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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第一章 異世界転移したおっさんが、壊れた魔導書と旅に出る。
31/124

旅立ち 固有・空間支配・4

いつの間にか寝てしまったらしい。

まだ日は、落ちていないようだ。


直樹:

「冒険の書」



できることは、もうないのか?

時間がたって使用ポイントが回復した…のか。



<おっさんの倉庫>

使用可



濡れたパンを取り出した。

使用ポイント 残り192。


直樹:

「ウヮッ」


濡れたパンを取り出したはずだが……

白、緑、黒色のカビが生え、異臭を放っていた。

何だこれは……

どうなっている?


もうひとつのパンを取り出す。

使用ポイント 残り191。


特に変わりないと思っていたが、よく見てみると少しカビが生えている。

触ってみると石のように固い。


オイオイ。

本当にどうなっているんだ?

1週間以上たっているみたいだ……

早めに、気づけて良かった。


もし、食料を運ばされていた時に気づいたら。

目も当てられなかったぞ。

しかし、どうなっている?

そうだ!

時間だ、時間の流れが違ったはずだ。



<固有・空間支配>

さぁ! おいでよ おっさんの農園?


説明を確認してみた。


現実とは違ったリズムが流れる時間の中で。

これだ!

この文面だ。

こんな現象は、これ以外にない。

こちらの1時間と、向こう側では時間が違うんだ。

確認をする必要がある。



<質問と回答>

質問の○ボタンを押す。

即回答が基本だ。



直樹:

「おっさんの倉庫 時間の進み方は違うのか?」

A:違います


直樹:

「おっさんの倉庫 こちらの1時間で、向こうは何時間進む?」

A:設定で確認してください

購入ポイント 残り242。



<おっさんの倉庫>

使用可

設定


設定の文字……が?

こんなものなかったはずだ。



『設定』を押すと。

時間の流れ 1時間ー>1日経過

と下に表示された。


パンを入れてから何時間経過した?

フリストと出かける前だから12時間以上たっている

つまり12日以上後の状態。


もしこれを反対に遅くできれば……

俺の価値は、今よりも上がるんじゃないのか?

輸送先で新鮮なものを提供できる。

まだ、俺には価値が……ある!



<質問と回答>

質問の○ボタンを押す。


「おっさんの倉庫 時間の流れの設定法は?」

A:時間の流れを長押し

購入ポイント 残り241。



<おっさんの倉庫>

使用可

設定


『設定』を押し時間の流れを長押しする。

下に設定が現れた。


『同調    1時間ー>1時間 即時反映  購入ポイント 1』

『ゆっくり 24時間ー>1時間 即時反映  購入ポイント 5』

『早く    1時間ー>1日  即時反映  購入ポイント 2』


ゆっくりはポイント高いな……

劣化速度が減るのはありがたい。


『ゆっくり』を購入する。

購入ポイント 残り236


購入後、念のために時間の流れを確認しておいた。

変わったか……


しかし……

この魔導書には、俺の知らないことが多すぎる。

だが一体、誰に相談すればいい?

ユミルもフリストも知らないだろう。

軍の上層部なら?

いや、ユミルは俺に……

俺自身が知っている、と言っていたはずだ。


他に誰だ?

俺と同じ異世界人なら、知っている可能性は高い。

でも、自分以外の異世界人は、会ったことがない。

手詰まりか……

いや…いたな?

1人だけ、いや1冊だけ。


魔導書ドラクエ。

あいつなら、この状況を打破できる!



<質問と回答>

質問の○ボタンを押す。

直樹:

「魔導書ドラクエ。返事をくれ」


直樹:

「魔導書ドラクエ。早く返事を!」


直樹:

「魔導書ドラクエ。頼む!」


直樹:

「魔導書ドラクエ。助けてくれ!」


直樹:

「魔導書ドラクエ。お前しかいないんだ!」



何度も何度も、呼び掛けた。

1時間……経っただろうか?



質問の○ボタンを押す。

直樹:

「魔導書ドラクエ。頼む!」

A:オナキ! シツコイゾ!


直樹:

「あぁ、良かった!!

 会いたかった。助けてくれ!」

A:僕に何の用だ、僕はこれでも忙しい! 魔導書が治らないと君も困るだろ!?


直樹:

「助けてくれ! 緊急事態だ!」

A何があった?、簡潔に話せ!


今までの事を手短に話した。


A:ナオキ!!、お前……本当に馬鹿だな?


A:ユミルって奴?、何故、自分の能力を話した!!


A:そんなことを、しなければこんな状況にはなっていない


A:いくらでも言いようはある、逃げ切れたはずだ!!



質問の○ボタンを押す。

直樹:

「すまない…… その通りだ 俺が馬鹿なんだ」

A:お前はすぐに信用しすぎる。だから危険な目に合うんだ、考えが足りない


A:よく考えればわかるだろ?、ユミル、フリストこの2人は軍の人間だ


A:お前の仲間じゃない。それに僕だって、君の味方とは限らない!!


A:お前は、この世界でどんな目にあった?、自分以外は信用するな!


