているが。

こいつは真剣な感じて、油断はなさそうだ。

ワザと手薄にしてあるのか?


突破できるか?

スキルを信じるしかない!


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 10秒、剣撃を絶対回避、速度を3倍に加速。

 ここから逃げ出せ」



一瞬で詰め寄り一気に駆け抜ける。

だが、敵も反応が早い。

逃走の動線を斬撃が走る。

半歩下がって回避するが、左腕を少し切られた。

スキルでも完全回避できない。

やはりな、無理なものは無理か……



アレは、無理、無理。

他に何か、出来ることは?

コッチだ。

呆然としている馬鹿が居た。



直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 10秒、近接格闘、敵正面に潜り込め。

 敵を吹き飛ばす、補助しろ」



右手を掌底に切り替え、左手を右手首に固定する。

そのまま肉薄し下へと屈む。

下から上へ向けて打ち上げ吹き飛ばした。



馬鹿軍服:

「グハッ」



苦悶の表情で、吹き飛んでいく。

硬い!

何か着込んでいるな?

吹き飛んだ軍服に、一気に近づくと剣を足で踏みつけ、柄の部分を反対側へと蹴リ飛ばす。



直樹:

「冒険の書。

 追加、超回復ラブリービューティー。

 止血、その後30秒間修復」



ひとり武器をから離せたか……

まだ、10人もいる。

ますいな。

こいつもスグに戦列復帰するはず。



直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 ジャイアントスイングだ!

 20秒、足を持って、グルグルと回せ。

 軍服どもに突撃だ!」


吹き飛んだ男の足を腕で抱え持ち、ジャイアントスイングで突っ込んでいく。

2人巻き込むことはできたが、他の者たちは距離をとった。


チッ!


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 この軍服を投げつけろ」


そばにいた軍服に投げつけた。

なんとか2人分の剣を回収できたか。

これで3本。


ハァ、ハァ。


直樹:

「冒険の書。

 追加、超回復ラブリービューティー。

 1分、呼吸をサポート」



剣を1本をやじ馬たちに柄の方をむけて投げつけた。

クソッ

道が開かないぞ。

この剣は片刃、サーベルか……?

右手で剣を握る

峰内に持ち替えるが、柄が邪魔で持ちにくい。


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット、双剣だ。

 5分、片方で剣を防げ、もう片方で剣を叩き落せ。

 狙う場所は柄の付近、もしくは手首だ」



左手でも剣を持つ。

軍服共が、扇状に展開し距離を詰めてくる。


不用意に攻撃してきた奴の剣を左の剣で受け流す。

そのまま体を回転しながら手首に打ち込む。

落ちた剣を、やじ馬どもへと蹴り込んだ。


もう一人近づいてきたので、似たような手口で剣を奪い去る。



軍服:

「駄目だ!

 魔法を使え!」



軍服の誰かが、叫んだ。

魔法だと?

見た事無いぞ!

こんなことなら、ユミルに見せてもらうんだった。


軍服が前列に2人、奥に3人が並ぶ。

前列のやつらは剣を構えて防御に徹していた。


厄介だな。


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 3分、魔法を迎撃、もしくは回避せよ」 


後列の軍服達が、こちらに手を向けて一斉に声を出す。


その他:

「2番を解除!」


前列が姿勢を低くした。


その他:

「穿て!」


しまった、遅れた。

氷の破片が飛んで来る。

何とかアローとか、詠唱的な言葉が出ると思っていたのだ。

まさか3文字とは。


後ろへ後退しながら、平打ちで氷を弾く。

いけるか?


が、無理だった。

3人それぞれが、バラバラの位置を狙っていたからだ。

しかも同時に2発発射している。

右足のモモと左肩に氷が刺さった。


チッ


後ろに下がり間合いを、確保しようと思ったとき。

自動的に剣が、何かを切り裂いた。


まずい!!


反射的に腹部に力を入れると同時に、わき腹と鳩尾に衝撃が走る。

魔法の為の声を、聞き逃した。


直樹:

「グッ」


身体が後ろへと吹き飛び、地面に叩きつけられる。


直樹:

「冒険の書。

 超回復ラブリービューティー。

 すべて止血しろ、呼吸を確保」


何だ今のは……

空気……風か!


3人が、2発ずつじゃないのか?

2人が氷を3発ずつ。

1人が風を3発か?

よく連携している、まずいな。


周りを見ると、やじ馬たちが一部いなくなっていた。

魔法の巻き添えを恐れたのだろう。


今なら逃げられる!


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 1分、5倍に加速、ここから逃げるぞ」


身体は不自然に立ち上がり体制を整えると、やじ馬がいない場所へと駆け出した。

だがそこへ、一人の男が立ちふさがる。



直樹:

「邪魔だ!」


剣で切りかかると同時に、その男は勢いよく後ろへと引きずり倒された。

甲冑に身を固めた者たちが、何人も立ちふさがる。

ガンッ



誰?:

「私を殺すきか!?」


ユミル:

「ナオキ様。

 落ち着いてください」


直樹:

「ユミル。

 何してんだ!?」


よく見るとフリストも近くにいた。


直樹:

「フリスト。

 ご飯は?」


フリストは、呆れた顔でいる。


直樹:

「どうなってんの?」


ユミル:

「こちらの方が僕の今回の上司。

 ノルナゲスト少将です」

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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