表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第一章 異世界転移したおっさんが、壊れた魔導書と旅に出る。
34/124

旅立ち 出立に向けて・2

ついに朝が来てしまった。

今日は公開羞恥プレイの日……

できれば人前で、あんなことはやりたくないが。



超回復ラブリービューティー、超絶操作マッスルマリオネット。

この2つを街の皆様に楽しんでいただく!

だが、使用ポイントには限界がある。

皆さんに見ていただくために、3日に分けて行う計画だ。


初日は街の真ん中で、2つの超絶魔法を解放。

追加機能の確認作業を行う。


2日目ローラ街道で超回復ラブリービューティーを披露。

分岐するキンック、シエニ方面の道で超絶操作マッスルマリオネット。


3日目はこの反対だ。

正直、胃が痛くなる。

警備兵の動きも気になるし。

間違いなく変質者として追われるだろう……


その為にも初日は、追加機能での逃げ方を調べル必要がある。

超絶操作マッスルマリオネットがカギになるはずだ。



フリスト:

「ナオキちゃん、おはよう」


ユミル:

「ナオキ様、おはようございます」


直樹:

「あぁ、おはよう。

 フリスト。

 今日は少し出かけるから携帯食、肉を準備してくれ」


フリスト:

「はーい、準備しとく」


ユミル:

「どちらへ行かれるのですか?」


直樹:

「街をフラフラと……かな?

 筋力の強化と、この世界の情報収集だ。

 ユミル。

 上司とは、いつ会えそうだ?」


ユミル:

「3日以内には、会えると思います」


直樹:

「そうか、ありがとう」



食事が終わると、身体を念入りにストレッチをしてから監視塔へと向かった。

掛かった時間は、1時間30分。

魔術の補助がなければ、かなり時間が必要だ。

それでも、自力でこの距離を歩けたのは非常にうれしい。


直樹:

「どっこい、正一。

 疲れた」


周りの迷惑にならないように隅で休む。

そよ風が気持ちいい。

30分ほど休憩をした。

ユミルとフリストが、暇そうにしているが……気にしない。


俺も奴らも、もうすぐ大変なことに巻き込まれるのだから。

今はこの静かな時間を、味わって欲しいな。


そろそろ。

やるかな……

どうせやるなら、派手にやるべきなのか?

イベントを待つんじゃなくて、自分で起こそうか……

気は乗らないが……

家族の事を思えば、大したことではない。



直樹:

「よっこらしょ!」


道のの中心、監視塔へと移動し深呼吸をして心を落ち着ける。


直樹:

「冒険の書!」


さて。

ここは、日本人の魂を見せてやるか!


直樹:

「遠からんものは音に聞けい、近くに寄って目にも見よ!!」


フリスト:

「ナオキちゃん。

 急にどうしたの?」

ユミル:

「ナオキ様。

 どうされましたか?」


ユミルとフリストが、心配しているが……無視だ、無視!

周りの人たちの視線が痛い。

自分の心が激しく痛む。



直樹:

「我が名は、ナオキ!

 大道芸人であり、世界を救う力を持つ男。

この神のごときこの大魔術を見よ!!

 

 俺は。

 俺の名は、超絶勇者ナオキだ!!」


もう少し……

俺の羞恥心よ!

もう少しだけ耐えてくれ!


直樹:

「超回復ラブリービューティー。

 超絶操作マッスルマリオネット」


詠唱は一瞬で完了した!


フリスト:

「ナオキちゃん。

 ここでやるの!!」

ユミル:

「ナオキ様。

 正気ですか!!」


俺を止めようとしたユミルを、フリストが抑え込む。

フリスト、グッジョブだ!


ハハハ。

ママン、終わったよ。

俺もいい歳なのに、終わった……

色んなものが無くなったよママン。


自動でスキルは発動していく。

ナオキの身体が、大きく、そして力ずよく輝いた……



モスト・マスキュラーが終わる。

辺りがザワザワと、どよめく声を認識できた。


直樹:

「ユミル、フリスト。

 逃げるぞ!」


宿舎に向けて全力で走り出す。

頼むぞ、超スキルたち!


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 5分、走る速度を3倍に加速。


 追加、超回復ラブリービューティー。

 5分、痛みを軽減、肉体の破損個所を再生」


脱兎のごとく、その場を後にする。

ユミルとフリストを振り切ってしまったが、いずれ追いつくだろう。

速攻で人混みへと紛れ込み、後ろを振り返ることなく宿舎へと帰った。



ハァハァ。

ハァハァ、ハァハァ、ハァハァ。


死ぬかと思ったぞ……

ベッドの上で悶絶する、3倍加速は、キツイ。

酸欠なのか、ボーーーとしている。

疲れた……


俺が宿舎に戻ってから10分ぐらいすると。

必死の形相のユミルと、満面の笑顔のフリストが帰ってきた。



ユミル:

「ナオキ様。

 こちらですか!?」

フリスト:

「ナオキちゃん。

 戻ってる?」


直樹:

「おう。

 ここにいるぞ」


フリスト:

「モウーー!

