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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第一章 異世界転移したおっさんが、壊れた魔導書と旅に出る。
35/124

旅立ち 出立に向けて・3

ある宿舎での夕食の時間。


直樹:

「変質者が出るとは、嘆かわしい。

 ここは軍事施設だぞ!

 警備体勢は、一体どうなっているんだ?

 俺の命に、危険はないのか……」


フリスト:

「ナオキちゃん。

 本気で言ってるの?」


ユミル:

「ナオキ様。

 思い出作りも、やめてもらえませんか?

 そろそろ警備兵も本気で動き出しますよ!」


直樹:

「え!

 本当に?

 別に実害はないだろ!

 何か法律に抵触しているのか?」


ユミル:

「抵触していないとは、思いたいですが……

 少し騒ぎが、大きすぎます」


直樹:

「しかし……な。

 まだ。

 ユミルの上司と、話ができない……から、な!」


ユミル:

「え!

 僕が悪いんですか?」


直樹:

「いや、そうではない。

 ユミルの上司と会う前に。

 俺の方も色々と、準備がいるんだよ」


ユミル:

「明日は、やめてくださいよ」


直樹:

「善処しよう」


ユミルに怒られてベッドへと潜り込む。

朝まで寝るつもりだったが、夜中に目が覚めてしまった。

これは、神の天啓に違いない。

軍の方々に、超回復ラブリービューティーをお伝えせねば……

もう、ヤケクソだ!


超絶操作マッスルマリオネット、恐るべし。

今夜も何事もなく、ベッドへと帰ってこれた。

俺は、いったい何をしているんだ。


ハァ……

購入ポイントを増やせる方法が、これ以外に見つからない。

ベッドへと潜り込むと目を瞑った。



目が覚めると、ユミルがご機嫌斜めだった。

朝食も無言で食べている。

何やら考え事しているようだ。

食事が終わると、急に立ち上がる。


ユミリ:

「フリスト。

 ナオキ様を頼む。

 至急、ナオキ様が面会できるように手続きをするつもりだ。


 僕らの勇者様がこれでは困る。

 数日、開けるかもしれない。

 頼んだぞ!」


フリスト:

「おう!

 俺様に任せとけ!」



ユミルは急いで、出て行ってしまった。

まずいな。

戦力が減ってしまったぞ。

警備兵に捕まったら、どうしよう……

フリストでは心もとない。


フリスト:

「ナオキちゃん。

 今日は何処でやるの?」


直樹:

「適当にだ……な。

 その前に、少しテストだ」



食事用のフォークを右手に軽く刺してみる。

チクチク痛い。

普通に刺さるな。


フリスト:

「そんなことしちゃ駄目だよ!」


直樹:

「いや、そうじゃない。

 魔術のテストだ。

 冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 5秒間、右手を鋼鉄のように硬化」


フォークを右手に刺すが、まったく刺さらない。

力を入れても大丈夫だ。

無事、硬化している。


直樹:

「フリスト。

 俺の右手にフォークを指してくれ」


フリスト:

「危ないって!」


直樹:

「だから魔術で強化してるんだって。

 それに右手を刺したぐらいじゃ死なないだろ?

 俺が魔術を使うから。

 まず右手を触ってみて、硬かったら刺してみてくれ。

 硬化時間は30秒だ」


嫌そうな顔をしていたが、返事をくれた。


フリスト:

「わかった……」


直樹:

「さて、始めるぞ。

 冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 30秒間、右手を鋼鉄のように硬化」


フリストが右手を触り始める。


フリスト:

「お!

 硬い」


ガシガシとフォークを刺した。


フリスト:

「おもいっきり、やっても……

 いいの?」


直樹:

「いいぞ!」


フリスト:

「ウラ!!」


直樹:

「痛っい」


勢いよくフォークを突き立てた。

グシャと曲がってしまう。

しかし、所詮は薄い皮膜か。

フォークの先が右手に少しだが、刺さってしまった。



フリスト:

「オーーーー!」


直樹:

「冒険の書。

 追加、超回復ラブリービューティー。

 右手を止血、その後30秒間修復。


 フリストどうだ?

 戦闘には使えそうか?」


フリスト:

「うーん……

 難しい質問かな?