直樹:

「すまない。

 でも、俺は……

 俺ひとりの力では……」

A:アーー、五月蠅い、五月蠅い、貸だぞ!、超貸だ!!!


直樹:

「ありがとう。

 俺にできる事なら、どんな事でもやる。

 ありがとう。

 心から感謝する」

A:バーーーカ、すぐそれだ


A:僕だって、何でも君に教えられるわけではない。制限が掛かっている


A:僕が、君に教えられることは、君が知っていることだけだ


A:だから、よく考えろ!、君は解決策を知っている。自力で解決できるはずなんだ!


直樹:

「馬鹿ですまない」

A:この魔導書には、ルールがある!、答えろ!、ナオキ!


直樹:

「どれのことだ?」

A:そうだな……、では、機能のことだ。お前はすべて使いこなせるのか?


直樹:

「いや……

 無理だ。

 後から急に、使えるようになった事もある」

A:そうだ。なぜ使えるようになった?


直樹:

「何故だろう……?

 質問と回答で、聞いたからか?」

A:それもある。質問と回答だけで、すべての機能が使えると思っているのか?


直樹:

「フラグ……?

 条件だ!

 何かの条件を満たした!?」

A:そうだ、条件だ!、質問と回答はその条件の一つだった


直樹:

「条件か……

 しかし、それだけでは……」

A:ナオキ!、よく覚えておけ!、すべては条件だ!、これに収束する


直樹:

「他には……

 他には?、もっと無いのか?」

A:そうだな。魔術の条件はどうだ?


直樹:

「あぁ。確かに条件を付けることで、消費する使用ポイントが変わったな……」

A:つまり、どういう条件だ


直樹:

「時間を短くしたり、範囲を設定したりとかだな」

A:そうなんだが。もっと根源的というか。ナオキから見た場合というか


直樹:

「自分に視点で……

 あぁ、あれか?

 回復魔法の痛みの件か?」

A:そうだな。それ、どうなった?


直樹:

「痛みの軽減を無しとしていたら、使用ポイントは減ったぞ」

A:だから……、どういう条件だ。お前にとって有利なのか?


直樹:

「いや、本当は痛みがないほうがいいぞ

 でも、使用ポイントがなぁ……」

A:バーーーカ。馬鹿!、条件について聞いてんだよ!!


直樹:

「自分から見ると、不利な条件だ」

A:アッ、疲れる。条件には、どんなのがあるんだ? 


直樹:

「自分から見ると、有利な条件と、不利な条件だ」

A:それだ!、それ!、それ!、条件ごとにポイントはどうなった?


直樹:

「自分から見て、有利だと使用ポイントが増えて、不利だと減る」

A:じゃあ もうわかったろ?


直樹:

「いや、特に何も。

 これは、全部俺が知ってる事じゃないか?」

A:馬鹿だな……、ナオキ


直樹:

「すまない」

A:貸だ!、貸の追加だ!、魔導書強化について、話せ!


直樹:

「強化と設定のページで、ポチると強化する」

A:うーーん。その前からな……


直樹:

「質問と回答で質問したら、強化できるようになったので、購入した」

Aそうだ。強化と購入の関係について話せ


直樹:

「購入ポイントを支払って、魔導書を強化した……という事?」

A:お前にとって、有利か不利か?


直樹:

「有利にならないなら、購入しないでしょ?」

A:不利な条件はなかったか?


直樹:

「先生!

 強化には自分にとって有利な条件、しかありませんでした!」

A:では、今までのスキル構築条件には、どんなのがあった?


直樹:

「はい、先生!

 条件には、有利なものと不利なものがありました」

A:つまり強化には、どんな条件がありえるんだ?


直樹:

「先生!

 有利な強化と不利な強化です。

 え!?

 不利な強化なんてしないだろ?」

A:やっとたどり着いたか、馬鹿……、不利な場合どうなると思う?


直樹:

「購入ポイントが減る?」

A:他にもにもあるだろ!、魔術の事を思い出せ!


直樹:

「何か……

 威力が増える、便利になる?」

A:そうだ。その可能性がある


直樹:

「でも、そんな選択肢はなかったぞ!!」

A:どうやったら、強化ができた!


直樹:

「質問と回答ですが……」

A:それだ!、それ!、よく考えろ!


直樹:

「いやだなぁ先生。

 まさか…質問と回答で。

 強化の交渉を、できるわけないでしょ?」

A:お前、今、何処で、誰と、話しているんだ!!


直樹:

「テントの中で。

 冒険の書の質問と回答で。

 魔導書ドラクエ様と、お話ししています」

A:つまり、どういうことだ!


直樹:

「もしかして、魔導書強化の条件を、交渉……できる?」

A:バーーーカ!、サッサと本を開き直して交渉しろ、交渉材料をよく探せ!!


直樹:

「使用ポイントを、一気に増やせるんですか?」

A:無理に決まってるだろ!、本全体が強くなるだろ!


直樹:

「じゃあ何を?」

A:お前は今、何に困っていたんだ? バーーーカ!!


直樹:

「おっさんの倉庫?」

A:僕もしばらく待っているから!、サッサとやれ!


直樹:

「ありがとうございます」

A:オウ!!

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。

おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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