 ナオキちゃん。

 凄く面白かったー」


ユミル:

「面白くない!

 監視塔が騒然となってましたよ!」


直樹:

「それは、良かった

 フリスト。

 肉をくれ」


フリスト:

「はーい」


フリストから干し肉を貰った。

モグモグ、美味い。


ユミル:

「ナオキ様。

 急にどうしたんですか?」


直樹:

「俺もやりたくないが……

 力をつけるためには仕方がない」


ユミル:

「力ですか?」


直樹:

「たぶんな。

 冒険の書」


<ポイント>


使用ポイント 221

購入ポイント 410



増えてる!


直樹:

「迷惑をかけた、すまない

 疲れた寝かしてくれ……」


仮眠から目が覚めると、遅めの昼食をとった。



直樹:

「冒険の書」


<ポイント>


使用ポイント 226

購入ポイント 423



ん?

使用ポイントは理解できるが。

購入ポイントは何故増えた?


寝ていただけだぞ。

明日から、本番か……

よく考えたら。

今から見せびらかしても……良いんじゃないか?

使用ポイント残っているし。



直樹:

「散歩に行ってくるよ」


ユミル:

「はい、我々も同行します」


直樹:

「あぁ。

 よろしく頼む」


キンック方面の門付近まで、やってきた。

そこそこの人通りだ、この辺でいいだろう。


直樹:

「冒険の書。 

 遠からんものは音に聞けい、近くに寄って目にも見よ!!」


ユミル:

「ナオキ様。

 やめてください!」

直樹:

「フリスト!

 ユミルを抑え込め!」


フリスト:

「はい、はーい」


フリストがユミルを抑えにかかる。

超回復ラブリービューティーを使うと、走って監視塔まで逃げた。

ユミルの小言がうるさいが、無視!


シエニ方面の門へと向かう道中、超絶操作マッスルマリオネットを3回発動。

門の付近に来ると、超回復ラブリービューティー使い、走って監視塔まで。

ここからは5分間、速度を3倍に加速し宿舎へと逃げ帰る。



<ポイント>


使用ポイント  78

購入ポイント 799


オオ!

すごいぞ!

これなら、いけるんじゃないか?

しかし、疲れた。

いつの間にか寝てしまったようだ。


もう夕食の時間だ。



ユミル:

「ナオキ様……

 本当にどうしたんですか?

 訳があるなら教えてください」



直樹:

「筋力の強化と情報収集かな?

 沢山、走っただろ?」


ユミル:

「それなら、あんなことしなくても!」


直樹:

「うーーん。

 思い出作り?」


ブッボォッ!

フリストが飲み物を口と鼻から噴き出した。

食事中だというのに……汚い奴だ。


ユミル:

「真剣に、聞いてください!」


直樹:

「ユミル。

 何というかな……

 必要なことなんだよ!

 残念ながら」


ユミル:

「何のために!」


直樹:

「冒険の書の強化だ」


ユミル:

「どういう理屈ですか?」


直樹:

「それは、俺が知りたい。

 間違いなく今日の件で、俺の冒険の書は強くなった。

 何事も経験だな!」


ユミル:

「経験なら他にも、あるでしょ!?」


直樹:

「え!

 あるの!?

 例えば?」


ユミル:

「例えば……

 軍での戦闘訓練などは、如何でしょうか?」


直樹:

「いや、無理だろ……

 見ろこの細い腕を.

 女よりも細いじゃないか!?」


ユミル:

「いや、いや!

 ナオキ様。


 何を言っておられるんですか?

 何ですか?

 あの逃げ足の速さは!!

 恐ろしい速度で逃げましたよね?

 あれなら戦闘もできるんじゃないですか?」


ユミル:

「え!

 本当に?

 そうなのか……」


喋りながらも食事を終える。

ユミルの手を握ると、うんうんと頷きながら感謝を示しておく。


直樹:

「戦闘か……

 いい、助言を得た。

 ユミル、ありがとう。

 ありがとう」


隙をついてベッドへと逃げ込んだ。

目が覚めると、真夜中になっている。

良い子は寝る時間なんだが、おっさんの時間はこれからだ。


小声で呟いた。


直樹:

「冒険の書。

 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 この部屋を見つからずに抜け出したい」


別段、ブーーーと音は聞こえなかったので、能力は発現しているのだろう。

静かに部屋を抜け出せた。

ユミルとフリストが爆睡しているのか、それともスキルの威力が絶大なのか?

軍施設だけあって、真夜中でも明るい。


直樹:

「さて、思い出作りだ」


施設内で、3回超絶操作マッスルマリオネットを披露して帰ってきた。

超絶操作マッスルマリオネットの追加機能、恐るべし。



翌日もまた……

スヴァルトアルフヘイムの首都ピュハに、変質者が現れたらしい。

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。

おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