 

 無いよりは断然いいけど。

 武器ってそれぞれ特徴があるからね。

 細い剣ならたたき折れるかも。

 でもメイスみたいな武器だと、やばいんじゃないかな?」


直樹:

「そうか。

 あと何ができるのかな。

 まあ、ゆっくり考えるか。 

 フリスト。

 思い出作り出掛けるぞ!」


フリスト:

「はーい」


街へと出て、思い出作りに勤しむ。

自分でも勤勉な奴だと思う。

元サラリーマンは伊達ではない。

にこやかに、ポーズを決めていると警備兵が走ってきた。

フリストを抱えて、すぐに宿舎へと逃げ去る。


直樹:

「冒険の書」


<ポイント>

使用ポイント  125

購入ポイント 1081



もう少しなんだが……

なんだかポイントの増え方が、減少しているような気がする。

警備兵が動き出した……

そろそろ限界なのか?


直樹:

「俺は夕食まで寝るよ。

 フリストも休んでくれ」


フリスト:

「うん。

 ありがとう」


夕食の時間まで寝ることにした。




ブスッ、ブスッ。

ブスッ。


フリスト:

「ナオキちゃん。

 何してるの?」


先ほどから夕食のパンをフォークで突いているのだ。


直樹:

「フリストって。

 戦闘訓練とか受けてるだろ?」


フリスト:

「そうだね。

 軍にいるから一通りは、やらされるよね」


直樹:

「俺はそういうのは、やった事はないからさぁ。

 万が一。

 そういう事があった場合、何もできないだろ?」


フリスト:

「それは、ユミルや俺様が……

 ナオキちゃんを、守るから良いんじゃないかなぁ?」


直樹:

「でも、常にできるとは限らないだろ?

 スキルで何とかできないかな。

 おお、そうだ!

 早速試してみよう」


パンちぎり放り投げる。

落ちてくるパンをフォークで突き刺したが、刺さる訳がない。

何度やっても結果は一緒だった。



フリスト:

「行儀が悪いよ。

 パンがもったいない」


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 パンにフォークを刺せ」


パン放り投げ、フォークを突き刺そうとした。

すると、身体が勝手にフォークを持ち替え、パンをフォークで突き刺す。



直樹:

「お!

 刺さるじゃんか!

 しかも自動」


フリスト:

「ナオキちゃん、パンで遊んじゃダメ」


直樹:

「おお、すまない」



じゃ次だな……

食事に使うナイフを壁に向かって投げる。

カラン、カラン。

ナイフを拾っては投げてを繰り替えす。



フリスト:

「ナイフが汚れるでしょ?」


直樹:

「ごめん、ごめん。

 あと1回だけだから。

 冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 ナイフを投げて壁に刺せ」


ナイフを壁に向かって投げようとした。

すると、身体が勝手にナイフの刃の部分を持ち、壁へと投げつける。

ガッ。

カラン、カラン。


一瞬、壁には刺さったが、すぐに落ちてしまう。



フリスト:

「ナオキちゃん。

 ナイフを投げるのなら専用のやつじゃないと。

 うまく刺さらないよ。

 先がもっと鋭利なことと、重心の位置が悪いとうまくいかない。

 あと重量」


直樹:

「ふーん。

 でも。

 一瞬、刺さったな」


これは緊急時に使えるものなのか?

毎回、指示が必要だからな。

プロには勝てないだろうし。


直樹:

「悪かったな。

 ちゃんと食事をするよ」



食事がおわると眠りについた。

軍施設へと思い出作りに、出かけようと思ったが今回はやめておく。

警備兵に追いかけられたばかりだ。


今日、ユミルは帰って来なかった。




ウーーーーン。

背伸びをするとベッドから起きる。

疲労が貯まっていたのか、かなり寝過ごした。


昼食がおわると、監視塔まで走っていく。

お腹が減ったのでフリストに食事を買いに行ってもらった。

超回復ラブリービューティーをご披露する。

あともう少しなんだよな……



誰?:

「オイ!

 お前が、大道芸人のナオキだな!」


直樹:

「いえ!

 人違いです!」



後ろを振り向くと軍服を着た連中が10人ぐらい居る。

一人の男が目くばせすると、すぐに囲まれた。



軍服?:

「キミ。

 超絶勇者なんだって?

 さぞかし強いんだろ?」


直樹:

「違います!

 僕の名前は、アマノ!

 趣味は、お花を育てる事です!」


ガラの悪い軍服?:

「そんな訳ねえだろ?

 始めから見てたぞ!」


強盗目的の軍服?:

「俺達と力比べしないか?」

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おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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